感情があらわれやすいモチーフの絵
強い気持ちや揺れ動く感情は、自然のモチーフに映し出されます。
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※この記事は「子どもの絵に出てくるモチーフ全体の意味」をまとめた
親記事の一部です。
→ 子どもの絵に出てくるモチーフ一覧はこちら
子どもの絵にあらわれる「火」は、
感情のエネルギーがとても分かりやすく表現されるモチーフです。
ぱちぱちと小さく燃える火、
勢いよく広がる炎、
赤やオレンジ、時には黒い煙――
その一つひとつには、
そのとき子どもが感じている気持ちや、心の動きがにじみ出ています。
一方で、
と、不安になる親御さんも少なくありません。
けれど多くの場合、
火の絵は「問題のサイン」ではなく、心が動いているサインです。
この記事では、
子どもの描く火の絵を通して
どんな気持ちが表れやすいのか
どう受け取れば安心につながるのかを、
丁寧に整理していきます。

子どもの絵に「火」が登場するとき、まず思い浮かべるのが
キャンプに行ったときのバーベキューかな?それとも最近やった花火やケーキのろうそく?
など、子どもが経験したことを絵に描いているかな?ということ。
確かに、そういった身近な出来事を描いている場合もありますが、「火の絵」をよく描く心理について説明していきます。
まず、火は、子どもの心の中でとても象徴的な存在です。
こうした相反する感情を同時に表せるため、
言葉にしづらい気持ちを描くのに、火はとても向いています。
特に火を描きやすいのは、次のようなタイミングです。
心の中のエネルギーが増えると、
子どもは無意識に「火」という形を借りて表現します。
これは、成長の途中によく見られる自然な反応です。
火といっても、描かれ方はさまざまです。火というと「危ない」のかな?と思いがちですが、そうではなく、子どもの気持ちの高まりを表していることが多いです。
さらに、そのモチーフのその違いから、気持ちの方向性が見えてくることがあります。
気持ちが外に向き、
人や出来事と関わろうとしている状態を示すことが多いです。
静かな時間を求めているサインとして描かれることがあります。
「今、すごく頑張っている」
そんなエネルギーの高まりを表す場合がほとんどです。
どの火が良くて、どれが悪いということはありません。
「今どんな気持ちで過ごしているのか」を知るヒントとして見ることが大切です。
子どもの絵を見て、
「これには何か理由がある気がする」と感じた方へ。
これは、不安をあおる本ではありません。
子どもの表現を「問題」ではなく、
心のメッセージとして静かに読み解く視点を与えてくれる一冊です。
※すべての親向けではありません。
「絵には意味がある」と感じた方にだけ、そっとおすすめしています。
炎の大きさや勢いは、
感情の強さとリンクしやすいポイントです。
ここで大切なのは、
炎が強い=心が荒れている、ではないということ。
むしろ、気持ちを外に出せている分、
心が健全に動いているケースも多いのです。
ここで、少し遊び感覚で見てみましょう。
お子さんの描いた「火」を思い浮かべながら、
一番近いものを選んでみてください。
※ 正解・不正解はありません。
「今の気持ちを知るヒント」として、やさしく読んでみてください。
Q.いちばん近い火はどれ?
