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著者:ITTI
更新日:2025-09-29
読了目安:8分
子どもが描く「黒い絵」や「怒りのような絵」を見て、心配になったことはありませんか?
真っ黒なぐるぐる、赤で塗りつぶされた絵、破れそうな線…。
実はこれらには「怒り」「不安」「混乱」といった心の動きが表れていることがあります。
「うちの子だけ?」と心配になる親御さんへ。
実は、多くの子が“怒り”や“不安”を絵で表しています。これは成長の一部であり、悪いことではありません。
【親が不安なとき】子どもの絵が「怒り」に見えるときの心理とは
子どもがお絵描きをしていて、こんなふうに感じたことはありませんか?
- 真っ黒な絵ばかりでちょっと不安になる
- 紙が破れそうなくらい強い線を描いている
- 赤や黒をぐるぐる繰り返して、なんだか怖い雰囲気
「うちの子、怒ってるのかな?」と心配になる親御さんは少なくありません。

でも実は、これらは 子どもの心の動きを映し出しているサイン です。
絵は言葉にできない気持ちを代わりに語ってくれる“心の鏡”。だからこそ、怒りが絵に出るのは自然なことなのです。
【専門家解説】怒りが絵に出るときの色・線・構図の特徴
怒りやモヤモヤを抱えている子どもの絵には、こんな特徴がよく見られます。
| 表現の特徴 | 子どもの心の状態 |
|---|---|
| 筆圧がとても強い | 感情が高ぶっている/抑えきれないエネルギー |
| 黒や赤ばかりを塗る | 怒り・混乱・不安の渦 |
| ぐちゃぐちゃの線やぐるぐる | 気持ちが整理できていない |
| 枠からはみ出す構図 | 衝動をコントロールできない |
| 顔や体のない人物 | 自分を表現するのが難しい葛藤 |
こうした絵を見ると親はつい「大丈夫かな?」と不安になりますが、まず大切なのは 「描けている」こと自体を肯定すること。
描くことで、子どもは自分の中のエネルギーや感情を外に出し、整理しようとしているのです。
絵で怒りを出すとき、子どもの心の中で起きている3つのこと
子どもが真っ黒なぐるぐるや、力強い線を描いているとき。
それは「怒りを表現している瞬間」でもあり、同時に「怒りを処理している瞬間」でもあります。
私たち大人も、腹が立ったときに紙に殴り書きをしたり、走って発散したりしますよね。
子どもにとっては、その手段が お絵描き なのです。

お絵描きで怒りを外に出す3つの流れ
- 気持ちが爆発する
→ 黒や赤を繰り返し使う、強い線を描く - 感情を外に吐き出す
→ ぐるぐるやぐちゃぐちゃの線でエネルギーを放出 - 落ち着きを取り戻す
→ 描き終えたあとにスッキリして、言葉が出てくることも
つまり「怒りの絵」はただの怖い絵ではなく、
気持ちをコントロールするための練習 でもあるんです。
👉 黒い絵ばかり描く子ども|怒り・不安のサインと安心できるかかわり方
親が“怖い絵”に動揺したとき、どう受け止めればいい?
親としては「お絵描き=楽しい時間」であってほしいもの。
カラフルで可愛い絵を期待してしまうのは自然な気持ちです。
でも実際には、子どもにとって お絵描きは気持ちを映す鏡。
楽しいときは楽しい絵が、怒っているときは怒りの絵が出てきます。
むしろ「怒りを絵で出せる」ことは、気持ちを押し殺さずに表現できている証拠。
これは将来にとっても大切な力になります。
絵に気持ちをのせられることが“強み”になる理由
- 自分の感情を言葉以外で表現できる
- 怒りや不安を安全に発散できる
- 感情を客観的に眺める練習になる
親が「こんな絵も描いていいんだね」と受け止めてあげることで、
子どもは「気持ちを出していいんだ」と安心できます。
【実践例あり】怒りのお絵描きが子どもの心を整える4つの場面
怒っているときに絵を描くことは、その瞬間だけの気晴らしではありません。
実は、子どもの成長のなかでいろんな場面に役立つ“感情のトレーニング”になっています。

