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何て声をかけたらいいかわからない
心配だけど聞きすぎるのも怖い
黙って見守るだけでいいの?
子どもの絵を前にすると、
「正解の関わり方」が分からなくなる親はとても多いです。
でも、子どもの絵に必要なのは
分析でも指導でもなく、
心が安全でいられる関わり。
このページでは、
年齢・気持ち・絵のタイプ別に
「やっていい関わり/避けたい関わり」を整理しました。
まず知っておきたい|子どもの絵は「話さない代わりの言葉」
子どもにとって絵は、
- うまく言葉にできない気持ち
- 聞かれたくない本音
- 無意識の感情
を外に出す安全な手段です。
👉 だから大切なのは
「聞き出す」より
「壊さない」関わり。
やってしまいがちなNG関わり(無意識編)
❌ どういう意味?
❌ なんでこんな色?
❌ それ変じゃない?
❌ 前より下手じゃない?
→ 子どもは
「見られている」より
「評価された」と感じやすくなります
基本のOK関わり3原則(全年齢共通)
① 評価しない
- 上手・下手を言わない
- 比較しない
② 解釈しすぎない
- 心理を決めつけない
- 診断しない
③ 主導権は子ども
- 話したら聞く
- 話さなければ待つ
👉 この3つだけで
絵は「心を守る場所」になります
年齢別|おすすめの関わり方
0〜3歳|一緒に「楽しむ」だけでOK
- 「線がいっぱいだね」
- 「トントン楽しいね」
0〜3歳|一緒に「楽しむ」だけでOK
0〜3歳のお絵描きは、
「何を描いたか」より「描いている時間そのもの」が大切な時期です。
まだイメージを形にする段階ではなく、
線を引く・音を立てる・手を動かすといった
感覚そのものを楽しんでいます。
💡 この時期は「見る」「評価する」より、
一緒に感じて、共有する関わりが安心につながります。
おすすめの声かけ例
- 「線がいっぱいだね」
- 「トントン楽しいね」
- 「ぐるぐる〜って動いたね」
上手さや意味を探さなくて大丈夫です。
「描けたね」「すごいね」よりも、
今していることをそのまま言葉にすることで、
「見てもらえている」
「一緒に楽しんでもらえている」
という安心感が育ちます。
0〜3歳のお絵描きは、
表現の練習ではなく、心と体の遊び。
親子で「楽しいね」を共有できれば、それで十分です。
👉詳しく
4〜6歳|「教えてくれてありがとう」
- 「どんなお話?」
- 「ここ好きなんだね」
4〜6歳の子どもにとって、絵は「気持ちを伝える手段」
4〜6歳の子どもにとって、
絵は「上手に描くもの」ではなく、
自分の中にある気持ちや出来事を伝える手段です。
この時期の子どもは、
描いた絵そのものよりも、
「聞いてもらえたか」「受け取ってもらえたか」を大切にしています。
💡 絵を見る=評価する時間ではなく、
気持ちを受け取ってもらえる時間として感じています。
「どんなお話?」が安心感につながる理由
「これ、なに?」ではなく
「どんなお話なの?」と聞くことで、
子どもはこんなふうに感じます。
✔ 自分の世界を話していい
✔ 否定されない
絵の説明をする時間は、
自分の考えや気持ちを言葉にする練習でもあり、
「わかってもらえた」という経験が、心の土台になります。
「ここ好きなんだね」が自己肯定感を育てる
「ここ、好きなんだね」
「この色、気に入ってるんだね」
こうした声かけは、
評価や正解を与えるのではなく、
子どもの選択そのものを認める言葉です。
4〜6歳は、
「自分で決めたこと」に自信を持ち始める時期。
選んだ色、形、描いた理由を
そのまま受け止めてもらえることで、
「これでいいんだ」
「自分の感じたことを大切にしていいんだ」
という感覚が育ちます。
説明すること=自己肯定感につながる理由
子どもが絵について話すことは、
- 自分の考えを伝える
- 気持ちを言葉にする
- 受け止めてもらう
という体験の積み重ねです。
「教えてくれてありがとう」と返されることで、
子どもは
『話していい存在』
『表現していい存在』
として認められたと感じます。
この安心感が、
次の「描きたい」「伝えたい」につながり、
自己肯定感の土台を静かに育てていきます。
小学生|質問は少なめ・感想多め
- 「ここ目がいくね」
- 「続きありそう」
→ 正解探しをしない
小学生|質問は少なめ・感想多め
小学生になると、
子どもは少しずつ「正しく描けているか」「評価されるか」を
意識するようになります。
そのため、質問が多すぎると、
「答えを探さなきゃ」「間違えたらどうしよう」