A.小さく、静かに燃えている火
(ろうそく・小さなたき火のような火)
→ 今の気持ちは「落ち着きモード」かもしれません。
安心できる時間を大切にしたい、
静かに自分の世界に入りたい気持ちが表れていることがあります。
B.勢いよく、明るく燃え上がる火
(炎が高く、エネルギーを感じる火)
→ 気持ちが外に向かって動いているサイン。
やる気や挑戦心、伝えたい思いが高まっている可能性があります。
C.煙が多い・黒っぽさのある火
(炎が見えにくい、もやっとした火)
→ 心の中を整理している途中かもしれません。
疲れやモヤモヤを抱えながら、気持ちの置き場所を探している状態です。
D.色や形が自由な火
(カラフル・現実にはない火)
→ 想像力がとても活発な状態。
気持ちを整理するというより、描くこと自体を楽しんでいるサインのこともあります。
🌱 覚えておいてほしいこと
このテストは、気持ちを決めつけるためのものではありません。
「今日はどんな火なんだろう?」と、
子どもの気持ちに目を向けるきっかけとして使ってくださいね。
火の色は、感情の“温度”を教えてくれます。
暗い色が出ていても、
すぐに心配する必要はありません。
「今日はちょっと疲れているのかな」
そのくらいの受け止め方で十分です。火だけでなく、子どもの絵に表れる「色の使い方」は私たちにいろいろなことを教えてくれます。
色の意味をもう少し詳しく知りたい方はこちら ▶ 子どもの絵にあらわれる色と感情の関係
火の絵は、気持ちを知るための入り口です。
理由を問い詰める必要はありません。
たとえば、
評価せず、決めつけず、
ただ興味を向けるだけで大丈夫です。
安心できると、
子どもは自分から気持ちを話し始めることがあります。
火の絵の意味は、年齢によっても変わります。
どの年齢でも共通して言えるのは、
無理に深読みしないこと。
「今日はこんな火なんだね」
その受け止め方で十分です。
子どもの発達段階が体系的に理解できる保育者・養育者向けの良書。
「なぜこの時期にこういう行動をするのか」を具体例とともに解説してくれます。
📘 あわせて読みたい
子どもの絵にあらわれる感情サイン総まとめ
不安・怒り・安心など、絵に出る気持ちを一覧で確認できます。
火ばかり描くのは心が不安定?
→ 多くの場合、いいえ。
エネルギーが高まっている、変化の途中にいるだけのことがほとんどです。
黒い煙が多いときは注意が必要?
→ まずは最近の生活や疲れを想像してみてください。
それが長く続く場合だけ、全体の様子を見ていきましょう。
専門家に相談する目安は?
これらが重なったときが一つの目安です。
「火以外のモチーフも気になる…」という方へ ▶ 子どもの絵と心理|モチーフ別まとめ
子どもの絵を見て、
「どう関わればいいのか分からなくなる」
そんな瞬間はありませんか。
この本が教えてくれるのは、
正しい言葉や、正解の対応ではありません。
「相手の感情に、どう居合わせるか」
その在り方です。
※「すぐに変わりたい人」より、
ゆっくりでも、深く向き合いたい人に向いています。
子どもの描く火は、
心の中で燃えているエネルギーのかたちです。
怖がる必要はありません。
そんなふうに受け止めてもらえることで、
子どもは安心して自分を表現できます。
絵は、言葉にならない気持ちを伝えてくれる
やさしい窓。
ぜひ「今日はどんな火かな?」と、
日々の会話にそっと取り入れてみてくださいね。作品ができたら、ぜひ見えるところに飾ってあげてください。
▶他のモチーフとあわせて見ることで、より安心して読み取れます。
子どもの絵に出るモチーフ一覧
太陽・家・遊具・食べ物・木
🖤 黒・怖い絵が続くときに
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正解を探すより、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まる時間を。
※唯一の正解はありません。その子に合うかどうかを、一緒に考えませんか。
ブログでは「教育のヒント」を書いていますが、
実は私自身、毎日が迷いと後悔の連続です。
教科書通りの正解に傷ついたとき、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まって、
静かに自分と向き合える場所をnoteに作りました。
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい児の葛藤に、涙でティッシュの山を築きながら向き合っている現役の母です。
教育の現場を知っているからこそ、外側から「正解」を押しつけられることの息苦しさや、もどかしさを感じてきました。
キラキラした正解の中で、無理をして生きるのはしんどいですよね。
「こうすべき」の前に、「この子の場合はどうだろう?」と、一緒に立ち止まれる場所でありたいと思っています。
子どもの絵に宿るサインや、言葉にならない心の機微をそっと眺めて。
今日をなんとかやり過ごすための「余白」を、一緒に見つけにいきませんか。
