子どもが描いた絵を見て、
「なんだかよく分からないけど楽しそう」「ただの落書きかな?」と思ったことはありませんか?
実は、その“よく分からない絵”には、子どもなりの想いや成長のサインがたくさん詰まっているのです。
子どもが自由に表現する絵は、発達段階や心の動きが映し出された、まさに“心の鏡”。色の選び方や線の運び方、構図にも意味があると言われています。
このブログでは、「子どもの絵にはどんな意味があるの?」「年齢によってどう変わるの?」「芸術としての価値はあるの?」といった疑問に対して、発達心理学と芸術の視点からわかりやすく解説していきます。
いつも見ているお子さんの絵に、今日からちょっと違った目線で気づきが生まれるかもしれません。

「黒い色ばかり描いててちょっと心配…」そんなときは、
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子どもの絵にはどんな意味があるの?
子どもが描いた絵を見て、「何を描いたのかな?」と首をかしげたこと、きっと一度はあるのではないでしょうか。
でも、実はその絵には、子どもなりの気持ちや考え、体験がたくさん詰まっているんです。たとえば、最近おでかけした場所が絵に出てきたり、お友達とのやりとりがそっと描かれていたり。
大人から見ると「なんとなく描いたのかな?」と思うような線や色にも、ちゃんと意味があります。「今、こんなことに興味があるんだな」「こう感じていたのかも」といった、子どもからの小さなメッセージが、絵の中に隠れていることも。
子どもはまだ言葉でうまく表現できないぶん、絵を通して心の中を見せてくれているのかもしれません。だからこそ、ちょっと立ち止まって「どんな気持ちで描いたのかな?」と見てみると、いつもの絵がぐっと深く感じられるようになりますよ。
「うちの子、あんまり絵を描きたがらない…」というママパパにはこちらの記事もおすすめです。
👉 お絵かきが苦手な子どもへの接し方と工夫
年齢ごとの絵の変化と発達の関係【発達心理学の視点から】
子どもの絵は、年齢とともに少しずつ変化していきます。
最初はぐるぐるの線だけのような絵でも、年齢が上がるにつれて、人やおうち、家族など「意味のあるもの」が登場しはじめるんです。
この変化は、発達心理学でもよく研究されていて、絵の描き方から子どもの発達の段階を知ることもできると言われています。
🌱 年齢別に見る絵の特徴(目安)
年齢の目安 | 絵の特徴 | 発達のサイン |
---|---|---|
1~2歳 | グルグル線、点々、たまに色をのせるだけ | 手や腕の動きを楽しんでいる時期。まだ「何かを描く」という意識は薄い |
3歳前後 | 丸の中に点や線、顔のような形 | 「顔」が出てくることで、自分や他者への意識が出始める |
4歳前後 | 顔+手足、簡単なストーリーがある絵 | 人物や日常の出来事を表現。言葉と絵がつながってくる時期 |
5~6歳 | 家族の絵、おうち、空や太陽なども登場 | 周囲への理解が深まり、絵の中に「関係性」や「感情」も表れはじめる |
このように、子どもの絵は年齢ごとにちゃんと意味のある変化をしていきます。
上手・下手よりも、「今はどんなふうに世界を見ているんだろう?」という目線で見てみると、お子さんの成長や感じている世界がぐっと近くに感じられるかもしれません。
「子どもの絵ってどう成長していくの?」という方には、こちらの記事もおすすめです。
👉 子どもの絵はこうして発達する|年齢ごとの特徴と心の変化
一見“落書き”に見える絵の本質とは?
子どもの絵を見て、「なんだかグチャグチャしてるなぁ」「何を描いたのか分からないなぁ」と思ったこと、ありませんか?
でも、その“落書きのような絵”にも、ちゃんと意味があります。
たとえば、ぐるぐるとした線を繰り返し描いているのは、ただ遊んでいるように見えて、実は「自分の動きを楽しんでいる」「手や腕が自由に動かせることがうれしい」といった、体と心の成長の証なんです。
また、意味が分からない形でも、「さっき見たテレビのキャラクター」「好きなおもちゃ」「お友達との出来事」「自分のカバンの中」など、その子だけのストーリーが込められていることもあります。
大人の視点では“上手”かそうでないかと思ってしまうかもしれませんが、子どもにとっては、今の自分を自由に表現した一枚。
見る人の「こうあるべき」を手放してみると、そこに広がる世界がとてもおもしろく感じられるはずです。
子どもの絵は“芸術”にもなる?
子どもの描いた絵を見て、「この色づかい、なんだか素敵!」「この発想、大人には真似できないかも」と感じたことはありませんか?
実は、子どもの絵には、大人の想像を超えた、心のままに描いた純粋な表現力がたっぷり詰まっています。
「太陽が紫だったり」「空がしましま模様だったり」──子どもたちの世界には、“正解”なんて必要ありません。見たもの、感じたことをそのまま表現できるのは、小さな頃だからこその魅力です。

世界的な画家ピカソも、こんな言葉を残しています。
「子どものように描くには、大人になるまでに時間がかかった」
この言葉からも分かるように、子どもが描く絵は、ただの遊びではなく、一つの“芸術”としての価値もあるのです。
だからこそ、「うちの子、ただ落書きしてるだけ…」と思わずに、その絵を大切に飾ったり、作品として見守ったりすることも、子どもの自信につながりますよ。
家族の絵で「お母さんだけが大きく描かれてる」──そこにも深い理由があるかもしれません。
👉 お母さんが大きく描かれる家族の絵に込められた意味
親ができるサポートとは? 絵を通じて子どもの心を育てるコツ
子どもが絵を描いているとき、親として何かしてあげられることはあるのでしょうか?
答えは「あります」。でも、特別なことをする必要はありません。
大切なのは、子どもが描いた絵を“そのまま”受けとめることなんです。
たとえばこんな風に接してみましょう:
🖼 子どもの絵と向き合うための3つのコツ
コツ | 内容 |
---|---|
①「上手だね」より「〇〇が描いてあるんだね」 | 絵の内容に注目して声をかけることで、子どもは「ちゃんと見てもらえてる」と感じられます。 |
②「これはなに?」と聞く前に、まずはじっくり見る | 子どもの気持ちを想像してから、やさしく問いかけてみましょう。「教えてくれてうれしいな」と言ってあげると◎。 |
③ おうちに飾って“作品”として扱う | 壁に貼ったり、額に入れて飾ったりすることで、子どもの自己肯定感がぐんと高まります。 |
子どもにとって絵は、自分の気持ちや世界を伝える大切な手段のひとつです。
「この絵にはどんな気持ちがあるのかな?」と、少しだけ立ち止まって見てみることで、親子の会話も広がりますよ。
今日の一枚が、10年後の思い出になるかもしれませんね。
絵をもっと楽しんでもらいたい…そんなときに気になるのが絵画教室。
👉 絵画教室に通わせるとどうなる?効果と注意点を解説
✅ まとめ
子どもの絵には、その時々の「心」と「成長」がたっぷり詰まっています。
上手に描くことよりも、「描きたい」という気持ちを大切にしてあげましょう。
子どもの絵の中に広がる世界を、ぜひ一緒に楽しんでくださいね。
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