1. 友達とのトラブル後に
園や学校で友達におもちゃを取られたり、嫌なことを言われたりしたとき。
まだ言葉で上手に気持ちを伝えられない子は、絵を通して「怒ってる!」と表現できます。
絵を描いたあとに「だから悲しかったんだ」と言葉にできるケースも多いのです。
2. 兄弟げんかの後に
兄弟げんかの直後は、親の声かけも届かないほど感情が高ぶっています。
そのときに「紙に思いっきり描いてみようか」と促すと、
安全に怒りを外に出せて気持ちを整理しやすくなります。
3. 不安や緊張が続くときに

入園・進級・引っ越しなど環境の変化で不安を抱えているとき、
その気持ちが「黒や赤ばかりの絵」として出ることがあります。
表に出すことで心が軽くなり、言葉にできない不安を親が察知するきっかけにもなります。
4. 将来の“感情コントロール力”につながる
大人でも怒りを抑えきれずに爆発してしまうことはありますよね。
子どものうちに「怒りを絵で出す」経験を重ねることで、
将来、感情を上手に処理できる力の基礎が育っていきます。
よくある質問Q&A|子どもの怒りの絵にどう対応すればいい?
Q1:黒い絵ばかり描いています。怒りっぽい性格なのでしょうか?
→ いいえ。黒は「強い感情」や「集中」を表す色でもあります。怒りの絵が続くときは、心の中を整理している最中かもしれません。
Q2:絵が怖くて不安になります。描かせないほうがいいですか?
→ 止める必要はありません。むしろ、描くことで心を落ち着かせようとしています。
Q3:絵の中に人がいない/壊れているのは大丈夫?
→ 一時的なものなら問題ありません。継続的な場合は、環境の変化やストレスをやさしく観察しましょう。
子どもの“怒りサイン”を安心して見守るためのチェックリスト
- 絵を描く時間やタイミングを観察する
- 絵を否定せずに「描けてよかったね」と声をかける
- 描いたあとに落ち着いていればOK
- 同じテーマが続く場合は日記のように見守る
- 無理に「明るい絵を描こう」と促さない
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まんがでわかる 子どものイライラが消える本13歳までに身につけたい“怒りとのつき合い方”を漫画でわかりやすく解説。
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まとめ|怒りのお絵描きは“悪いこと”じゃない
- 怒りが絵に出るのは自然なこと
- 描くことで気持ちを整理し、安心できる
- 将来の自己表現力や感情コントロール力につながる
だからこそ親にできるのは、絵を否定せず
「描けてよかったね」「気持ちを出せたね」と受け止めてあげること。
お絵描きはただの遊びではなく、
子どもにとって 心を整える大切なツール なのです。
🪞 テーマ別で「子どもの心」をもっと深く読む
お子さんの行動や絵の背景には、さまざまな“心のメッセージ”が隠れています。気になるテーマから、さらに理解を深めてみましょう。
- ⚔️ 戦いや危険に関する絵・行動
- 🏠 家族・自己表現
- 🚪 行動シリーズ
- 🧩 年齢・発達段階別
- 💬 親向け・実用型
🔎 「絵」「行動」「年齢」など、複数の角度から読むことで、お子さんの“心の成長”がよりくっきり見えてきます。
🔗「ぐちゃぐちゃばかり…大丈夫?」子どもの絵にあらわれる心理サイン
このブログでは、子育て中のちょっとした悩みや工夫、
子どもの行動の心理をわかりやすく紹介しています。
ときには心理診断コンテンツで気分転換も♪
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こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
このブログでは、子どもの絵から心理を読み取り、心の成長や表現力を親子で一緒に楽しむヒントを発信しています。
「子どもの絵で心を読む専門サイト」として、日々の子育てに役立つ情報をお届けします。



