
「なんでこんな行動をするの?」と悩むこと、ありませんか?
子どもはまだ言葉で気持ちを伝えるのが難しいですが、実は行動や遊びの中に「本当の気持ち」が隠れています。
親がちょっとしたサインを読み取れるようになると、子どもの安心感もグッと高まります。今回は、子どもの心を理解する8つの方法を紹介します。
1. 【なぜ?】子どもはどうして感情を言葉にしにくいの?
言葉にできない理由
- 発達段階の影響:
幼い子どもは、言語能力や自己認識が未発達のため、感情をうまく言葉に表現できません。
(参考: Art Therapy Journal, 2022)
歴史的背景
- 古代からの自己表現:
人類は古代から絵や彫刻で感情や信仰を表現してきました。洞窟壁画は、その時代の内面や社会関係を示す大切な資料です。 - 現代のアートセラピー:
最近では、アートや遊びを通じた表現方法が、子どもの情緒発達をサポートする手段として注目されています。
子どもの気持ちを理解する魔法の言葉10選 – itti-blog
2. 【行動の裏側】子どもの遊びやしぐさから気持ちを知るコツ
「ごっこ遊び」と「絵に隠れた気持ち」を探ることが、子どもの本音が出やすいかもしれません。
ごっこ遊びなら、子ども自身の気持ちをそのまま話すのが恥ずかしくても、キャラクターになりきることで自然に出てくる。
たとえば、ぬいぐるみを使って「この子、今日ちょっと悲しそうだね。何かあったのかな?」って話を振ると、「お友達が遊んでくれなかったの」とかポロっと出たり。
絵も同じで、無理に「どうしたの?」と聞くより、「この絵、すごく元気いっぱいだね!」とか「この色、好きなの?」って話してるうちに、気持ちを表現してくれることが多いんです。
どっちも遊びの延長だから、親としても気負わずにできるのがいいところかもしれません
ほかにもあります。子どもの遊びやしぐさから気持ちを知るコツを表にまとめてみました。
アプローチ | 方法 | 具体例 | ポイント |
---|---|---|---|
1. 観察する | 子どもの遊びや行動パターンを観察 |
・おもちゃを乱暴に扱う → 「何か嫌なことがあった?」 ・1人で静かに座っている → 「今日は静かだね」 |
行動の背景や理由に注目し、否定せずに理解する |
2. 【絵に隠れた気持ち】色やモチーフから心を読み取る方法 | 自由に絵を描かせ、その後会話で感情を探る |
・暗い色ばかり使った → 「この絵にどんな気持ちがあるのかな?」 ・家族の絵で一人が抜けている → 「どうしてこの子がいないの?」 |
子どもの答えを否定せず、共感する |
3.【ごっこ遊びの秘密】なりきることで本音が見えてくる! | ごっこ遊びやロールプレイで感情を表現させる |
・人形遊びで「怒ってる」→ 「どうして怒ってるのかな?」 ・怪我をしたキャラクター → 「どこが痛いの?」 |
キャラクターを通じた感情表現をサポート |
4. 感情カードや絵本の活用 | 感情カードや絵本を用いて話し合う |
・「今日はどの気分?」とカードを見せる ・絵本を読み、登場人物の感情を考える |
子どもの感情を引き出し、共感する |
5. 非言語的コミュニケーション | スキンシップや表情で安心感を伝える |
・泣いている子を抱きしめる → 「大丈夫だよ」 ・怒っている子に落ち着いた声で対話 |
言葉以外の態度やボディランゲージで受け入れる |
6. 日記や感情ノート | 絵や言葉で感情を記録する習慣をつける |
・「今日の気持ちをどんな形で表す?」 ・「今日一番楽しかったことは?」 |
書くのが苦手なら、話す・描く方法も可 |
7. 時間と安心感を与える | 十分な時間と安心できる環境を用意 |
・「話したいときは教えてね」 ・お気に入りの絵本や音楽でリラックス |
無理に感情を引き出さず、子どものペースを尊重 |
8. 専門家に相談する | 児童心理士やアートセラピストなどに相談 |
・アートセラピーで絵を描かせ、意図を解釈 ・プレイセラピーで感情表現を観察 |
子どもに合った支援方法を専門家と模索 |
子どもの気持ちを知るには「ごっこ遊び」や「絵に隠れた気持ち」を探るのが手っ取り早い!
遊びの中で本音が出ることが多いから、無理に聞き出さなくてもOK。
ごっこ遊びあるあるはこちら
子どものやりがちな謎行動シリーズ⑰ごっこ遊びで「ひたすら店員役」 – itti-blog
子どもの絵から感情を読み取るポイントはこちら
家族の絵を描くときの心理|子どもの気持ちを読み解くヒント – itti-blog
子どもがまだ言葉で気持ちをうまく伝えられず、行動や泣き方、態度で表現する場合の考えられる気持ちをまとめました↓
行動 | 考えられる気持ち |
---|---|
物を投げる | 「思い通りにならない!」「やりたいことができない!」 |
床に寝転がって泣く | 「もう無理!」「疲れた、イヤだ!」 |
走って逃げる | 「まだ遊びたい!」「行きたくない!」 |
何を聞いても「イヤ!」 | 「自分で決めたい!」「選択肢がほしい!」 |
大人の顔を見ながらいたずらする | 「構ってほしい」「注目してほしい」 |
同じことを何度も要求する | 「安心したい」「納得するまで繰り返したい」 |
大人の顔をチラチラ見ながら、ミニカーを投げたり、物を倒したり…
これ、親としては「わざとやってる」って思うけれど、実は子どもなりの理由があるんです。

