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「のりに人生を吸われる」!? 工作・お絵描きが苦手な子の“才能の芽”を見つける方法
先日、5歳の甥っ子に「ねえ、なんで絵を描くの?」と真顔で聞かれました。
「え?楽し…いから?」と答えたら、
「ふーん、ぼくはそれより電車を観察するほうが好き」とのこと。
…なるほど、それも一理ある。
そんなわけで、今日は
「工作やお絵描きがちょっと苦手な子、実はそれでも全然OK!」
というお話をします。
ハサミを握る手がプルプル震える子。クレヨンを前にフリーズする子。
親としては「お、おぉ…これは保育園大丈夫か…?」とちょっと心配になるかもしれません。
でも安心してください。
実は、“苦手”は入り口でしかないんです。
子どもは、自分に合った“得意”を見つけると、水を得た魚のように輝き始めます。
このブログでは、
✓なぜ工作やお絵描きが苦手でも大丈夫なのか?
✓「得意」を見つけるにはどうしたらいい?
✓実際にいた“苦手克服しないで才能を伸ばした”子の例
などを、ほどよく肩の力を抜きつつご紹介していきます。
子どもも親も、ちょっとラクになれるヒントをどうぞ。
🟣子どもが工作やお絵描きを苦手な理由は?
「あのね、のりが手につくのがイヤなの」
「クレヨンが折れる音がこわい…」
「だってうまく描けないんだもん!」
子どもが工作やお絵描きを苦手に感じる理由って、実はけっこう多岐にわたるんです。
大人からすると「そんなこと?」と思うようなことが、子どもにとっては大事件。
ここでは、よくある理由をいくつかご紹介します。
📌① 手先の発達がまだ追いついていない
ハサミやのり、クレヨンなど、工作やお絵描きって意外と高度な手の操作が求められます。
でも、まだ指先の力や協調運動が発達途中の子には、それがすでにハードモード。
たとえるなら、
「自転車に乗れない大人に“ウィリーしてみて!”って言ってるようなもの」です。
そりゃ、ビビります。
🔗「作品より、“気持ち”がたいせつ。造形遊びがひらく子どもの世界」 – itti-blog
📌② 感覚が過敏・刺激が苦手
「のりのベタベタがムリ!」「絵の具のにおいがイヤ!」など、感覚過敏タイプの子もいます。最近とても多い気がします。
これは性格や気分ではなく、その子の体質のようなもの。
つまり、「がんばれ!」だけでは、どうにもならないことも多いんです。

🔗感覚過敏でも楽しめる!音や手ざわりに配慮したやさしいアート遊び5選【実例&チェックリストつき】 – itti-blog
📌③ 比較されて自信をなくした
周りの子と比べて「じょうずにできない…」と思ってしまうと、
工作=苦手=イヤ、というループに突入。
誰かと比べられて褒められなかった経験って、けっこう根強く残りますよね。
(大人でもありますよね。「え、これで企画会議?」って言われた日とか…ね)

📌④ 興味のベクトルがそもそも違う
そもそも、目に見えるものを形にすることにあまり興味がない子もいます。
その代わりに、音楽や言葉、運動など「他のこと」に夢中。
つまり、工作や絵が不得意なのではなく、優先順位が違うだけなんです。
子どもの「苦手」は、見方を変えれば「個性のヒント」。
それをどう活かすかが、親の腕の見せどころなんです。
🟣無理にやらせなくてOK!苦手との付き合い方
子どもが工作やお絵描きを苦手だと、つい親としては「もうちょっとがんばってみようか」と言いたくなりますよね。でも、ここでいちばん大切なのは…
“できないこと”より、“イヤな気持ち”に寄り添うこと。
つまり「苦手なんだね、そっかそっか」とまずは受け止めることから始まります。
そして、その子なりにちょっとずつ慣れていくステップを一緒に探していくのがコツです。
🔗【保存版】お絵描きに興味がない子への導入法|“描きたい!”気持ちを育てる3ステップ – itti-blog
✔ ①「イヤなことはやらなくてOK」と言ってあげる
「やらなくても大丈夫だよ」と言われると、不思議と気がラクになります。
人間って「やってもいいし、やらなくてもいいよ」と言われた方が、かえって動きやすい生き物なんですよね。
子どもも同じ。安心感があると、少しずつ「やってみようかな…」の芽が出てきます。
✔ ② 完成より「過程」に注目して声をかける
「すごい!できたね!」も嬉しいけど、
「わぁ、青い色を選んだんだね!」「ぐるぐるの線、おもしろいね〜」など、途中の行動に注目してほめるのもとても効果的です。
結果じゃなくて、プロセスに価値があるって実感できると、子どもの目が変わります。
「自分のやってること、ちゃんと見てくれてるんだな」って。
✔ ③ ミッションは「楽しい」で十分!
「何かを作らなきゃ」と思うと、工作も絵も“課題”になってしまいます。
でも目的は“作品の完成”じゃなくて、「楽しかった!」という気持ち。
ただちぎるだけ、ただ塗るだけでもOK。自由な発想を大切にしてあげましょう。
✔ ④ やりたくなった瞬間を見逃さない!
子どもが「これやってみたい」とポツリと言ったら、それが最高のチャンス!
その瞬間だけは全力でノってあげてください。道具が多少足りなくてもノリが乾いててもOK。
そのやる気の火を「今だ!」とそっと灯す感じで。
🔗「えっ、こんな気持ちだったの?」子どもの心が見える絵のサイン – itti-blog
🟣“得意”を見つけて伸ばす3つのステップ
苦手にばかり目が行きがちですが、子どもには「実は得意なこと」もちゃんと持っています。
そしてそれを見つけて、そっと背中を押してあげるだけで、ぐんぐん伸びていくことも!
