【靴を嫌がるのはなぜ?】履かない・脱ぐ・落とす子どもの心理と“親ができる優しい対応法”
小さな足に、まだ大きめの靴。
ようやく履かせたと思ったら「いや!」と脱ぎ捨ててしまう。
外出前の支度が進まず、親の忍耐力が試されているような気持ちになる瞬間はありませんか?
「出かけたいのに靴で大騒ぎ。うちだけ?」
実はこうした靴をめぐる小さな“攻防戦”には、子どもの発達段階や心理的な理由が大きく関係しています。
靴は、ただの生活アイテムではありません。
子どもにとっては「外の世界へ一歩を踏み出すシンボル」であり、同時に「自由を制限される感覚」も伴う存在。
だからこそ、履く・脱ぐという行動に、心の成長や気持ちの揺れが表れやすいのです。
育児って、ほんと予想外の連続。だからこそ、ちょっと笑って、ちょっと納得して、「よし、今日もいけそう」って思える記事になればうれしいです。
靴を履きたがらない子どもの心理と発達段階
まず知っておきたいのは、「靴を履きたがらない」「すぐ脱いでしまう」といった行動は、多くの子どもに見られる自然な姿だということです。

その背景にはいくつかの心理や発達上の理由があります。
- 感覚に敏感だから
靴下や靴の締めつけ感、素材の違和感が気になる。 - 自分で選びたい気持ち
「イヤ!」は自己主張の始まり。靴を通して意思表示している。 - 遊びや自由を優先したい
走りたい、裸足で触れたい…子どもにとって靴は“制限”に感じられることも。 - 成長過程の一コマ
履く・脱ぐを繰り返すことで「自分でできる!」を試し、達成感や自立心を育てている。
一見、ただのわがままや気まぐれに見える行動も、子どもにとっては大切な「心のトレーニング」なのです。
靴を嫌がる・履きたがらないとき

子どもが靴を履くのを嫌がるときは、まず「履きやすい靴」を選んであげるのがポイントです。
足を入れる部分が大きく開いて、マジックテープでさっと止められるタイプなら「自分でできた!」という達成感も味わえます。
歩き始め〜2歳におすすめ|イフミー ベビーシューズ ワンベルト
赤ちゃんが歩き始める時期は、足の成長に合わせた柔らかく軽いシューズがおすすめです。ワンベルトタイプは脱ぎ履きも簡単で、初めてのファーストシューズにぴったり。

靴を脱ぐ子どもの心理|安心と試し行動のサイン

やっと履けたと思ったら、あっという間に脱ぎ捨ててしまう…。
親にとっては「なんで!?」と叫びたくなる瞬間ですが、これにも理由があります。
- 安心したから脱ぎたい
靴は「外の世界への準備」。でも室内や安全な場所に入ると、子どもにとってはもう必要ないもの。安心したとたんに脱ぎたくなるのです。 - 自分の感覚を取り戻したい
まだ小さな足は敏感。締めつけ感から解放されて「裸足の自由」を味わいたい気持ちが強いことも。 - “試し行動”の一つ
「脱いだらママはどうする?」「パパは怒る?」と、大人の反応を確かめている場合も。これは自我の芽生えと同時に、親との関係を確かめているサインです。
すぐに脱いでしまうとき
歩くのが安定していない時期は、足首まで支えてくれるタイプの靴が安心。
しっかりホールドされると、子どもも違和感が減って脱ぎにくくなります。
安定感・脱ぎにくさで選ぶ|アシックス スクスク コンフィファースト
歩きやすさだけでなく、足首の安定感や脱ぎにくさも重視したいなら、ミッドカットタイプのファーストシューズがおすすめです。