という気持ちにつながりやすくなります。
💡 小学生の絵を見るときは、
質問よりも、感じたことを伝える関わりがおすすめです。
おすすめの声かけ例
- 「ここ、目がいくね」
- 「続きがありそうな絵だね」
- 「この雰囲気、なんかいいね」
こうした感想は、
答えを求めるのではなく、
絵を一緒に味わっているサインとして伝わります。
✔ うまさで判断しない
✔ 感じたことを共有する
小学生の時期は、
「どう描いたか」よりも、
どう受け止めてもらえたかが記憶に残ります。
質問を減らし、感想を増やすことで、
安心して描き続けられる土台が育っていきます。
思春期|触れない勇気も関わり
- 無言で保管
- 捨てない
- 勝手に解釈しない
👉 詳しく
絵のタイプ別|関わりのヒント
子どもの絵には、年齢や発達段階だけでなく、
そのときの気持ちや心の状態が色濃くあらわれることがあります。
ここでは、よく相談の多い「絵のタイプ別」に、
心配しすぎないための見方と、関わりのヒントをまとめました。
黒い・怖い・残酷な絵
黒っぽい色が多い絵や、
怖そう・残酷に見える絵を描くと、
「心が不安定なのでは?」と心配になる方も多いです。
でも多くの場合、これは
- 強い感情を外に出している
- 怖さ・怒り・不安を整理している
- 頭の中のイメージを試している
といった、心の調整作業のひとつです。
💡 大切なのは、
「描いていい場所がある」「出してもいい気持ちがある」
と子どもが感じられること。
無理にやめさせたり、理由を問い詰めるのではなく、
安全な場としてそっと見守る関わりが安心につながります。
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同じ絵ばかり描く
同じモチーフ・同じ構図・同じ色ばかり描くと、
「飽きないの?」「広がらないの?」と感じることもあります。
ですがこの行動は、
- 安心できる形を繰り返している
- 気持ちや経験を整理している
- 「これが好き」「これで落ち着く」を確認している
という、心が安定していく過程でよく見られます。
💡 繰り返し描くことは、
停滞ではなく、心の土台づくりのサインです。
無理に新しいものを勧めるより、
「好きなんだね」「何度も描きたくなるんだね」と
その選択を認める声かけが安心感につながります。
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描かなくなった
急にお絵描きをしなくなると、
「やる気がなくなった?」「何か問題が?」と
不安になることもあります。
しかし、描かなくなる背景には、
- 成長に伴う興味の移行
- 頭の中で考える時間が増えた
- 気持ちの切り替え時期
など、発達の自然な変化が隠れていることも多いです。
💡 「描かない=問題」ではありません。
表現方法が一時的に変わっているだけのこともあります。
無理に描かせようとせず、
話す・遊ぶ・別の表現を楽しむなど、
その子のペースを尊重することが大切です。
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「気になる」と感じたときの3ステップ
1️⃣ 絵だけで判断しない
2️⃣ 生活・表情・行動と合わせて見る
3️⃣ 不安が続くなら専門家に相談
👉 参考
- 子どもの絵に隠れた不安の見分け方
親が「安心して見守る」ための視点
- 絵は成績表ではない
- 心は揺れながら育つ
- 正しい関わりより「安全な関係」
👉 感情理解を深めたい方へ
まとめ|正解の声かけより「壊さない関係」
子どもの絵に必要なのは
深読みより、
助言より、
安心して描き続けられる空気。
親ができる最大のサポートは、
「何も言わないこと」
である場合も多いのです。
- ▶ モチーフ別で絵を見る
- ▶ 感情心理サインから読む
- ▶ 思春期の絵の変化を知る
- ▶ 年齢・発達段階の視点
📚 子どもの自信と安心をそっと育てるガイド
子どもが「できたかも」と感じられたり、ほっとできる時間が少しずつ増えていくための関わり方をまとめています。
ゆっくり全体を見たいときにどうぞ。
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こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
このブログでは、子どもの絵から心理を読み取り、心の成長や表現力を親子で一緒に楽しむヒントを発信しています。
「子どもの絵で心を読む専門サイト」として、日々の子育てに役立つ情報をお届けします。




