
子どもが階段をピョンピョン跳びながら登ったり、塀の上を歩こうとしたりする姿にヒヤッとした経験はありませんか? 「危ないからやめて!」とつい止めたくなりますが、実はこれらの行動には、成長に欠かせない重要な理由があるのです。
どうして子どもはあえてスリルのある道を選ぶのか?その心理と、親の関わり方を解説します。
なぜ子どもは「危ない道」を選びたがるの?
① 「できるか試したい!」好奇心と挑戦心
子どもは、自分の体の動かし方を学び、できることを増やしたいと考えています。「この段差を飛び越えられるかな?」「塀の上を歩けるかな?」と、自分の限界を試しているのです。「カンガルーみたいにジャンプ!」「お猿さんみたいに手をついて登る!」と考えているかもしれません。「この登り方なら転ばずに行けるかな?」と、自分なりに挑戦している可能性も。 新しい動きを試すことは、成長の大切な一歩です。
親の対応ポイント
室内でジャンプ遊びを取り入れて、思い切り体を動かせる時間を作る
公園の階段や遊具を使って、バランス感覚を養う機会を増やす
「階段ではお約束を守って登る」というルールを決める
- 「おっ、挑戦してるね!」とポジティブな声掛けをする
- どこまでなら安全に挑戦できるか見守る
② スリルを楽しむ本能
子どもは適度なスリルを感じることで、興奮しながら遊びます。これは、脳の発達にも影響し、問題解決力や判断力を鍛える要素にもなります。
親の対応ポイント
遊びの一環として登るのはOKでも、 「駅の階段」や「高いところ」では危険! そうした場面では、「ここでは普通に歩こうね」と伝え、ルールを理解させることも大切です。
- 危険すぎる場所はルールを決めて制限する
- 「ここならOK」「ここはダメ」と境界を明確にする
③ バランス感覚や運動能力を鍛えたい
細い縁石の上を歩いたり、高い場所に登りたがるのは、体のバランスを取る練習でもあります。転ばないように体を動かすことで、運動神経を発達させているのです。子どもは、歩いたり跳んだりする動きを通して体の使い方を学んでいきます。 ピョンピョン跳ぶことで脚の筋力を鍛えたり、四つん這いでバランスを取ることで体幹を鍛えたりしているのです。
親の対応ポイント
「ピョンピョン跳ぶの楽しそうだね!でも、おててはここを持とうね!」 「お猿さんみたいに登りたいの?じゃあママも一緒にやってみよう!」
→ 危険を回避しながら、子どもの気持ちも尊重する声かけが大事です。
- 危険をゼロにするのではなく、安全な環境で経験させる
- たとえば、公園の遊具など安全にバランス感覚を鍛えられる場所を活用
子どもの落書きはただの遊びじゃない?心理と成長のサイン – itti-blog
親ができる「見守り」と「安全対策」
「やめなさい!」ではなく、どうすれば安全にできるかを一緒に考える
落ちても大怪我しない環境で経験させる(芝生や砂場など)
「ここなら挑戦してOK」のルールを決める

子どものやりがちな謎行動⑮悪役が好き! – itti-blog
子どもって塀の上やちょっとした段差に登りたがりますよね。まるで自分が忍者になった気分なのか、ただの「高いところ好き」なのか…親としては「危ないからやめて~!」と叫びたくなる瞬間
なんで塀の上に登りたがるの?
✓単純に「高いところが好き」
見晴らしが良くて楽しい!「おお~!こんな景色が見える!」と冒険気分。
✓「できるかな?」という挑戦心
幼児期は運動能力がぐんぐん伸びる時期。ちょっと難しいことにチャレンジしたくなる!
✓バランス感覚を試している
縁石の上を歩くのと同じで、「どこまで行けるかな?」と遊び感覚でやってることも。
✓親の反応が面白い(かも)
「危ないよ!」と言われると、逆にやりたくなる…「ちょっとスリルがあって楽しい!」と感じる子も。
危険を減らすためにできること
「塀は登る場所じゃないよ」と伝える(簡単なルールを作る)
登ってもOKな場所を用意する(公園の遊具やアスレチックのある森、ボルダリングなど)
「降り方」を教える(高い所に行っても安全に戻れることが大事)
「カッコいい降り方選手権!」など遊びにする(危険な行動を「遊びの延長で安全に誘導」)
子どもにとっては、ただの「塀」じゃなくて、「冒険のステージ」みたいなものなのかもしれませんね
さらに、子どもってなぜか「線」の上を歩きたがりますよね。縁石や横断歩道の白線で綱渡りごっこしたり、公園の縁を歩こうとしたり…。親としては「危ない!」とヒヤヒヤすることも多いですよね。

左右確認がしっかりできるようになるのは一般的に4〜5歳頃と言われています。ただ、これはあくまで目安で、個人差があります。
運動能力とクリエイティブな才能を伸ばすポイント – itti-blog
子どもが左右確認をしにくい理由
視野が狭い
子どもは大人より視野が狭く、視点の移動もうまくできません。左右を見る動作がぎこちなくなることも。
注意の分配が苦手
「歩く」「車が来るか確認する」「周りの人を見る」など、複数のことを同時に意識するのが難しい。
判断力が未熟
遠くからくる車の速度や距離を正しく判断するのは、小学校低学年でも難しいことがあります。
安全に歩く習慣をつけるために
「ストップ!」「右、左、右を見てね」と声をかける習慣をつける
親が手本を見せる(大げさなくらいに!)
横断歩道や公園で左右確認の練習をする(ゲーム感覚にすると楽しい)
「青信号=安全」ではないことを教える
子どもは「遊びながら学ぶ」のが得意なので、楽しみながら安全意識を高めていけるといいですね
子どもに習わせたい!将来に役立つおすすめ習い事ベスト5 – itti-blog
チェックリスト:この行動、注意が必要?
遊び感覚で登っているだけならOK
転倒しそうな場所では安全確保が必要
階段を登る力がついてきているか確認
大きなケガにつながりそうなら止めるべき
まとめ
子どもが危ない道を選びたがるのは、「挑戦したい!」「スリルを楽しみたい!」という成長の証です。とはいえ、親としてはケガが心配ですよね。大切なのは、「ダメ!」と頭ごなしに止めるのではなく、安全に挑戦できる環境を整えてあげること。
子どもの気持ちを尊重しながら、成長を見守っていきましょう。
他にも「子どもがやりがちな謎行動シリーズ」では、子どもの不思議な行動の理由と対処法を紹介しています! ぜひチェックしてみてくださいね
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子どものやりがちな謎行動シリーズ②ドアを無限開け閉め
子どものやりがちな謎行動シリーズ③おもちゃを並べるだけで遊ばないのはなぜ?
子どものやりがちな謎行動シリーズ④突然、同じ言葉を繰り返し言うのはなぜ?
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1 thought on “【子どもの心理】なぜ危ない道を選びたがる?スリル遊びに隠れた成長のサイン”