靴を落とすのはなぜ?|発達サインと注意点

気づいたら片方だけなくなっている…。小さな靴が道端にポツンと置かれている光景に、心当たりのある親御さんも多いはず。
靴を落とす行動には、こんな背景が考えられます。
- まだ足首や指先の感覚が未発達
「きちんと履く」「締める」といった動作が難しく、気づかないうちに脱げてしまう。これは身体の発達段階の自然な姿です。 - 移動中に気を取られる
外の刺激が多い場所では、靴のことよりも周囲への興味が勝ってしまうため、落としても気づかないことがあります。 - 「なくしたらどうなる?」という試し
あえてポロッと落としてみて、親が拾うかどうか反応を見ていることも。子どもなりの実験行動ともいえます。
👉 2歳の“なんで?”行動を心理的に読み解く|試し行動・イヤイヤの本当の理由
靴を落としてしまうとき

ベビーカーでのお出かけ中、気づいたら片方だけ靴がない…という経験は多いですよね。
そんな時に役立つのがシューズクリップ。ベビーカーやバッグに取り付けておけば、落とす心配がぐんと減ります。
靴を落とす心理と対策|ベビーカー用シューズクリップ
赤ちゃんが靴をよく落としてしまう場合、手足の感覚や動きの発達が関係しています。ベビーカー用シューズクリップを使うと、落下防止に役立ちます。

靴を通して育つ“自立心”と“親子の信頼関係”
「早くして!」「なんで脱ぐの!」とつい焦ってしまう靴の場面。
けれど、実はこの小さなやり取りの中に、子どもの自立心・意思表示・親子の信頼関係が育まれています。

- 「自分で履きたい」という気持ちは、成長の第一歩。
- 「嫌だ」という表現は、心を押し殺さずに伝える力。
- 「脱いでもいいんだ」と安心できる経験は、親への信頼感。
だからこそ、ただの“わがまま”と切り捨てるのではなく、発達のサインとして受け止めてあげることが大切です。
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室内で靴に慣れる練習には、滑り止め付きソックスが便利です。足元の安全を守りながら歩く感覚を育てられます。

靴を嫌がるときの対処法・声かけのコツ

靴の時間を少しでも穏やかに過ごすためには、子どもの気持ちに寄り添いながら工夫を取り入れるのがポイントです。
- 靴選びを一緒にする
お気に入りの色やキャラクターを取り入れると、自分から「履きたい!」という気持ちにつながります。 - 履きやすさを優先する
マジックテープや大きめの開口部など、子どもが自分で扱いやすい靴を選ぶことが自立心を後押しします。 - “遊び”に変える
「どっちの足かな?」「トントンできるかな?」と、遊び感覚で声をかけるとスムーズ。イヤイヤを減らすコツです。 - 小さな成功を褒める
かかとを入れられた、マジックテープを閉められた…そんな一歩一歩を「できたね!」と認めてあげましょう。
👉 イヤイヤ期の心理とご飯を食べない理由|親がラクになる関わり方
靴選びの前に|子どもの足の特徴とサイズチェック方法
子どもの足って実は、大人以上に個人差が大きいんです。
成長途中なので、足の幅・甲の高さ・指の長さもばらばら。

