このブログはPRを含みます
「うちの子、絵が上手すぎる気がする…」
親としてうれしいはずなのに、どこかモヤっと不安になる――そんなこと、ありませんか?
「大人っぽすぎる」「細かすぎる」「完璧に描こうとする」
そんな姿を見ると、つい「この子、頑張りすぎてないかな?」と心配になるものです。
実は、絵が上手すぎる子ほど“心が豊かで繊細”なタイプが多いのです。
この記事では、元教諭の視点から「絵が上手すぎる子に見られる心理」と「親ができる6つの関わり方」を紹介します。

絵が上手すぎる子に共通する特徴とは?
観察力が高く、細部までよく見ている子に多く見られます。
たとえば、人の表情のちょっとした違いや、色のわずかな濃淡にも気づくタイプ。
「なんでそこまで見えるの?」と思うほど、周囲の変化に敏感です。
この力はまさに「感性の高さ」。
見たものを正確に捉えたい、きれいに仕上げたいという気持ちが強く、
描くことに集中する時間がとても長いのも特徴です。
一方で、完璧を求めすぎて疲れてしまうこともあります。
自分の中で「納得いくまで描きたい」「思い通りにならないと嫌」と感じることがあり、
そのぶん、絵を描くことが楽しみでもあり、ちょっとしたプレッシャーにもなっているのです。
どんな子?チェックリスト
□ ひとつの絵をじっくり時間をかけて仕上げる
□ 下書きや線のズレを気にして何度も描き直す
□ 写真のようにリアルに描こうとする
□ 色の組み合わせや塗りムラにこだわる
□ 「もっと上手く描けるのに」と自分の絵を褒められても素直に喜ばない
□ 絵以外でも几帳面で、物の配置や順番にこだわる
□ 集団活動よりも、ひとりで黙々と作業するほうが落ち着く
このような特徴がある子は、
「観察力」「集中力」「表現力」がとても豊かです。
そして同時に、感受性の強さや繊細さを内に秘めていることが多いです。
絵の上手さは、ただの“技術”ではなく、
「感じ取る力」と「心の柔らかさ」が育っている証でもあるのです。
「完璧に描きたい」気持ちの裏にある心理
「うまく描きたい」という気持ちは、ただの努力ではなく、安心を求めるサインであることも。
繊細な子ほど、他人の評価や“失敗すること”を気にしてしまう傾向があります。
🔗うちの子の絵がまるで定規みたい…左右対称からわかる発達と個性
絵が上手すぎる=才能?それとも繊細さ?
才能と繊細さは、実は同じ根っこから育ちます。
感受性が高い子は、色や形の世界を豊かに感じ取れるからこそ、表現の幅が広いのです。
たとえば花を描くとき、花びらの数や形、光の当たり方、茎の曲がり方…子どもは無意識のうちに細部を見ています。
この“よく見る力”が、後の描写の正確さや色の深みに表れるのです。
親としてできることは、焦らずに「見せてくれる時間」を大切にすること。
急かさずに観察する時間を作ってあげるだけで、子どもの表現力はぐんと伸びます。

ただし、繊細さが強すぎると、完璧主義に傾きやすいこともあります。
🔗「優しすぎるかも?」と思ったら読む、共感力が高い子の育て方
「うまく描けないと怒る」そんなときの声かけ方
「失敗してもいいよ」「描き直してもいいんだよ」――そんな言葉が安心を作ります。
「上手・下手」でなく「描くことが楽しい」という感覚を取り戻せるような声かけを意識しましょう。
絵を通して見える“心の成長サイン”
子どもの絵には、心の動きがそのまま現れます。
色が増えたり、形が変わったりするのは、心が変化している証拠。
一見“変わった”ように見えても、それは成長の一歩なのです。
家庭でできる“絵の才能を伸ばす”3つの習慣
- 描く前に「見る時間」を大切にする
- 作品を飾って「自分の表現」を認める
- 上手さより「描きたい気持ち」を応援する
この3つを意識するだけで、才能も心も自然に育ちます。
親の関わり方|場面別の声かけ例
①「細かすぎる」「時間をかけすぎる」時
じっくり描く子は、“丁寧に世界を見ている子”です。
つい「早くしなさい」と言いたくなるときも、
焦らせるよりも「集中できる力」を認めてあげることが大切です。

