こんにちは。ITT-IBLOGへようこそ。
お子さんが一生懸命に描いた絵をのぞき込んだとき、自分の顔が「真っ黒」に塗りつぶされていたら……。
「えっ、私、嫌われてる?」
「何かストレスを抱えているのかな?」と、胸がザワザワしてしまいますよね。
今日は、そんな「ママを黒く描く」という子どもの行動の裏側にある、小さな胸の内を一緒に紐解いていきましょう。
この記事の内容
子どもがママを黒く描く理由とは?その心の中に隠された心理とは
子どもが描いた絵に驚くことがあります。その中でも「ママを黒く描く」ことがあると、不安を感じる親も多いでしょう。
「これって愛情不足?」「育て方を間違えた?」と自分を責めてしまう必要はありません。実は、絵は子どもにとって「言葉にならない言葉」そのもの。そこには、まだ語彙力が追いつかない子どもたちの、精一杯の感情が詰まっています。
この記事では、「ママを黒く描く理由」とその心理的背景を深掘りし、親として今日からどのように接すればよいかを解説します。「正解」を探すのではなく、今のお子さんの「サイン」を優しく受け止めるヒントになれば幸いです。
絵を通じて見える子どもの感情の変化
子どもにとって、真っ白な紙に絵を描くことは、心の中の風景をそのまま映し出す鏡のようなものです。特に3歳から5歳くらいのお子さんは、感情の「色分け」がまだ未熟な一方で、感じているエネルギーはとても強大です。
言葉にできない「モヤモヤ」の正体
大人であれば「今日はちょっとイライラする」「なんだか寂しいな」と言葉で整理できますが、子どもにはそれができません。その「形にならないモヤモヤ」を、クレヨンに託して表現します。 「ママを黒く描く」というのも、単純な「嫌い」という拒絶ではなく、ママとの関係性の中で生まれた「複雑な感情」の表れであることが多いのです。
発達段階:3歳~5歳は「感情の嵐」の時期
この時期の子どもは、お母さんとの強い絆(愛着)を感じながらも、少しずつ「自分は自分、ママはママ」という自立心が芽生え、心が揺れ動きます。ママが大好きだからこそ、自分の思い通りにならないとき(例えば、お菓子をダメと言われた、下の子のお世話で構ってもらえなかったなど)のショックも大きくなります。その強すぎるエネルギーが、一番目立つ色である「黒」として現れることがあるのです。
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「黒く描く」心理的背景:なぜ「黒」なの?
では、なぜよりによって「黒」を選んでしまうのでしょうか。そこには、いくつかの心理的なメッセージが隠されています。
① 愛着と依存の裏返し
子どもにとってお母さんは世界の中心です。強い依存心を持っているからこそ、その存在は圧倒的な影響力を持ちます。心理学的に見ると、「黒」は強い力や存在感を示す色でもあります。子どもにとってママは、「自分を守ってくれる最強の存在」であり、同時に「自分を支配する怖い存在」にもなり得ます。この圧倒的な存在感を表現するために、無意識に黒を選んでいる場合があります。
② 親との対立感情と「自分」の芽生え
いわゆる「第一反抗期」と重なると、ママは自分の自由を制限する「壁」のように感じられることがあります。「自分でしたい!」という欲求と「ママにやってほしい」という甘えの間で葛藤しているとき、そのぶつかり合うエネルギーを黒いクレヨンで力いっぱいぶつけることで、心のバランスを取っているのかもしれません。
③ 短期間の感情的な変化(一過性のもの)
「最近ずっと黒ばかり……」と心配になるかもしれませんが、幼少期の感情はとても流動的です。昨日ママに叱られた記憶、今日見たテレビの怖いシーン、あるいはただ単に「黒が一番はっきり描けるから楽しい!」という発見。そんな「その時、その瞬間」の感情の切り抜きであることがほとんどです。
④ 「黒」は感情の強さの象徴
色彩心理において、黒はすべての色を飲み込む強さを持ちます。怒り、悲しみ、あるいは「もっと自分を見てほしい」という切実な願い。子どもが抱えきれないほどの「強い熱量」が、黒という色を借りて噴出していると捉えてみてください。
子どもが絵で感情を表現する発達段階
子どもの絵は、体の成長と同じようにステップを踏んで変化していきます。どの時期にどんな意味を持つのかを知っておくと、少し心が軽くなります。
- 3歳~4歳:自我の目覚めと「なすり描き」の延長 この時期は、手の動きを楽しむ段階から「何かを表そうとする」段階への移行期です。ママの顔を丸く描けるようになり、そこを塗りつぶすのは、「自分の意志で対象を支配したい」という自我の現れでもあります。黒で塗りつぶす行為そのものが、手の運動として心地よいと感じている場合も多いです。