🔍 ステップ①:よく観察する
どんな場面で生き生きしてるか?
何に目をキラキラさせてるか?
観察していると、意外な“宝物”が見つかります。
例:「工作は苦手でも、ブロック遊びの集中力がすごい!」
→ 論理的思考や空間認知力が高いのかも。
🤝 ステップ②:その気持ちに寄り添って言語化
「この形がおもしろいんだね」「この音、気になるよね」といった風に、
子ども自身がうまく言葉にできない気持ちを代わりに表現してあげると、
「わかってくれてる!」という安心感につながります。
🌱 ステップ③:その得意を広げるチャンスを用意
「お絵描きは苦手だけど、粘土は好き」
→ 粘土で形を作って、そこに色を塗る…という風に、得意と苦手をつなぐ“橋”をかけてみると、新しい世界が開きます。
🟣我が家の実例紹介(ちょっと笑えるけどリアルな話)
我が家にも、工作やお絵描きが“おそろしく苦手”だった息子がいます。
当時の彼の名言は、
「ぼく、のりに人生を吸われる感じがするから無理。」
……なかなか詩的で哲学的です。
🎨 ケース①:工作の授業=“給食よりイヤ”事件
小1のとき、図工の時間があるだけで朝からどんより。
あのテンションで給食を「楽しみじゃない」と言われたときには、さすがに母も焦りました。
でもある日、「貼らずに組み立てるだけの立体パズル」を渡してみたところ、なんと1時間以上無言で集中。
「これなら手がベタベタしない!」「できたー!」と、
急に生き返ったようにご機嫌に。
苦手の裏には、「こうだったらできるのに」の可能性が眠っていたんですね。
✏ ケース②:お絵描き=“心がもやもやする”発言
自由帳に絵を描く宿題が出たときのこと。
鉛筆を持ったまま30分、微動だにしない息子。
「どうしたの?」と聞くと、
「なんか、思ってるのとちがう線が出てくると、心がモヤモヤしてイヤになる。」
わかるよ、それ大人もあるよ…。
ということで、彼には「言葉で描く絵日記」を提案。
「今日は友だちと○○して、こんな気持ちになったよ」と、絵じゃなくて文章とアイコン風の表情を描く方式にしたら、大成功!
🍀 ケース③:得意は“空想ストーリー”だった
彼の“絵や工作が苦手”というのは、表現方法の相性の問題だったと気づいたのはこの頃。
言葉と想像力は豊かで、頭の中ではちゃんと“作品”ができていたんです。
表現方法をちょっと変えるだけで、「ぼく、ダメじゃないかも」と思えた瞬間が増えていきました。
🟣まとめ:苦手は“才能の向こう側”にあるかも
子どもが何かを苦手と感じたとき、
それは「できないサイン」ではなく「自分に合っていないかも?のサイン」。
大切なのは、
無理に得意に変えようとしないこと。
代わりに、“その子らしい表現方法”を一緒に探すことだと思っています。
苦手も、宝物のヒントになる。
そう思えば、親子の世界がちょっと楽しくなるかもしれませんね。
🔗「えっ、こんな気持ちだったの?」子どもの心が見える絵のサイン – itti-blog
絵は「表現のひとつ」にすぎず、
子どもたちは、言葉、音、動き、工作など、さまざまな方法で「感じたこと」「伝えたいこと」を表現します。
ハーバード大学のハワード・ガードナー博士が提唱した「多重知能理論(MI理論)」では、知能には以下のような種類があるとされています:
知能のタイプ | 特徴 | 例 |
---|---|---|
言語的知能 | 言葉で表現するのが得意 | 絵本が好き、話すのが好き |
音楽的知能 | 音を聞き分けたり感じるのが得意 | リズム遊び、歌が好き |
身体運動的知能 | 体を動かすことで理解したり表現する | ダンス、走る、作るのが好き |
空間的知能 | 形や色、空間を使って考える | 絵やブロック遊びが得意 |
対人的知能 | 人との関係性の中で力を発揮する | 友だちと遊ぶのが好き |
内省的知能 | 自分の内面を見つめて深く考える | 一人遊び、じっくり取り組む |
自然観察的知能 | 動植物や自然への興味が強い | 昆虫や花が好き |
このように、絵を描くことが苦手でも、別の形で表現する力を持っている子どもはたくさんいます。
絵が苦手な子が持っている「別の才能」
例えばこんな子、いませんか?
- ダンスや体を動かすことが好きな子
- おしゃべりが上手な子
- ごっこ遊びがリアルな子
- 細かい工作が得意な子
- 音楽やリズムに敏感な子
これらはすべて、豊かな表現の力です✨
親としては「表現=お絵かき」だけにこだわらず、その子の“出しやすい形”を見つけてあげることが大切です。
絵を描かない子も大丈夫。大切なのは「表現したい気持ち」
子どもが絵を描かないとき、つい不安になってしまうのは自然なことです。
でも、「表現のしかた」はひとつじゃありません。
子どもの“好き”や“得意”を尊重して、伸ばしてあげることで、自分を表現する力はちゃんと育っていきます。
親ができることは、「そのままの子どもを信じて、見守ること」。
それが何よりの応援です🌷
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こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです!
教諭として15年以上勤務した後、カメラマンとして独立。
教育と写真、どちらも「子どもと向き合う」ことを軸に歩んできました。
わが家の息子たちは、小さいころはお絵描きに見向きもしなかったけれど、造形遊びやパステルアート、リトミックなどを通して少しずつ表現の楽しさに気づき、今ではポスターや工作で賞をもらうまでに!✨
そんな経験をもとに、
子どもの心と表現の成長を、親子で一緒に楽しむヒントを発信しています。
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