・「すごいね、ここまで見えてるんだね」
・「時間をかけて描くと、やっぱりきれいになるね」
・「ゆっくり描いてる姿、見てると気持ちが落ち着くよ」
🟡ポイント
→ “完成”よりも“過程”を褒める言葉をかけると、
子どもが安心して集中を続けられます。
②「思い通りに描けなくて泣く・怒る」時
完璧主義の傾向がある子は、
「うまく描けない=自分がダメ」と感じてしまうことがあります。
そんな時は、「気持ち」を言葉にして共感してあげましょう。
・「思ったようにいかなくて悔しかったね」
・「ここまで描いたこと、ちゃんと見えてるよ」
・「描き直したいくらい大事に思ってるんだね」
🟡ポイント
→ 「大丈夫」よりも「そう感じるよね」と共感の言葉を。
自分の感情を受け止めてもらえると、落ち着きやすくなります。
③「自分の絵を褒められても反応が薄い」時
上手い子ほど、自分の中に“理想の完成形”があります。
そのため、人から褒められても「まだ違う…」と感じることも。
そんなときは「結果」ではなく「思い」や「工夫」を拾う声かけを。
・「この色の組み合わせ、考えたんだね」
・「ここに気づいたの、すごいね」
・「ここの線、前よりすごく自然になってるね」
🟡ポイント
→ “あなたの工夫や目のつけどころ”を言葉にして伝えると、
「見てもらえている」という満足感が心を支えます。
④「描くことを嫌がるようになった」時
上手な子ほど、「失敗したくない」「前より下手になりたくない」と感じて
描くことを避ける時期があります。
そんなときは無理に描かせず、“安心できる環境づくり”を意識してみてください。
・「今日は描かなくてもいいよ。見てるだけでも楽しいしね」
・「描きたくなったら、いつでも描いていいよ」
・「前に描いた絵、すごく好きだったよ」
🟡ポイント
→ 「描かない日」も受け入れてあげること。
安心が戻ると、自然にまた描き始めることが多いです。
⑤「親ができる日常のサポート」

・自由に描ける時間とスペースを確保しておく
・「上手さ」を比べない(兄弟や他の子と比較しない)
・仕上がりよりも、描いている時間を一緒に楽しむ
・作品を飾るときは「あなたの絵、見てるとホッとする」と伝える
🟡ポイント
→ 絵を「評価するもの」ではなく、「気持ちを表すもの」として扱うことで、
子どもの“自分らしさ”が伸びていきます。
絵が上手すぎる子は、
「丁寧に世界を感じ取る才能」を持っています。
その感性を守りながら育てるには、
“評価”ではなく“共感”の言葉を届けることがいちばんの支えになります。
🔗子どもの絵に出る「色の心理」|赤・青・黒…どんな気持ちが隠れてる?
よくある質問Q&A
Q1:うちの子、細かすぎるほど描くのは大丈夫?
A:集中力や観察力が高いサインでもあります。ただし「ミスを怖がる」「描き直しが多い」場合は、安心できる環境を整えることが大切です。
Q2:「絵が上手すぎる」と褒めすぎても大丈夫?
A:「上手いね」よりも「ここが素敵だね」「この色いいね」と、過程を褒める言葉にすると、伸び方が変わります。
Q3:急に絵がシンプルになった…退化?
A:成長の一過程です。描くテーマや心の変化が反映されているだけで、才能が落ちたわけではありません。
親の関わり方チェックリスト
✅ 「上手に描けたね」より「楽しそうだね」と言えている
✅ 「丁寧に描いてるね」と“努力”を認めている
✅ 「失敗してもいいよ」と安心を伝えている
✅ 「描くペース」を親の期待でなく、子どものリズムで見ている
✅ 「すごいね」より「描くの好きなんだね」と“気持ち”に焦点を当てている
子どもが「うまく描けない」と感じるときに
「うまく描けない」「思ったようにいかない」
そんな言葉が出るとき、子どもは“自分を責めるモード”に入りかけています。
でもその裏には、「もっと上手くなりたい」「思いを表したい」という
前向きなエネルギーがちゃんと隠れています。
大切なのは、「失敗しても大丈夫」と感じられる環境をつくってあげること。
「やり直してもいい」「楽しんで描いていい」という空気があるだけで、
子どもの表現はぐんと自由になります。
おうちでそんな“安心して描ける環境”を支えるアイテムを紹介します。
【おすすめ①】水で描けるお絵かきボード
失敗を恐れやすい子にぴったりの、何度でも描けるタイプ。
「もう一回やってみよう」という気持ちを自然に引き出してくれます。

