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「もし、自分だけの秘密基地があったら、どんなところに作る?」
この質問をした瞬間、
子どもはもうこちらの話を聞いていません。
頭の中ではすでに、
・入口はここ
・見張り台はここ
・勝手に入ったらレーザーが出る
…など、設計が始まっています。
秘密基地は、
子どもにとって「遊び」でもあり、
「安全基地」でもあり、
そしてなにより
ちょっと自分が天才になれる場所です。
秘密基地の何がそんなにいいの?
秘密基地のポイントは、たったひとつ。
「誰にも邪魔されない、自分ルールの世界」
大人が見ると、
「それ、ただの箱だよね?」
「それ、布かぶせただけだよね?」
でも子どもにとっては、
・ここは大人立ち入り禁止
・ここでは静かにしなくていい
・ここでは変なことを考えていい
そういう心の自由区画なんです。
描いてみると、頭の中が丸見えになる
「じゃあ、その秘密基地を絵にしてみよう」
この一言で、
子どもの脳内マップが紙の上にあふれ出します。
・どこに作る?
・どうやって入る?
・中は何部屋?
・トイレある?(←ここ重要)
これを考えている時点で、
子どもはすでに
空間認識力
想像力
計画力
をフル稼働させています。
本人は遊んでいるつもり。
大人は「へぇ〜」と言うだけ。
これ、かなりおいしいワークです。
年齢別に見る「秘密基地の進化」
3〜5歳ごろ
・形はカオス
・入口と出口が同じ
・中と外の区別があいまい
でも大丈夫。
「好き」が詰まっていれば、それで完成。
6〜10歳ごろ
・地下◯階、屋上あり
・見張り台、非常口、秘密の通路
・使う人が決まっている
もはや設計士。
説明がやたら長くなります。
やり方はシンプル(大人は口出ししない)
テーマ:自分だけの秘密基地を描こう!
用意するもの
・紙
・ペン
・「変でもいいよ」という態度
声かけはこれだけでOK。
・どこにあるの?
・どうやって入るの?
・中、見せて?
・ここは何の部屋?
アドバイスは不要です。
勝手にアドバイスすると、基地は崩壊します。
この描き方、ちょっと気になる…というとき
秘密基地の絵には、
その子の「今の気分」が出やすいです。
高いところ・空の基地
→ 解放感、のびのびした気持ち
地下・囲まれた基地
→ 落ち着ける場所がほしい
めちゃくちゃ大きい
→ みんなでワイワイしたい
やたら小さい
→ 自分の世界を大切にしたい
ただし、
「だから〇〇だ!」と決めつける必要はありません。
「そういう気分なんだな〜」くらいで十分です。
親がやらなくていいこと
・現実的に考える
・安全基準を持ち込む
・間取りのダメ出し
秘密基地は、
現実的にした瞬間、ただの部屋になります。
「そんなの無理だよ」
ではなく、
「どうやって使うの?」と聞くだけでOK。
👨👩👧 パパさんママさんへ|あなたの「秘密基地」、覚えていますか?
パパさんママさん、
子どものころ、どんな秘密基地を作っていましたか?
山の中に落ちていた木の板。
草むらの奥、誰も来ない場所。
段ボールを重ねただけの基地。
今思えば、
「え、それ秘密基地?」というレベルだったかもしれません。
でも当時は、
・ここは自分たちの場所
・大人は入ってこない
・世界の中心はここ
そんな感覚、ありませんでしたか?
日が暮れるまで遊んで、
「そろそろ帰りなさーい!」と呼ばれて、
ちょっと怒られて、
それでも明日また来ようと思っていた。
特別な道具なんてなくても、
自然と想像力だけで、
一日中遊べてしまった時間。
今の子どもたちは、
昔よりずっと安全で、便利で、
管理された環境で育っています。
だからこそ、
「自分だけの世界」を持つ時間は、
以前より大切になっているのかもしれません。
今日のワークのあと、
もしよければ聞いてみてください。
「パパ(ママ)の秘密基地はこんなのだったんだよー」
そこから始まる会話は、
きっと少しだけ、
親子の距離を近づけてくれます。
まとめ:秘密基地は、心の逃げ場
秘密基地を描く時間は、
・考えていい
・変でいい
・役に立たなくていい
そんな世界を、
子どもが安心して持てる時間です。
完成度はいりません。
意味がわからなくても問題なし。
「なんか楽しかった」が残れば、
その基地は、ちゃんと心の中に残ります。
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(※このワークは「育てる系お絵かき」の一例です)
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