「共感力」は子どもの成長に欠かせない大切な力。でも、何歳頃から身につくの?どうすれば育てられる? 実は、子どもは生まれつき他人の気持ちを考えられるわけではなく、周囲の大人の関わりによって少しずつ育っていきます。この記事では、年齢ごとの発達段階に合わせた「共感力の育て方」と「効果的な声かけ」を紹介!「どう接すればいいの?」と悩むママ・パパに向けて、今日からできるヒントをお伝えします。
発達段階別の声かけ&簡単トレーニングで心を育てる方法
子どもが「他の人ってどんな気持ちなんだろう?」と考えられるようになるのは、成長の大切なステップのひとつ。でも、その力はただ自然に身につくものじゃなく、親や周りの大人がちょっとした声かけやサポートをすることで、ぐっと伸びます!
今回は、年齢ごとの発達段階に合わせた声かけのコツや、簡単にできるトレーニング方法を紹介します。どれもおうちで手軽に始められるので、ぜひ今日から試してみてくださいね!
発達段階ごとの「気持ちを考える力」と声かけのコツ
0〜2歳:基本の「感情」を知る時期
まだ自分の気持ちもわからないこの時期。「嬉しい」「悲しい」などの感情を、具体的な言葉にして伝えてあげるのがポイントです。
声かけ例
- 「ママが笑ってるときは、嬉しいときなんだよ」
- 「悲しいと涙が出るんだね」
感情の名前を教えることで、子どもは「これが悲しいってことなんだ!」と少しずつ理解していきます。

感情 | 声かけ例 |
---|---|
嬉しい気持ち | 「○○ちゃん、にこにこしてるね!嬉しいんだね」 「楽しいから笑っちゃったんだね!」 |
悲しい気持ち | 「泣いちゃったね。悲しかったんだね」 「おもちゃが取られちゃって、嫌だったんだね」 |
怒った気持ち | 「うまくいかなくて、イライラしたのかな?」 「おもちゃが壊れちゃって、怒っちゃったんだね」 |
怖い気持ち | 「音が大きくてビックリしたね。怖かったね」 「知らない人がいてドキドキしちゃったのかな?」 |
安心する気持ち | 「ママがぎゅーってしたら、ほっとしたね」 「大丈夫だよ、一緒にいるからね」 |
3〜4歳:他人の気持ちに気づき始める時期
この頃になると、友達や周りの人の感情に気づけるようになってきます。「どうしてかな?」と問いかけて、一緒に考える時間を作ると◎。
声かけ例
- 「〇〇くん、泣いてるね。どうしてだと思う?」
- 「転んじゃったら痛いよね。どんな気持ちになるかな?」
具体的な場面を想像させると、「あ、相手もこんな気持ちなんだ!」と理解が深まります。
5〜6歳:考えて共感する力が育つ時期
「友達のために何かできることないかな?」と考えられるようになるのがこの年齢。気持ちだけでなく、行動にもつながる声かけを!
声かけ例
- 「友達が困ってたら、どんなことをしてあげられる?」
- 「一緒に遊びたそうだったら、どう声をかける?」
相手を思いやる行動ができるように、ちょっとずつアドバイスしてあげてください。
5〜6歳:考えて共感する力が育つ時期
5〜6歳の子どもは、相手の気持ちを考え、行動につなげる力が育つ時期です。以下のような声かけを意識すると、より成長を促せます。
シーン | 声かけ例 | ポイント |
---|---|---|
友達が困っているとき |
・「友達が困ってたら、どんなことをしてあげられる?」 ・「助けたい気持ちがあるんだね。どうすれば手伝えるかな?」 ・「お友達が元気になるために、何かできることはあるかな?」 |
「助けてあげなさい」ではなく、子ども自身に考えさせることが大切。 |
一緒に遊びたいけど声をかけられないとき |
・「一緒に遊びたそうだったら、どう声をかける?」 ・「『一緒にやろう!』って言われたら、どんな気持ちになる?」 ・「『一緒に遊ぼう!』って言われたら、嬉しいかな?」 |
言葉のかけ方を学ぶことで、友達との関わりがスムーズになる。 |
お友達と意見がぶつかったとき |
・「違う考えのときは、どうやって伝えたらいいかな?」 ・「どっちがいいか、一緒に考えてみよう!」 ・「もし〇〇ちゃんがこう言われたら、どう感じる?」 |
「自分の意見を伝えること」と「相手の気持ちを考えること」のバランスを学ぶ。 |
誰かが悲しんでいるとき |
・「〇〇ちゃん、少し元気なさそうだね。何かできることあるかな?」 ・「もし自分だったら、どんな言葉をかけてもらえたら嬉しい?」 ・「声をかけるのが難しかったら、そばにいるだけでもいいよ!」 |
「そばにいること」も思いやりの一つだと伝える。 |
何かを頑張ったとき |
・「最後までやりきったね!どんな気持ち?」 ・「自分で考えてやったこと、すごいね!」 ・「もし誰かが同じことを頑張っていたら、なんて声をかける?」 |
努力することの大切さを実感できるようにする。 |