なぜ大人の顔を見るの?
反応を試している →「これやったらママはどうする?」
かまってほしい →「見てる?ちゃんと気づいてる?」
遊びとして楽しんでる →「投げるとどんな音がするかな?」
つまり、「いたずら」じゃなくて「実験」と「コミュニケーション」。
「ダメ!」って怒るとエスカレートすることもあるから、 冷静に「どうしたかったの?」と聞いてみる
「投げたいなら、こっちのボールで投げよう」って代替案を出す
こういう対応ができると、いたずらも減っていきます。
2歳・3歳の子どもの怒りとフラストレーションへの効果的な対処法 – itti-blog
状況 | 考えられる気持ち |
---|---|
遊んでいたのに片付ける時間になった | 「まだ遊びたい!」「終わるのがイヤ!」 |
お気に入りの服を着られなかった | 「これじゃないとイヤ!」「自分で決めたい!」 |
お腹がすいている | 「なんかイヤだけど、理由がわからない…(→実はお腹がすいてる)」 |
眠いけど遊びたい | 「眠い…けど寝たくない!」 |
「ママがやって」と言う | 「甘えたい」「安心したい」 |
「ママがやって!」って言うの、ほんとによくありますよね。「自分で履く!」と言ったのに「ママがやって!」・・・・??これは、いくつか理由が考えられます。

1. 安心感を求めている
→ いつもやってくれるママなら 失敗しないし、間違いなく安心 って思っている。
(例)靴を履かせる、服を着せる → 自分でやるよりスムーズだから任せたい
2. ママとのつながりを感じたい
→ 小さい子は 「やってもらうこと」=愛情 って思っていることも。
(例)スプーンを持てるのに「ママが食べさせて!」 → 甘えたい気持ちがある
3. こだわりが強くなってる時期
→ 「いつもと違う」がイヤ! っていう発達段階のことも。
(例)「ママがやらないとダメ!」 → パパやおばあちゃんじゃ違う!ってなる
4. 自分でやるのが面倒くさい(笑)
→ ちょっと大きくなると「やればできるけど、やりたくない」って時もありますよね。
(例)靴を履くのが面倒 → ママにやらせる方が楽!
こういう時、「もう○歳なんだから!」って言いたくなるけれど、気持ちの背景を考えると 甘えたい時期を受け止めつつ、少しずつ自立を促すのが大事 です。
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3. まとめ:子どもの内面に寄り添う育児の実践
「うちの子、何を考えてるの?」と思ったときは、まず行動や遊びに注目してみましょう。
言葉にならない気持ちは、絵やしぐさ、ごっこ遊びに表れています。
「この色、どんな気持ちで選んだのかな?」と問いかけるだけで、子どもは「わかってくれる!」と安心します。
ぜひ、今日から試してみてくださいね!

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24 thoughts on “【子どもの心理】言葉にできない気持ちを行動から読み解く8つの方法”