【Amazon.co.jp限定】パイロット スイスイおえかき あお(限定品おえかきブックセット) 1.5歳以上 ぬりえ
【おすすめ②】色の感性を刺激する絵本『いろいろいろのほん』
「色ってたのしい!」という感覚を思い出させてくれる名作。
上手に描こうと頑張りすぎている子に、
「表現するって自由なんだ」と感じてもらえる一冊です。

いろいろいろのほん (単行本)
【おすすめ③】ホルベイン透明水彩セット
繊細な発色を楽しめる水彩絵の具。
観察力の高い子や、細部にこだわる子におすすめです。
「この色を試してみたい」という探究心を刺激してくれます。

ホルベイン 透明水彩絵具 W403 5ml 18色セット 3403
「うまく描けなくてもいい」「やり直してもいい」
そんな空気があるだけで、子どもの心はぐっと軽くなります。
絵を描く時間が、“結果を出すため”ではなく、
“心をのびのび表現する時間”になるように。
親がしてあげられるのは、
「安心して描ける環境」をそっと用意すること。
それだけで、子どもの中の表現力は確実に育っていきます。🌷
まとめ
「絵が上手すぎる」という言葉の裏には、“繊細さ”や“真剣に取り組む力”が隠れています。
ときに心配になるその姿は、心の成長が進んでいる証拠でもあるのです。
子どもの絵を見て、「この子の中にどんな世界が広がっているんだろう」と想像してみてください。
親が“見守るまなざし”を向けることが、何よりのサポートになります。
▶ 「黒ばかり描く子」の心理を詳しく知りたい方はこちら
▶ 「完璧主義な子」への声かけを知りたい方はこちら
いろんな画材を試すと、子どもは自分の得意な表現を発見します。
例えば、クレヨンや色鉛筆、水彩絵の具が揃ったセットなら、1つで色々試せます。

ジアン お絵かきセット 180個セット
子どもの表現力を伸ばす声かけを知って、サポートを楽しみませんか?
🔗絵がうまい子になるには?3〜5歳の絵の発達と“親の声かけ”の黄金ルール
🔗家でできる知育あそび|年齢別に楽しむ!遊びながら考える力を育てよう
関連記事もあわせてどうぞ
お風呂遊び(キットパス・フォーバス)
お風呂の壁に描いて遊べるバス用クレヨン。水でさっと消せるから、お絵描きが気軽に楽しめます。バスタイムが「お絵描きタイム」に変身!
→ お風呂の壁に描いて遊べて、水でさっと消せる。
バスタイムが「お絵描きタイム」に変わる!
※使用後はしっかり水で流すとタイル表面に色が残りにくくなります。
このブログでは、子育て中のちょっとした悩みや工夫、
子どもの行動の心理をわかりやすく紹介しています。
ときには心理診断コンテンツで気分転換も♪
育児を「ちょっと気ラクに、ちょっと楽しく」感じられるような記事を発信中です😊
このブログはPRを含みます
こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
このブログでは、子どもの絵から心理を読み取り、心の成長や表現力を親子で一緒に楽しむヒントを発信しています。
「子どもの絵で心を読む専門サイト」として、日々の子育てに役立つ情報をお届けします。




