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親子でできる“絵のセラピーごっこ”とは?
最近、こんなことで悩んでいませんか?
- 子どもがあまり話してくれない
- 反抗が増えて、何を考えているのかわからない
- なんだかいつもより元気がない気がする
- ストレスサインを見逃していないか不安になる
元教諭として、こういう悩みを抱える親御さんをたくさん見てきました。
子どもは「話したくない」わけでも「言いたくない」わけでもなく、ただ言葉が追いつかないだけということが本当に多いんです。
そんなときに役に立つのが、家庭でできる“絵のセラピーごっこ”。
私は学校現場で、認知行動療法に近いアプローチを取り入れて、子どもの心を「無理なく」「そっと」開くお手伝いをしてきました。
もちろん、子どもの気持ちに寄り添う方法はこれだけではありません。
- 気持ちカードを使う
- 会話のきっかけに絵本を使う
- 生活リズムを整える
これらもとても有効です。
ただ、どれも「言葉」が必要になることが多いため、話したがらない時期の子どもには少しハードルが高いことがあります。
そこで今回は、“言葉いらずで心に寄り添える”絵のセラピーごっこを紹介します。
なぜ「絵」が子どもの気持ちをそっと教えてくれるの?
子どもは、絵を描いているときに心のブレーキが外れやすく、「今の感じ」がそのまま線や色に出てきます。
言葉で説明するよりずっと簡単で、しんどい気持ちでも表に出しやすいのが特徴です。
しかも絵には正解・不正解がないので、子どもにとっては安心できる自己表現の時間になります。
ポイント:絵から“読み取りすぎない”こと。親の解釈ではなく、子ども自身の言葉を大切に。

【STEP1:まずは「どんな画材でもOK」にしてハードルを下げる】
子どもが絵を描きたがらないとき、実は「うまく描けないのが恥ずかしい」「何を描けばいいのか分からない」という気持ちが隠れていることがあります。
だから最初のステップは、“描ける・描けないに関係ない場”をつくること。
クレヨンでも色鉛筆でも、裏紙でもメモ帳でもOK。
とにかく「すきに描いていいよ」という空気づくりが大切です。
もし描きたがらない子なら、「なぞり絵」や「貼るだけワーク」のように“完成が保証される”ものもおすすめです。
「描きたくない」には理由がある。そんな時は“完成が保証される”ワークを
子どもが絵を描きたがらないとき、実は「うまく描けないのが怖い」「失敗したくない」といった、
心のブレーキが隠れていることがあります。
そんな時は、なぞるだけ・貼るだけで“完成が保証される”ワークから始めると、自信が育ち、自然と描きたい気持ちが戻ってきます。
完成体験が積み重なると、「もっとやってみたい!」という自発的な意欲につながります。
描くことが目的ではなく、「できた」という自己肯定感を育てることが大切です。
【STEP2:親もいっしょに描いてみる理由】
子どもが話してくれない時期ほど、親子のあいだに「聞かれたくない気持ち」が生まれやすいものです。
そこで効果的なのが、親もいっしょに描くこと。
大人が描く姿は、「ここは安全な場所だよ」「比べたり評価したりしないよ」という無言のメッセージになります。
親が楽しそうに描いているだけで、子どもは自然と心の距離を縮めてきます。
ときには、親の描いた絵の方から子どもが話し始めることもあります。
【STEP3:魔法の質問「この絵の中で好きなのどこ?」】
子どもの絵を前にしたとき、どう声をかけたらいいのか迷うことはありませんか?
