こんにちは!ITTI-BLOGへようこそ。
お子さんのお絵かき帳を開いたとき、「今日もライオンだ」「うさぎさんばっかり描いているな」と、特定の動物ばかりが登場することに気づくことはありませんか?
「うちの子、人間をあまり描かないけれど大丈夫かしら?」
「もしかして、お友だちとの関係で何か悩みでもあるの?」
そんなふうに、ちょっぴり不安を感じてしまうお母さんもいらっしゃるかもしれません。でも、安心してくださいね。子どもにとって動物を描くことは、自分の心にある「言葉にできないエネルギー」を形にするための、とっても自然で健康的なプロセスなんです。
子どもの絵には、テーマごとに“出やすい心理”があります。
(※詳しく知りたい方は、まずこちらの[子どもの絵でわかる心理:総集編]も併せてご覧くださいね)
今回は、その中でも特にリクエストの多い「動物の絵」にスポットを当てて、元教諭の視点から、親子の会話がもっと楽しくなるヒントをたっぷりお届けします!
この記事の内容
① どうして子どもは「動物の絵」を選びやすいの?
子どもが「人間(家族や友だち)」よりも「動物」を好んで描くのには、ちゃんとした理由があります。

子どもにとって動物は「自分の分身」
子ども、特に未就学児から低学年にかけての子にとって、動物は「人間」よりもずっと身近で、かつ自分自身の気持ちを投影しやすい存在です。 人間を描こうとすると、「パパに似ていないとダメかな?」「服はどうすればいい?」といった現実的な制約を感じてしまいますが、動物ならもっと自由!「かっこよくなりたい自分」や「甘えたい自分」を、動物というキャラクターに託して表現しているのです。
年齢別の特徴
- 未就学児: 自分が好きな動物、あるいはテレビや絵本で見た印象的な存在を「自分」として描くことが多い時期です。
- 小学校低学年: 自分の性格や、今持っているパワー(強さ、優しさ)を動物の姿を借りてアピールし始めます。
② 描く動物でちがう?子どもの気持ちの方向性
お子さんが好んで描く動物には、今その子が「大切にしたい感情」が隠れていることがあります。

やさしい動物を描く子の心理(犬・猫・うさぎなど)
ふわふわした、可愛らしい動物を好むときは、心が「安心感」や「つながり」を求めているときかもしれません。
- 心理: 愛されたい、甘えたい、誰かと仲良くしたいという穏やかな意欲。
- 誤解しないで: 「自立していないのでは?」と思う必要はありません。お母さんやお父さんとの絆を再確認し、エネルギーを蓄えている証拠です。
強い動物を描く子の心理(ライオン・トラ・サメなど)
牙があったり、強そうなポーズをとっていたりする動物を描くときは、「自信」や「自己主張」の現れです。
- 心理: 「強くなりたい!」「認められたい!」という成長のエネルギー。
- 誤解しないで: 「乱暴な子になる?」と心配しなくても大丈夫。自分の内側にあるパワーを、絵の中で発散させてコントロールしようとしているのです。
空想の動物を描く子の心理(ユニコーン・ドラゴンなど)
この世にいない生き物を描くときは、「創造性」や「現実からのちょっとした逃避」を楽しんでいるとき。
- 心理: 豊かな想像力。あるいは、現実のルールから少し離れて、自由な世界に浸りたいという遊び心。
- ヒント: 「そんな動物いないよ」と正論を言うのはお休みして、「どんな力がある動物なの?」と設定を楽しんでみてくださいね。
③ 「うちの子、大丈夫かな…」と感じたときの見方3つ
動物の種類だけでなく、描き方の「クセ」が気になるときのチェックポイントです。
1. 色使いからわかる“心のエネルギー”
例えば、動物を真っ赤に塗っていたら「興奮しているのかな?」、青ばかりなら「落ち着きたいのかな?」といった程度に眺めてみてください。色が濃く、はっきりしているほど、その子の内面のエネルギーが満ち溢れているサインです。🔗子どもの絵の色が気になるなら
2. 目・表情は、その子の今の感情が出やすい
動物の目がとても大きくキラキラしていたら、それは「世界をもっと知りたい!」という好奇心。逆に、目が描かれていなかったり、細く閉じられていたりするときは、少しお疲れモードで「一人の時間を大切にしたい」サインかもしれません。
3. 背景の有無が教えてくれる“世界との距離感”
動物だけがぽつんと描かれているのか、それともお花や太陽、お家があるのか。背景が賑やかなときは、自分の周りの世界に対して「安心」して心を開いていることが多いですよ。
※これらはあくまで会話のきっかけとしての視点であり、医学的な診断ではありません。ゆったりとした気持ちで眺めてくださいね。
④ コンクール・学校の絵に動物が多いのはなぜ?