5〜6歳は「考える力」「共感する力」がぐんと伸びる時期。「こうしなさい」と指示するのではなく、「どうしたらいいと思う?」と問いかけながら、自分で考える機会を増やしてあげましょう!😊
7〜8歳:他人の視点を考える練習ができる時期
「もし自分だったら…?」と考える力が伸びる時期です。具体的な場面を設定して、想像力を引き出してあげましょう。
声かけ例
- 「もしあなたが〇〇ちゃんだったら、どう感じると思う?」
- 「〇〇くんが怒ってた理由、なんだと思う?」
他人の視点を持つことで、「みんな違うんだ」と気づくきっかけを作れます。
7〜8歳:他人の視点を考える練習ができる時期
「もし自分だったら…?」と考える力を伸ばし、想像力を育てることがポイント!具体的な場面を設定して、考える習慣を身につけましょう。
シーン | 声かけ例 | ポイント |
---|---|---|
友達とケンカしたとき | 「〇〇くんが怒ってた理由、なんだと思う?」 「もしあなたが〇〇ちゃんだったら、どう感じると思う?」 |
相手の立場に立って考える練習をさせる。 |
友達が悲しんでいるとき | 「〇〇ちゃんが泣いていたね。何かあったのかな?」 「もし自分が〇〇ちゃんだったら、どうしてほしい?」 |
相手が何を求めているのかを考える力を育てる。 |
誰かの意見と違ったとき | 「〇〇くんはこう考えたみたいだけど、どうしてそう思ったんだろう?」 「もし自分が〇〇くんの立場だったら、どう思う?」 |
みんな考え方が違うと気づくことが大切。 |
自分の意見を伝えるとき | 「どうやったら相手にうまく伝わるかな?」 「もし逆の立場だったら、どんな言い方なら聞きたい?」 |
伝え方の工夫を学ばせる。 |
ルールを守らなかったとき | 「もしみんなが同じことをしたら、どうなるかな?」 「ルールを守ると、どんないいことがあるかな?」 |
ルールの意義を、自分で考えさせる。 |
誰かを助けたいとき | 「〇〇ちゃんが困ってるみたい。何かできることあるかな?」 「もし自分が〇〇ちゃんだったら、どんなことをしてもらえたら嬉しい?」 |
助け合いの大切さを学ばせる。 |
🌟 声かけのポイント
- 「もし〇〇だったら?」と問いかける → 他人の立場を想像する力を伸ばす。
- 具体的な場面を設定する → 感情の理解がしやすくなる。
- 「こうしなさい」ではなく、考えさせる質問をする → 自分で気づくことで、学びが深まる。
9歳以上:複雑な気持ちを理解する時期
この時期になると、「嬉しい」「悲しい」だけでなく、「複雑な気持ち」や「矛盾する気持ち」にも気づけるようになってきます。たとえば、「嬉しいけど、ちょっと恥ずかしい」「助けてあげたいけど、どうしたらいいか分からない」といった感情です。
子ども自身がうまく表現できない気持ちもあるので、気づいた大人がそっと言葉にしてあげたり、「自分の気持ちを整理する力」を育てる声かけを心がけましょう。
声かけ例
- 「そんな気持ちになるの、わかるよ。私も同じように思うことあるよ」
- 「いろんな気持ちが混ざってるんだね。少しずつ話してくれてうれしいよ」
- 「どうしてそう思ったのか、一緒に考えてみようか」
複雑な感情への関わり方
シーン | 声かけ例 | ポイント |
---|---|---|
発表がうまくできなかったとき | 「緊張してたのかな?でもやろうとした気持ちはすごく伝わったよ」 | 結果よりも気持ちと行動を認めてあげる |
友達にイライラしてしまったとき | 「嫌な気持ちになったんだね。でも、相手にも何か理由があったのかも?」 | 感情を受け止めつつ、視野を広げるサポートを |
家族に言えないことがあるとき | 「言いにくいこともあるよね。でも、どんなことでも話していいんだよ」 | 安心できる居場所をつくることが大切 |
SNSやネットで傷ついたとき | 「その言葉、つらかったね。どうしてそう感じたのか教えてくれる?」 | 共感+デジタルリテラシーも一緒に育てる機会に |
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🌈まとめ:共感力は「一緒に育つ力」
子どもの共感力は、「教えこむ」のではなく、「日々の関わりの中で、少しずつ育っていくもの」。
そして、親や大人も一緒に育ち直すチャンスでもあります。
今日からできる3つのポイント
- 「どう感じた?」と聞く
→ 感情を言葉にする習慣が育ちます。 - 「もし〇〇だったら?」と想像させる
→ 他人の気持ちに寄り添う力が伸びます。 - 「こうすればいい」ではなく「どう思う?」と聞く
→ 自分で考え、行動する力が身につきます。
共感力は、人間関係を築くうえで一生役に立つ力。
子どもと一緒に、小さな心の変化に寄り添ってみてくださいね😊
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