つい「これは何?」「どういう気持ち?」と聞きたくなりますが、これらは子どもにとって少し重たい質問になりがちです。
そこで使ってほしいのが、元教諭時代に私がずっと使ってきたやさしい質問
「この絵の中で好きなのどこ?」
この質問には、
・子どもが自分のペースで話せる
・気持ちを説明しなくてよい
・“正直な感覚”をそのまま言える
というメリットがあります。
言葉が出てこないときでも、「ここ、気に入ってるんだよね」と指さしてくれるだけで、その子の今の心の輪郭がふっと見えてきます。
【絵から“あれ?”と気づくストレスサイン】
もちろん絵は診断ツールではありません。
ですが、長く子どもたちを見ていると、元気がない時期に出やすい傾向はたしかにあります。
たとえばこんなサインは、少し気に留めてもよいかもしれません。
・黒やグレーが続く
・同じモチーフばかり描く(戦い、怪獣、人の顔など)
・力が入りすぎて紙が破れそうなくらいの筆圧
・すみっこにだけ描く、全体が小さくなる
ただし、一つでも当てはまったら問題、というわけではありません。
“今ちょっとがんばっている時期かも”と、親が心の余白をもつためのヒントとして使ってください。
【家庭で使えるおすすめツール】
毎日続けなくても大丈夫ですが、気軽に取り組めると親子の会話が自然に育ちます。
ここでは、おうちでの“絵のセラピーごっこ”が習慣にしやすくなるアイテムを紹介します。
〈やわらかい描き心地の画材〉
・折れにくいクレヨン
・手や机についても落としやすい水性ペン
・ざらっとした紙のスケッチブック
🖍 やわらかく描ける“感情に寄り添う”カラーペン
子どもにとって、描く道具の描き心地はとても大切です。
力を入れなくても色が乗る画材は、気持ちをスムーズに形にできます。
太い丸軸で握りやすく、36色の色が「気持ちの色」を自由に選ばせてくれるセットです。
色は感情です。
「今日はどんな色の気持ち?」と声をかけるだけで、
子どもの心が絵に“にじむ”ように表現されます。
まずは描きやすい画材から、気持ちの表現を広げてみませんか。
〈気持ちを言葉にしやすくなる絵本〉
絵本は、子どもが「自分のことじゃなくて物語の話」として安心して話せるのが利点。
とくに“気持ち系”のテーマはセラピーごっことの相性が良いです。
💬 「気持ちってこうやって伝えるんだ!」が楽しく学べる絵本
子どもは「感情はあるのに、うまく言葉にできない」時期があります。
大人が“言葉にしてごらん”と言っても、それがどういうことなのかピンとこないことも。
この絵本では、ふきだしを使って「気持ちが言葉になる瞬間」を、楽しく・視覚的に伝えてくれます。
📗 ふきだしのフッキー(4〜5歳から)
気持ちを「ふきだし」が拾ってくれるから、
子どもは自然と“言葉が生まれる瞬間”を体験できます。
「どう言えばいいかわからない」を助けてくれる絵本です。
「気持ちに名前をつける」経験は、自分を大切にする力につながります。
少しずつ“ことばの種”を育てる時間として、寝る前の読み聞かせにもぴったりです。
〈描くのが苦手な子にも使える感情ワーク〉
「絵を描くのはハードルが高い」という子には、カード・シール・表情づくりのワークが活躍します。
遊びながら気持ちを整理できるのが魅力です。
🌈 子どもの気持ちが“見える”ようになる2つのアイテム
「どうして泣くの?」「何が嫌なの?」
子どもの感情は大人の言葉では語れないことが多いもの。
そんなとき、心の背景を理解する本と自分で気持ちを書けるノートがあると親子の会話が劇的に変わります。
📘 モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの心が見える本
子どもの行動の裏側にある「本当の気持ち」を読み解く一冊。
科学的な視点なのにやさしい言葉で書かれていて、感情ワークの“軸”になります。
親が理解する力と子どもが表現する力。
この2つがそろうと、親子の会話が自然と深まり、感情の爆発も落ち着きやすくなります。
「言葉にならない気持ち」を見つける小さな習慣として、ぜひ取り入れてみてください。
【親子の時間がふわっと変わる瞬間】
子どもが絵を描く横で、あなたがただ見守っている。
それだけで「受け止めてもらえている」という感覚が、子どもにそっと届きます。
話してくれない時期、反抗が増えた時期、ストレスが心配な時期。
そんな“ちょっとむずかしい時間”こそ、絵を通したコミュニケーションはやさしく効いていきます。
特別な技術も、かける言葉の正解もいりません。
小さな線や色の中には、その子なりの「いま」が必ずあります。
どうか、今日の5分だけでも試してみてください。
その5分が、親子の心の距離をふわっと近づけてくれるはずです。
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こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
このブログでは、子どもの絵から心理を読み取り、心の成長や表現力を親子で一緒に楽しむヒントを発信しています。
「子どもの絵で心を読む専門サイト」として、日々の子育てに役立つ情報をお届けします。