実は、学校の課題や絵画コンクールでも「動物」は王道のテーマです。

学校・評価・緊張との関係
子どもにとって、人間をリアルに描いて「下手だね」と言われるのは、自分の人格を否定されるような痛みがあります。一方で、動物なら「ライオンだから、少しくらい強そう(怖そう)に描いてもいいんだ」という心理的な防衛が働き、のびのびと描ける傾向にあるのです。
コンクールで動物が選ばれやすいのも、そののびのびとした筆使いが「子どもらしさ」として評価されるから。お母さんは結果の良し悪しよりも、その子が「その動物のどこに惚れ込んで描いたのか」という情熱の方を、ぜひ拾ってあげてください。
⑤ 同じ動物でも“描き方”で伝わる心のサイン
細かな描写にも、その子の「今」がチラリと見えます。
- 大きさ・位置: 画用紙からはみ出すほど大きい動物は「解放感」。隅っこに丁寧に描くのは「集中力」や「慎重さ」。
- 線の強さ: 画用紙が破れそうなほど強い線は「強い意志」。優しい繊細な線は「感受性の豊かさ」。
- 描き込み量: 毛並みまで一本一本描くのは、対象への深い愛着と、落ち着いた精神状態を示します。
これらを見て「心配」するのではなく、「ああ、今はこういうパワーを使いながら描いているんだな」と観察するのがコツです。
🦁 動物の絵をよく描くお子さんへ
もしお子さんが「ライオンばっかり」「うさぎばっかり」描く時期なら、
それは動物への純粋な興味とエネルギーが育っているサイン。
その気持ちを、そっと広げてあげられる一冊があります。
⑥ 気になったとき、親ができる“3つのゆるサポート”
元教諭として、また一人の親として、私が大切にしているサポート方法です。
1. 肯定から入る声かけ
「上手だね」という評価よりも、「このライオン、すごく強そうな足をしてるね!」と、具体的に見つけたものを伝えるのが一番。子どもは「あ、お母さんはちゃんと見てくれた」と実感し、心が満たされます。
2. 話したくなったら聞くだけ
お絵かき中に「これね、実は……」と話し始めたら、手を止めて聞くチャンス。でも、話したくなさそうな時は無理に聞き出さず、放っておくのも立派なサポートです。
3. 絵を「記録」として残す

動物の絵ばかり描く時期は、いつか必ず終わります。 「この頃はウサギばっかり描いてたね」と、後で笑い合えるように、スマホで撮って保存しておきましょう。それは、お子さんの心の成長記録そのものです。
⑦ 親子でできる:お絵かき心理ワーク(実践編)
家庭で安心してできる、楽しいコミュニケーションワークです。
「もしもお母さんが動物になったら、何になると思う?」
こう聞いて、お子さんにお母さんを動物として描いてもらってください。
- 「やさしい猫」なら、お母さんの優しさが伝わっている証拠。
- 「こわい怪獣」なら……「最近ちょっとガミガミ言いすぎたかな?」なんて、笑いながら自分を振り返るきっかけになります(笑)。
NGな声かけ: 「え、なんで怪獣なの? ひどい!」と怒るのはお約束として禁止です!「強そうでかっこいいね!」と笑いに変えちゃいましょう。
⑧ 動物の絵は、子どもからの「言葉にならないメッセージ」
いかがでしたか? お子さんが動物ばかり描くのは、自分の内側にある豊かな感情を、動物という仲間に託して一生懸命に表現しているからです。
「うちの子、大丈夫かしら?」と不安になったときは、ぜひ思い出してください。その不安は、あなたがお子さんをよく見ている証拠です。 見守れている時点で、あなたはもう十分、素晴らしい親御さんですよ。
動物の絵は、お子さんの心が健やかに育っている、愛おしいメッセージ。 今日はお子さんが描いた動物の隣に、あなたも小さな動物を描き込んでみてはいかがでしょうか?
