「なんでこんなに大きく描くの?」と思ったことはありませんか?
子どもが描いた絵を見て
「なんだか、自分だけすごく大きく描いてるな…」
「他の子より目立ってる?」
そんなふうに感じたことはありませんか?
もしかしたらそれ、子どもなりの“心のメッセージ”かもしれません。
子どもは言葉よりも、絵で気持ちを表現することがあります。
大きく描いたのは、ただの気まぐれではなく
「見てほしい」「大切にされたい」というサインかもしれないのです。
この記事では、「自分を大きく描く子どもの心理」を、
元教諭の視点でやさしく解説します。
親としてどう関わればいいのか、どんな声かけが子どもに届くのか──
絵に込められた“心のサイン”をいっしょに読み解いていきましょう。
🔗「えっ、こんな気持ちだったの?」子どもの心が見える絵のサイン – itti-blog
自分を大きく描く子どもの心理とは?
子どもの絵に注目していると、「自分だけ大きく描いているな」と感じることがありますよね。実はこれ、子ども自身が“自分をどう感じているか”を映し出していることが多いのです。

子どもの絵には「こう描こう」といった意識だけでなく、無意識の心の状態が現れることがあります。たとえば、自分を大きく描く子は…
- 自信にあふれている
- 自分を見てほしい、認めてほしいという気持ちがある
- 周りと比べて「自分は特別」と感じている
など、いろいろな理由が考えられます。
特に自己肯定感が高まっているときや、家庭や園での役割に変化があったとき(妹・弟が生まれた等)に、そうした絵が現れやすい傾向があります。
一方で、ちょっぴり不安な気持ちを補おうとして、「大きく見せる」ことで自分を守ろうとしている場合もあるんです。
子どもが自分を大きく描く絵には、「もっと見てほしい」「自分に自信をもっている」など、さまざまな気持ちがあふれています。
同じように、「家族の絵」にも子どもの想いが表れます。
気になる方はこちらの記事もどうぞ → 子どもが描く家族の絵に表れる心理とは?
子どもの絵から気持ちを読み取る3つの視点
絵には、そのときの子どもの気持ちがたっぷり詰まっています。
とはいえ、大人がそれを正確に読み取るのは簡単ではありません。
そこで、元教諭の立場から「こんなふうに見てみるといいかも」という3つの視点をご紹介します。
① 何を大きく描いている?
自分自身が大きいのか、顔だけが大きいのか、それとも手や足など一部だけが目立つのかによって、意味合いが違ってきます。
- 顔が大きい → 「気持ちをわかってほしい」「自分に注目してほしい」
- 手が大きい → 「やりたい気持ちが強い」「自分の力を信じたい」
- 足が大きい → 「自分の行動に自信がある」「進みたい気持ち」

など、描かれた部位に注目すると、子どもの思いが垣間見えることもあります。
🔗「顔しか描かないのは大丈夫?」3〜4歳の絵の発達段階と見守り方 – itti-blog
② 絵を描くときの様子は?
絵は「完成品」だけでなく、「描いているときの様子」も重要なヒントです。
- 迷いなくスラスラ描いていたか
- 誰かの様子をうかがっていたか
- 描き直しを繰り返していたか

など、その子なりの「こだわりポイント」が見えてくると、より深く理解できます。
「うちの子、絵がとっても上手かも?」と感じたら、上手さ以上に注目したいポイントがあります。
気になる方は、こちらをご覧ください → うちの子、絵が上手いかも?と思ったときの見方
③ いつもと違うところはある?
普段は小さく描く子が、ある日突然大きく描いたとしたら──
それはきっと、何か心の動きがあったサインです。
保育現場では、「今日は大きく描いてるね」「何かあったのかな?」といった気づきが、子どもの気持ちを受けとめるきっかけになることがよくあります。
🔗絵が小さい子どもの心理とは?色と大きさで読み解く心のサイン – itti-blog
自分を大きく描く子への親の関わり方と見守りのコツ
子どもの絵に「自己主張」や「見てほしい気持ち」が表れているとわかったら、親としてどう関わってあげればよいのでしょうか?
無理に理由を聞き出したり、分析したりする必要はありません。
大切なのは、子どもの表現をまるごと受けとめてあげることです。

- 「すごく力強いね!」
- 「元気いっぱいな絵だね」
- 「あなたらしい絵だなって思ったよ」
そんなふうに、否定も評価もせず、“ありのままを認める言葉”をかけてあげてください。
そうすると子どもは「自分の気持ちを分かってもらえた」「自分の表現を大事にしてくれた」と感じ、安心感や信頼が育ちます。
🔗「お母さんが一番大きい」のはなぜ?子どもの絵に隠れた心理とは – itti-blog
💡ちょっとした変化も、あたたかいまなざしで
子どもは成長とともに、表現のしかたや気持ちの出し方も変わっていきます。
昨日は大きく描いていたのに、今日は小さな自分だった──
そんな変化にも敏感になってしまうかもしれませんが、大丈夫。
子ども自身が「自分で気づき」「自分で乗り越えていく力」も、ちゃんと持っています。
親は「見守る」ことを通して、心の成長をそっと支えていきましょう。

子どもの絵を飾ってあげることは、「認めてもらえた」という安心感につながります。
おすすめの飾り方はこちら → 子どもの絵の飾り方。心が育つ工夫とは?
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絵は心の鏡。子どもの気持ちに寄り添って
子どもが描いた絵に「なんでこんなに自分を大きく描いたんだろう?」と感じたとき、つい大人は“正しさ”や“上手さ”に目が向きがち。でも、子どもにとって絵は「表現」や「メッセージ」。
大きな自分の絵には、「自分を見てほしい」「こんなふうに思っているよ」という、言葉では表せない気持ちが詰まっているのかもしれません。
大人がそのサインに気づいてあげることで、子どもは安心し、また次の表現へと進んでいきます。
「なんでこんな絵を描いたの?」ではなく、「どんな気持ちで描いたのかな?」と、そっと心に寄り添ってみませんか。
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