この記事の内容
子どもが同じ絵ばかり描く理由
―「飽きない」は、ちゃんと成長している証でした―
「また同じ絵?」
「ほかのも描いてみたら?」
思わず口に出しそうになる、この一言。
でも実は、子どもが同じ絵を繰り返し描くのは、とても健やかな成長サインです。
変化がないように見えて、その中ではちゃんと“心と力”が育っています。
元教諭の視点から、少し肩の力が抜ける見方で解説します。
なぜ子どもは同じ絵ばかり描くの?
① 安心できる「いつもの世界」を確かめている
子どもにとって、描き慣れたモチーフは
「ここに戻ってくれば大丈夫」という心の基地のような存在。
同じ絵を描くことで
・うまく描けた感覚
・失敗しない安心感
を何度も味わっています。
大人で言えば、
お気に入りの店・同じメニューを選ぶ感覚に近いかもしれません。
② テーマを研究している最中
子どもは「ハマると深掘り」タイプ。
一見同じに見える絵でも、よく見ると…
- 線が安定してきた
- 色が増えた
- 配置が変わった
など、小さなアップデートが起きています。
これは観察力・再現力・集中力を育てている途中。
飽きないのではなく、「まだ研究中」なのです。
③ まだ“言葉にならない気持ち”を整理している
同じ絵を何度も描く時期は、
「伝えたいけど、うまく言えない」気持ちを
絵で整理していることもあります。
少しずつ表情が変わったり、背景が増えたりするのは、
心の中の整理が進んでいるサインです。
同じ絵ばかり描く子に多いタイプ
● 安心重視タイプ
- 決まった流れが落ち着く
- 慣れると力を発揮する
→ 丁寧さ・集中力が育ちやすい
● イメージ育成タイプ
- 世界観を深めるのが得意
- 少しずつ変化を重ねる
→ 想像力・表現力が伸びやすい
● コツコツ継続タイプ
- 同じことを繰り返せる
- 達成感を積み重ねる
→ 継続力・粘り強さが育つ
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「変わらない」ようで、実は育っている力
同じ絵を描く時期を経ると、こんな変化が出てきます。
- 線が迷わなくなる
- 色選びに意図が出る
- 描くスピードが安定する
- 「こう描きたい」がはっきりする
変化は“ある日突然”ではなく、静かに積み重なっています。
「この色じゃ足りない気がする」
そう感じたことはありませんか。
子どもは、言葉よりも先に
色の違いで気持ちを分けています。
このクレヨンは、
その“微妙な差”を受け止めるための道具です。
※「たくさんの色=よい」ではありません。
気持ちを分けて表現したい子に向いた道具です。
親はどう関わるのが正解?
◎ 無理に止めなくてOK
「またそれ?」と言いたくなる気持ちは自然。
でも、止める必要はありません。
◎ 声かけは“実況中継”がおすすめ
×「違うの描いたら?」
○「今日はここが増えたね」「前より大きくなったね」
評価ではなく、気づいたことをそのまま言葉に。
◎ 飽きたら、それは次に進むサイン
突然描かなくなったら、
それは“終わり”ではなく次のテーマへの移行です。
■ チェックリスト
✅ 同じ絵ばかり描いていても安心なサイン
- 同じテーマでも少しずつ変化がある
- 描いているときにリラックスしている
- 描き終えたあと満足そう
- 絵以外の遊びや会話は普通にある
- ある時期を過ぎると自然に次へ移る
👉 当てはまれば、発達としてとても自然な状態です。
■ Q&A
Q1. ずっと同じ絵ばかり描いていて大丈夫?
A. 問題ありません。安心感を得たり、テーマを深めたりする大切な発達プロセスです。多くの子がこの時期を通ります。
Q2. 無理に違う絵を描かせたほうがいい?
A. いいえ。止めたり変えさせたりすると、集中や自信を妨げることがあります。飽きるまで描き切ることが次の成長につながります。
Q3. 発達障害と関係ありますか?
A. 多くの場合は関係ありません。絵以外の生活やコミュニケーションに大きな偏りがなければ、心配しすぎる必要はありません。
Q4. いつ次の絵に変わりますか?
A. 子ども自身が「やり切った」と感じたときです。ある日突然、次のテーマに移ることがよくあります。
Q5. 親はどんな声かけをするといい?
A. 評価より実況がおすすめです。「今日もこれ描いてるね」「前より大きくなったね」と変化をそのまま伝えましょう。
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まとめ|「またそれ?」の裏にある成長
同じ絵ばかり描く姿は、
・安心している
・集中できている
・心を育てている
その証拠。
親ができる一番のサポートは、
面白がって、邪魔せず、見守ることです。
その「いつもの一枚」が、
子どもの中で大きな根っこを育てています。
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いっちー
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい児の葛藤に、涙でティッシュの山を築きながら向き合っている現役の母です。
教育の現場を知っているからこそ、外側から「正解」を押しつけられることの息苦しさや、もどかしさを感じてきました。
キラキラした正解の中で、無理をして生きるのはしんどいですよね。
「こうすべき」の前に、「この子の場合はどうだろう?」と、一緒に立ち止まれる場所でありたいと思っています。
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