動物別でわかる子どもの性格と親の関わり方のポイント
動物の種類別の親のかかわり方を表にまとめました。
好きな動物別・子どもの心理
| 好きな動物 | 心理的特徴 | 関わり方のコツ |
|---|---|---|
| 🐶 犬 |
・人懐っこくて友達と遊ぶのが好き ・正義感が強く、頼られるとがんばるタイプ ・さみしがり屋で甘えん坊な一面も |
・「一緒にやろう!」と誘うと喜ぶ ・「お願いしてもいい?」と役割をあげるとやる気UP ・しっかりスキンシップをとって安心感を |
| 🐱 猫 |
・マイペースで自分の世界を大事にするタイプ ・甘えたいけど一人の時間も大切 ・こだわりが強く、好きなことにはとことんハマる |
・無理に構いすぎず、そっと見守る ・「ひとり時間」も大切にする ・気が向いたときに甘えてくるので、その時はたっぷり受け止める |
| 🐰 うさぎ |
・おっとりしていて優しい性格 ・繊細で、ちょっとしたことで傷つきやすい ・大好きな人にはとても懐く |
・大きな声で怒るより、優しく話すほうが伝わる ・失敗しても「大丈夫だよ!」とフォロー ・安心できる人には懐くので、焦らずじっくり向き合う |
| 好きな動物 | 心理的特徴 | 関わり方のコツ |
|---|---|---|
| 🦁 ライオン |
・負けず嫌いでリーダー気質 ・強くなりたい!という気持ちが強い ・自信家だけど、本当は愛情を求めている |
・プライドが高いから、人前で怒るよりも個別で伝えると◎ ・「かっこいいね!」「すごいね!」とリーダーらしさを認めると自信が育つ ・実は甘えん坊な面もあるので、そっと愛情を伝えるのも大切 |
| 🦓 シマウマ |
・個性的で独自のセンスを持っている ・みんなと同じより、自分らしさを大事にする ・でも意外と慎重で、環境の変化には敏感 |
・個性を大切にしてあげると自己肯定感UP! ・無理にみんなと同じ行動を求めず、「それもいいね!」と認めてあげる ・環境の変化に敏感なので、新しいことに挑戦する時は少しずつ慣れさせる |
| 🐘 ゾウ |
・おおらかで面倒見がいいタイプ ・我慢強く、どっしりとした安心感がある ・でも意外と頑固なところも |
・「落ち着いてるね」「頼りになるね」と安心感を与えると力を発揮 ・でも、頑固な面もあるので、意見を尊重しつつ「こうするとどうかな?」と提案型で伝える ・ゆっくり考える時間を大切にしてあげる |
| 好きな動物 | 心理的特徴 | 関わり方のコツ |
|---|---|---|
| 🐦 鳥 |
・自由が大好き!好奇心旺盛でいろんなことに興味津々 ・縛られるのが苦手で、自分のペースを大事にしたい ・直感的でアイデアが豊か |
・自由を大事にするので、細かく縛らず「好きなようにやってみて!」と見守る ・「なんで?」「どうして?」と興味津々なので、質問にはできるだけ答えてあげる ・アイデアを形にできる環境を作ると、のびのび成長 |
| 🐢 カメ |
・のんびり屋でマイペース ・じっくり考えて行動する慎重派 ・でも、努力家で一度決めたことは最後までやり遂げる |
・のんびりしていても焦らせず、待ってあげることが大切 ・じっくり考えて動くタイプなので、決断を急かさない ・努力家なので「少しずつでいいよ!」と声をかけるとコツコツ頑張れる |
| 🐍 ヘビ |
・頭の回転が速く、観察力が鋭い ・物事を冷静に見るタイプ ・ちょっとミステリアスで、一人時間を大切にする |
・洞察力があるので、「よく気づいたね!」と観察力をほめると自信につながる ・感情よりも論理的に考えることが多いので、理由をしっかり伝えると納得しやすい ・無理に話しかけず、静かに考える時間を大切に |
