▶︎ 思春期の絵の変化を全体から観察したい方へ
思春期の絵・観察ガイド
小学生になってから、
子どもが急に絵を描かなくなった。
自由帳はランドセルの底で、
ほぼ新品のまま、静かに保存されている。
気になって、親がそっと開く。

白い。
一瞬、閉じる。
「気のせいかな」と思って、もう一度開く。
やっぱり白い。
描いていない。
一切、描いていない。
でも、本人はなぜかヒマそうではない。
この記事の内容
描かない子の机の上を観察してみる
机の上には、鉛筆がある。
ちゃんと削られている。
消しゴムもある。
なぜか少し汚れている。
つまり、
描けない環境ではない。
紙もある。
時間もある。
それでも描かない。
代わりに、
天井を見ている。
窓の外を見ている。
さっきの出来事を、頭の中で何度も再生している。
手は止まっているけれど、
頭の中は、どうやら会議中だ。
会話は短い
「描かないの?」
「別に」
「前はよく描いてたよね」
「うん」
会話は、これ以上広がらない。
深掘りすると、話題ごと終了する。
どうやら今は、
説明するエネルギーも節約モードらしい。
描いていないのに、なぜか疲れている
描いていない。
宿題も終わっている。
でも、なぜかちょっと疲れている。
「何もしてないでしょ」と言いたくなるが、
よく見ると、何もしていない顔ではない。
学校のこと。
友だちのこと。
さっき言われた一言。
明日のこと。
外からは見えない作業が、
どうやら山積みだ。
描かないのに忙しそう。
描いてないのに「今は無理」感がある。
この矛盾が、
小学生らしくて、少しおもしろい。
描かない=何も起きていない、ではない
自由帳は白い。
でも、それは「空っぽ」というより、
「使用中」に近い。
幼児期のように、
思いついたらすぐ手が動く時期を過ぎて、
いったん、
頭の中で考えてからじゃないと
出せなくなる子もいる。
外に出す前の、
長めの下書き時間。
親から見ると、
何もしていないように見えるだけだ。
親だけが、ちょっと暇になる
子どもは忙しい。
でも、描いていない。
だから親は、
心配する時間が増える。
「このままで大丈夫かな」
「感性、減ってないかな」
自由帳を見つめて、
親のほうが考えすぎる。
でも、
白い紙の前で止まっている子どもと、
白い紙を見て不安になる親。
どちらも、
それぞれちゃんと考えている途中なのかもしれない。
白い自由帳は、準備中
描かない今は、
サボりでも、後退でもない。
ただ、
表に出す前の静かな時間なだけ。
そのうち、
ある日突然、
別の形で何かが出てくる。
それがまた「絵」かもしれないし、
別の表現かもしれない。
白い自由帳は、
何もないのではなく、
今はまだ、内側で準備中。
そう思って、
そっと閉じておくくらいが、ちょうどいい。
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※唯一の正解はありません。その子に合うかどうかを、一緒に考えませんか。
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ブログでは「教育のヒント」を書いていますが、
実は私自身、毎日が迷いと後悔の連続です。
教科書通りの正解に傷ついたとき、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まって、
静かに自分と向き合える場所をnoteに作りました。
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いっちー
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい児の葛藤に、涙でティッシュの山を築きながら向き合っている現役の母です。
教育の現場を知っているからこそ、外側から「正解」を押しつけられることの息苦しさや、もどかしさを感じてきました。
キラキラした正解の中で、無理をして生きるのはしんどいですよね。
「こうすべき」の前に、「この子の場合はどうだろう?」と、一緒に立ち止まれる場所でありたいと思っています。
子どもの絵に宿るサインや、言葉にならない心の機微をそっと眺めて。
今日をなんとかやり過ごすための「余白」を、一緒に見つけにいきませんか。