✅ よくある足のタイプ
- 幅広・甲高タイプ:ギュッと詰まったような足。靴がきつく感じやすい。
- 標準タイプ:平均的な足の形。多くの靴が合いやすい。
- 細身タイプ:幅が狭く、かかとがすぽっと抜けやすい。
ブランドで見る!足のタイプ別おすすめ靴
子どもの足に合う靴を探すとき、ブランドの「傾向」を知っておくと便利です。
| 足のタイプ | 特徴 | 合いやすいブランド |
|---|---|---|
| 幅広・甲高 | 足の横幅が広く、甲も高い | アシックス、ミズノ(日本ブランドが◎) |
| 標準〜やや細め | 標準的な足の形 | ニューバランス、IFME(イフミー) |
| 細身 | 幅が狭く甲も低め | ナイキ、コンバースの一部モデル |
💡※ブランド内でもモデルごとに差があるので、必ず試し履きを!
靴を選ぶときのチェックポイント5つ
- 足長+5〜10mmが理想サイズ
- つま先に少し余裕があるとベスト
- かかとがしっかりしている
- 安定感があり、よちよち期にも◎
- つま先が自由に動く
- 指が動くことで、足の発達を助けます
- 足の幅に合っているか
- キツすぎ・ゆるすぎはNG
- 立って試し履きをする
- 体重がかかるとフィット感が変わります!
👟 1歳半〜2歳におすすめの靴と選び方ポイント
1歳半〜2歳の時期は、歩き始めからしっかり歩けるようになる成長の大切なタイミング。靴選びは、子どもの足を守りつつ、歩く楽しさをサポートすることがポイントです。
靴選びの基本ポイント
- サイズの確認:つま先にゆとりがあるかを必ずチェック。指一本分程度が目安です。
- 軽さと柔らかさ:歩きやすく、足の動きを妨げない靴を選びましょう。
- 脱ぎ履きのしやすさ:マジックテープやワンベルトタイプは、自分で脱ぎ履きしやすくおすすめです。
- 靴底の滑りにくさ:室内外どちらでも安全に歩ける滑り止め付きの靴底が安心です。
年齢別おすすめタイプ
1歳半〜2歳は歩き方が安定してくる時期。自分で靴を履けるタイプを選ぶと、「できた!」体験にもつながります。
- ワンベルトタイプ:調整が簡単で脱ぎ履きしやすい
- スニーカータイプ:歩行をしっかりサポート、活発な動きに最適
- 軽量シューズ:足への負担が少なく長時間履ける
歩き始め〜2歳におすすめ|イフミー ベビーシューズ ワンベルト
赤ちゃんが歩き始める時期は、足の成長に合わせた柔らかく軽いシューズがおすすめです。ワンベルトタイプは脱ぎ履きも簡単で、初めてのファーストシューズにぴったり。

実際に試すときのコツ
- 靴を履いた状態で立ったり歩いたりさせ、つま先やかかとのフィット感をチェック
- 足が靴の中で前後に滑らないか、靴紐やベルトでしっかり固定できるか確認
- 室内でも少し歩かせ、歩きやすさや違和感がないかを見る
親の寄り添い方のヒント
靴をめぐるやり取りは、親にとって「早くして!」と言いたくなる場面の代表格。
でもここで大切なのは、焦らず「子どものペースを尊重する」ことです。

- 「まだ裸足が気持ちいいんだね」と気持ちを言葉にして受け止める。
- 「一緒に履いてみよう」と寄り添う姿勢を見せる。
- 時には「今日は靴下だけで過ごしてみよう」と柔軟に構える。
完璧にできることよりも、「安心して挑戦できる経験」の積み重ねが子どもの心を育てます。
よくある質問(Q&A)
Q:「靴を脱ぐのは悪いこと?」
A:いいえ。子どもにとって靴を脱ぐのは「安心した」「自由を感じたい」という心の表現でもあります。無理に履かせず、少しずつ慣れていくのが◎。
Q:「毎回大騒ぎで疲れます…どうしたら?」
A:遊び感覚で「どっちの足かな?」「トントン競争しよう!」など、笑いを取り入れるとスムーズに。
靴を嫌がるときのチェックリスト
- 靴のサイズが合っているか(小さすぎ・大きすぎはNG)
- 靴下の素材・ゴムの締め付けが強すぎないか
- 新しい靴を室内で慣らしているか
- 自分で選んだ靴かどうか
まとめ|愛しい小さな足と靴の物語
子どもが靴を履く・脱ぐ・落とす。
一見ただの小さな出来事に見えても、その背景には感覚の敏感さ、自己主張、成長への挑戦が詰まっています。
親にとっては忍耐力が試される瞬間でもありますが、同時に「今しかない小さな足」と向き合える大切な時間でもあるのです。
やがて子どもは自分で靴を選び、自分の足で歩き出す日が来ます。
その日までの小さな“靴との戦い”を、どうか優しいまなざしで見守ってあげてください。
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