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デジタル育ちの子どもに訪れる「紙の壁」とは?親ができるサポート法
著者:ITTI
更新日:2025-09-10
読了目安:5分
お子さんがiPadで絵を描いて楽しんでいるのに、紙に変わると突然静かになってしまうことはありませんか?デジタルではスムーズに描けるのに、紙に向かうと途端に困ってしまう……その理由、実はとてもシンプルです。
デジタル環境に慣れた子どもたちは、「余白」と「にじみ」が苦手です。これらは、デジタル絵画には存在しない要素であり、紙の世界で遭遇すると不安や戸惑いを引き起こします。しかし、この現象は「やる気がない」わけではなく、心理的な背景が隠れているのです。
デジタルには「背景」がある、紙には「余白」がある

iPadで描く時、画面は通常グレーやほんのり色がついています。これにより、自然と「背景」が設定されているため、絵を描くための舞台が整っています。しかし、紙にはそのような背景がありません。紙は真っ白で、何もない状態から自由に描くことが求められます。
この「余白」に直面すると、子どもはどう描けばよいか決めかねてしまうことがよくあります。
余白が与える心理的意味
心理学的に「余白」や「空白」は、未知・自由・可能性を象徴します。大人でも真っ白なノートや資料に「何から書こう」と緊張することがありますよね。
子どもにとってもこの感覚は強く、「ここに描いていいのかな?」「何を描けばいいんだろう?」という不安を抱えやすいのです。
一方で、この「余白」と向き合う経験は、自分で考え、選択する力を育てます。つまり余白は「怖さ」と同時に「創造の入り口」でもあるのです。
親が「どこから描いてもいいんだよ」と声をかけたり、軽く線を引いて「ここから広げてみる?」と提案するだけで、子どもは安心して一歩を踏み出せます。
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「にじむ=失敗」って、誰が決めた?
紙で絵を描くとき、にじみが起こることがあります。水分が多すぎると、絵の具が広がり、色が混ざることも。デジタルでは、タップ一つで線や色が完全にコントロールできますが、紙ではそのような細かい調整ができません。だからこそ、「にじみ」が起こると、子どもは「失敗した」と思い込んでしまうのです。
にじみの心理的意味
「にじみ」や「はみ出し」は、コントロールできない出来事に直面する体験です。
デジタル環境では“やり直し(Undo)”が可能で、子どもは「世界を完全にコントロールできる感覚」に慣れています。だからこそ、紙のにじみを「思い通りにならない=失敗」と結びつけやすいのです。
しかし実際には、この「思い通りにならない体験」こそが感性を育みます。にじみや偶然の模様を「失敗ではなく発見」と受け止められる子は、人生の中でも「予想外を楽しむ柔軟さ」を身につけやすいのです。
偶然から生まれる「おもしろい」の種
紙と絵の具には、偶然から生まれる面白さがたくさんあります。水が広がることで、想像を超えた模様や色合いが生まれ、予期せぬ結果が楽しめます。これこそがアナログの魅力。絵を描くことは、時に「計画通り」にいかないからこそ楽しいのです。
- 余白=「自由にしていいよ」という空間
- にじみ=「思い通りにならないことを楽しむ経験」
この2つを経験することは、子どもの 創造力・柔軟性・自己肯定感 を育てる大切なプロセスです。
親ができるサポート法
子どもが「余白」や「にじみ」を怖がらず楽しめるように、家庭でできる工夫を紹介します。
- 最初から完璧を目指さない
- 思った通りにいかないことを楽しむ
- 偶然の結果に対して「素敵だね!」と声をかける
元教諭のおすすめは「にじみ実験の日」を作ること。わざと水を多めに使って偶然の模様を楽しんだり、「ここ、にじんでてキレイだね」と一緒に絵を眺めたりすると、子どもは「にじみ=楽しい」と受け止めやすくなります。
また、絵が思った通りに描けなくても「ウナギみたいだね!」と親がユーモアを交えて反応することで、子どもは失敗を恐れずチャレンジできるようになります。
おわりに:にじみと余白の中で育つ、子どもの感性
iPadで絵を描くのも楽しいですが、紙と筆でしか味わえない感覚もあります。にじむからこそ広がる色がある。余白があるからこそ、生まれるアイディアがある。
もしあなたのお子さんが紙の前で手が止まっていたら、それは「苦手」ではなく「まだ知らないだけ」かもしれません。失敗しても、周りの大人が笑顔で支えてあげれば、その「にじみ」の中に大切な感性が育っていくはずです。
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