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― 夢が迷子になってもOKなお絵かきワーク
「未来の自分って、どんな姿だろう?」
…と聞かれて、
✔ ロボットになってる
✔ なぜか空を飛んでる
✔ 仕事より“おやつ”が主役
そんな未来を描き始めるのが、子どもです。
でも、それでいい。
というより、それが正解。
この「未来の自分を描こう!」ワークは、
夢を“立派に考える”ためのものではありません。
「なんかよく分からないけど、楽しそう」
その気持ちを、まず紙に出してもらう遊びです。
このお絵かきワーク、何がそんなにおもしろい?
このワークをやっていると、だいたいこんなことが起こります。
- 職業なのか遊びなのか分からない
- なぜその格好?なぜその場所?
- 「将来こうなりたい」より「今これ好き」が丸出し
でも実はそこに、
子どもの本音・憧れ・価値観がぎゅっと詰まっています。
未来の話をしているようで、
かなり「今の心」が見えるワークなんです。
何歳くらいからできる?
目安は 4〜12歳くらい。
ただし、年齢よりも大事なのはこれ👇
👉 「考えなくていいよ」と言えるかどうか
うまく描こうとしなくてOK。
現実的じゃなくてOK。
むしろ、変なら変なほどいい。
「未来の自分」を描くと、こんな力がこっそり育つ
描いている本人は気づいていませんが、
このワーク、実はこんな力を使っています。
- 「自分って何が好き?」を探す力
- 「こうなったら楽しそう」を想像する力
- 「自分の未来は自分のもの」と感じる感覚
夢を“決める”練習ではなく、
夢を転がしてみる遊びだと思ってもらえるとちょうどいいです。
年齢別|こんな声かけがちょうどいい
4〜6歳ごろ
職業?将来?
…正直、よく分かってません。
なので、こんな聞き方がおすすめ。
- 「何して遊んでるところかな?」
- 「どんな場所にいるの?」
未来というより、楽しい場面探しでOK。
7〜9歳ごろ
「〇〇になりたい!」が出てきやすい時期。
- 「それって、どんなお仕事?」
- 「何が一番楽しそう?」
深掘りしすぎず、
話が広がれば大成功。
10〜12歳ごろ
少し現実も見えてきます。
- 「どうしてそれを選んだの?」
- 「今の自分と、何がつながってると思う?」
夢が変わってもOK。
考えている時間そのものが大事です。
やり方は、びっくりするほどシンプル
- 紙とペンを用意
- 「未来の自分」を自由に描く
- 描いたあと、ちょっとおしゃべり
- 正解もまとめも、特にいらない
終わったら、
「へぇ〜!」「おもしろいね」で締めましょう。
評価は不要です。
親の声かけ、これは避けたい
×「それで食べていけるの?」
×「現実的じゃないね」
×「もっとちゃんと考えなさい」
未来の話なのに、
一気に“現在の説教”になります。
代わりに、
- 「それ、楽しそうだね」
- 「なんでそれ描こうと思ったの?」
理由を聞く=心を聞く
それだけで十分です。
絵にあらわれやすい“心のヒント”
- 派手な職業・目立つ存在
→ 認められたい気持ちが強め - 研究・制作・発明
→ 好奇心旺盛、考えるのが好き - 家族と過ごす未来
→ 安心・つながりを大事にしている
※ どれも「良い・悪い」はありません。
今の心の傾向として眺めてみてください。
📝 コラム|未来なのに、全然成長してない自分を描いたら?
「未来の自分を描こう!」と言ったのに、
出てきたのが――
・今と同じ服
・今と同じ部屋
・今と同じ遊び
・身長もほぼ変わってない
……ということ、実はよくあります。
でも、それは
想像力が足りないわけでも、やる気がないわけでもありません。
むしろ、
- 「今がけっこう好き」
- 「安心できる状態が続いてほしい」
- 「大きく変わることに、ちょっと不安がある」
そんな気持ちが、正直に出ているサインです。
子どもにとって「未来=成長」ではなく、
「未来=今が続くこと」な時期もあるんですね。
このタイプの絵が出たときは、
無理に「じゃあ大人になったら?」と引っ張らなくてOK。
おすすめの声かけは、こんな感じです。
- 「今の自分、けっこう気に入ってるのかな?」
- 「このまま続いたら、どんな毎日になると思う?」
未来を“伸ばす”より、
今を肯定する質問を投げてみてください。
安心できた子どもは、
そのうち勝手に、先の世界を描き始めます。
まとめ|未来は、ちゃんとしてなくていい
「未来の自分を描こう!」ワークは、
夢を立派に語るためのものではありません。
今の「好き」「楽しそう」「気になる」を、
ちょっと先の時間に置いてみる遊びです。
描いた未来が、
明日には変わっても大丈夫。
変わる前提で、今を描く。
それがこのワークのいちばん大事なところです。
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子どもが夢中になる!家庭でできるアート活動と親のサポート術
(※このワークは「育てる系お絵かき」の一例です)
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