| 好きな動物 | 心理的特徴 | 関わり方のコツ |
|---|---|---|
| 🦄 ユニコーン・ドラゴン |
・想像力豊かで夢見がち ・独自の世界観を持ち、クリエイティブな発想をする ・ちょっと現実離れしているが、夢を追う力が強い |
・自由にアイデアを出せる環境を作ると才能が伸びる ・「そんなの無理」と否定せず、「面白いね!」と肯定的に受け止める ・夢見がちでも、少しずつ現実的な考え方も伝えてバランスをとる |
| 🦔 ハリネズミ |
・人懐っこいけど慎重派で、最初は警戒心が強い ・繊細で敏感だけど、芯がしっかりしている ・一人時間も大切で、じっくり好きなことに没頭する ・小さな幸せを見つけるのが上手 |
・無理に「仲良くしよう!」とせず、そっと見守ると心を開きやすい ・急かさず、マイペースを大事にしてあげる ・好きなことをじっくり楽しめる環境を作る |
おまけ:こんな動物もチェック!
- 🦊キツネ:賢くて頭の回転が速い。観察力があり、人の気持ちにも敏感。
- 🐧ペンギン:仲間を大切にする協調性のある子。集団の中での居心地を大事にするタイプ。
- 🦒キリン:マイペースでのんびり屋さん。でも芯はしっかりしていて、自分の世界を大事にするタイプ。
子どもの絵には、一人一人の個性や気持ちが表れます。「好きな動物」を描いてもらうだけで、たくさんの気持ちを教えてくれるので、是非親子で楽しんでみてくださいね。
💡 動物の好みは変わることも!
成長するにつれて興味が変わることもあるから、「今この動物が好きなんだね!」と、その時の気持ちを大事にしてあげるのがいいですね😊
子どもの絵の心理を全体で知りたい方へ
動物の絵だけでなく、「色にはどんな意味があるの?」「家族の並び順は?」など、子どもの絵にまつわる不思議をもっと知りたい方は、こちらの総集編をどうぞ!
👉 [【総集編】子どもの絵でわかる心理|愛情とサインの見分け方]
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正解を探すより、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まる時間を。
※唯一の正解はありません。その子に合うかどうかを、一緒に考えませんか。
\ 答えのない、子育ての迷いの中にいるあなたへ /
ブログでは「教育のヒント」を書いていますが、
実は私自身、毎日が迷いと後悔の連続です。
教科書通りの正解に傷ついたとき、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まって、
静かに自分と向き合える場所をnoteに作りました。
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いっちー
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい児の葛藤に、涙でティッシュの山を築きながら向き合っている現役の母です。
教育の現場を知っているからこそ、外側から「正解」を押しつけられることの息苦しさや、もどかしさを感じてきました。
キラキラした正解の中で、無理をして生きるのはしんどいですよね。
「こうすべき」の前に、「この子の場合はどうだろう?」と、一緒に立ち止まれる場所でありたいと思っています。
子どもの絵に宿るサインや、言葉にならない心の機微をそっと眺めて。
今日をなんとかやり過ごすための「余白」を、一緒に見つけにいきませんか。