- 5歳以降:社会性と複雑な情緒の芽生え 幼稚園や保育園などの集団生活の中で、自分の感情をコントロールすることを学び始めます。すると、絵の中に「役割」を持たせるようになります。この時期に黒を多用する場合、単なる感情の発散だけでなく、「影」や「重み」といった概念を直感的に使い分けていることもあります。
「ずっとこのままだったらどうしよう」と不安になるかもしれませんが、成長とともに表現は必ず変化します。今は、お子さんの心のパレットに、激しい感情の波が届いている時期なのだと捉えてみましょう。
ママを黒く描く子どもへの向き合い方:親ができること
さて、目の前にある「黒いママ」の絵。私たちはどう反応すればいいのでしょうか。大切なのは「評価」ではなく「共感」です。
① 親の反応:「暴かない」ことが最大の優しさ
一番避けたいのは、「どうして黒く描いたの?」「ママのこと嫌いなの?」と問い詰めてしまうこと。子どもは、自分でも理由が分からず描いていることがほとんどです。 もし絵を見せてくれたら、「力強く描けたね」「一生懸命描いたんだね」と、その行為自体を肯定してあげてください。ママがショックを受けていない、とわかるだけで、子どもの不安はすーっと消えていきます。
② 絵を通じたコミュニケーション
「これなあに?」と聞くよりも、「ここ、かっこいいね」「この色、力強いね」と、親が感じたことを伝えてみてください。子どもがもし「これはね、怒ってるママだよ」と話し始めたら、大成功。「そっか、怒ってるママなんだね。教えてくれてありがとう」と、その気持ちをそのまま受け止めてあげてください。絵が、親子の本音をつなぐ通訳になってくれます。
③ 安心感を与える環境作り
もし、「最近忙しくて、あまり話を聞けていなかったかも」と思い当たる節があれば、それはお子さんからの「もっと甘えたい」というサインかもしれません。 でも、特別なことをする必要はありません。「大好きだよ」と言いながらギュッと抱きしめる時間を5分増やす。それだけで、子どもの心は満たされ、次の絵では違う色が選ばれるようになるはずです。
よくある質問(FAQ)

Q1: 子どもが「黒く描く」ことは異常ですか?
A: 全く異常ではありません。多くの子どもが通る道です。「黒=闇、悪」と捉えるのは大人の価値観。子どもにとっては「一番強くてはっきりした色」として好まれる色でもあります。
Q2: ママを黒く描いた時、描き直させた方がいいですか?
A: 無理に描き直させる必要はありません。それをすると、子どもは「自分の気持ちを否定された」と感じてしまいます。「今はこういう気分なんだね」と、そのままの作品を認めてあげましょう。
Q3: 「黒く描く」というのはどんな感情を表しているのか?
A: 怒りや不安だけでなく、「強さ」「安心感(包容力)」「集中」を表すこともあります。また、単純に黒いクレヨンの先が太くて描きやすかった、という物理的な理由であることも意外と多いものです。
Q4: いつから「黒く描く」ことが見られなくなるのか?
A: 一般的には、言葉で自分の気持ちを細かく説明できるようになる小学校低学年頃には、色の使い方も写実的・客観的になっていきます。それまでは「期間限定の表現」として見守って大丈夫です。
まとめ:子どもの絵からわかる心の変化
「ママを黒く描く」という行動は、一見するとショッキングかもしれません。しかしそれは、お子さんがあなたに対して「自分のむき出しの感情」をぶつけても大丈夫だという信頼を寄せている証拠でもあります。
親は、完璧である必要はありません。子どもが黒で描いたママが「今のあなた」のすべてではないのです。 大切なのは、その絵の向こう側にいる、小さなアーティストの「今」の気持ちにそっと寄り添うこと。
「今日は黒い気分だったんだね。お疲れさま」
そんなふうに、自分とお子さんに声をかけてあげてください。今日をなんとかやり過ごしたあなたも、一生懸命気持ちを表現したお子さんも、どちらも花丸です。
次に読んでほしいおすすめ記事: 「子どもの絵が急に変わった?成長のサインと見守り方のコツ」
今日のひとこと: 「黒は、すべての色を混ぜるとできる色。お子さんの心の中にある、たくさんの彩りが混ざり合っているのかもしれませんね。」
もし、お子さんの描く絵について「これってどういう意味?」と具体的に気になることがあれば、いつでもコメント欄で教えてくださいね。一緒に考えていきましょう。
ホーム » 【心理解説】ママを黒く塗る理由は?嫌い?不安?よくある3つの背景とチェックリスト
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いっちー
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい児の葛藤に、涙でティッシュの山を築きながら向き合っている現役の母です。
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