
「うちの子、絵ばかり描いてて大丈夫?」 「反対に、全然絵を描かないけど…感性は育ってるの?」
そんなふうに不安になったこと、ありませんか?
実は“絵を描く”という行為には、子どもの脳や心の発達に深く関わるヒミツがたくさんあります。
この記事では──
✔ 絵をよく描く子とそうでない子、どんなふうに成長が違う?
✔ 絵が苦手でも大丈夫?親ができるサポートは?
✔ 絵を描くと脳はどう育つ?
そんな疑問を、元教諭の視点からやさしく解説していきます。
1. 絵をよく描く子の“内なる世界”はこう育つ!
絵は、言葉でうまく表現できない気持ちや想像を「外に出す」大切な手段。
たとえば──
「楽しかった」「ちょっと悲しかった」「これ思いついた!」
そんな心の声を、紙の上に描き出す力が自然と育っていきます。
絵を描く中で育つ力はこの4つ:
- 創造力(想像したものを形にする)
- 集中力(1つのことに没頭する)
- 感情表現(気持ちを外に出す)
- 自己肯定感(「自分にもできた!」という自信)
特に、「描いた絵を大人がしっかり見てくれる」経験は、子どもにとって大きな意味をもちます。

「伝わった!」という体験が、自分を信じる力に変わっていくのです。
「これが正解」「こうあるべき」って小さい頃からずーっと言われ続けていると、
「自分ってこれでいいのかな…?」って思っちゃいます。
大人になってもその感覚って、なかなか抜けないんですよね。
子どもたちも今、SNSや比較される場面が多かったり、
テストの点とか「見える成果」で評価されがちだったりして、
「自分らしさ」に自信を持つのが難しい時代かもしれません。
みなさんも、レールを歩かされたと感じたことはありませんか?
「自分で選ぶ」「自分で決めたことが認められる」って経験が少ないと、
いつの間にか「誰かの正解に合わせなきゃ」って感覚になっていっちゃうんですよね。
だから、先ほどの
絵を描いたり自由に表現する体験って、
「自分で考えてOK」「好きなものを形にしていい」っていう、
自己肯定感の土台になるんです。
2. 絵を描くことで、脳はどう育つ?
絵を描くとき、脳のいろんな部分が活発に働きます。
- 右脳:感性・創造・空間認識
- 左脳:構成・順序・論理的思考
「何を描こう?」「どう描こう?」と考える過程で、自然と思考力が育ち、バランスの良い脳の使い方ができるように。
とくに育つのが以下の力:
- 空間認識力(図形・位置関係の理解)
- 記憶力(見たものを再現する)
- 国語力(情景や物語を描く力)
👉 実際に、アメリカの研究では「絵を描く子の方が記憶テストで約30%も高い成績」だったというデータも!
3. 描かない子にも、ちゃんと「表現の力」が育っている
「うちの子、絵を描かないけど大丈夫?」という心配もありますよね。
でも安心してください。
描かない子にも、その子なりの表現スタイルがあります。
- 言葉で表現するのが得意
- 体を動かして気持ちを整理する
- 頭の中で想像して満足するタイプ など
ただ、こんな傾向がある場合も:
- 感情を外に出すタイミングが限られる
- 頭の中だけで完結して、大人に伝わりにくい
だからこそ、絵に限らず、「今どんな気持ち?」と寄り添える関わりが大切なんです。
4. 絵をよく描く子 vs 描かない子──学びの場での違いとは?
絵を描く子は:
- 図形や空間の把握が得意(算数に強くなる)
- 物語の構成が上手(国語力アップ)
- 答えが一つじゃない課題に柔軟に対応できる
「算数の考え方はできてるのに、文章題の意味がつかめなくて点が取れない」
──そういう子って結構多いんです。
で、そういう子にとって「絵を描く力」って、めちゃくちゃ助けになるんです。
たとえば:
- 空間把握力がある子は、図形問題や立体のイメージがしやすい
- でも、「問題文の意図」が読み取れないと、そもそも正しい式が立てられない
- そこで、「情景を想像して絵にする力」があると、頭の中で物語や状況を映像化できる
- その結果、「あ、この問題は“りんごを分けてる話”だ!」みたいにピンとくる
つまり、絵を描くことって、算数と国語の“橋渡し”にもなるんですよね。
絵を描く=アートだけの話、って思われがちだけど、
実は「見えないものを頭の中でイメージして→形にして→相手に伝える」っていう、
超・実用的なスキルでもあるんです🍎📐✏️
だから、「算数の力をもっと活かしたい」って子にこそ、
「絵で考える」「描いて整理する」ってアプローチ、めちゃくちゃおすすめです◎
子どもの学びって、科目を超えてつながってるんだな〜って改めて思いますね😊
絵を描かない子は:
- 論理的に考える力が育ちやすい
- 言葉で考え、説明するのが得意
論理的思考が育ってる子って、
・「なんでそう思うの?」って聞かれたときにちゃんと説明できる
・自分の意見を筋道立てて話せる
・お友達とケンカになっても「でもさ、〇〇だからこうなんだよ」って冷静に言い返せる(笑)
つまり…言い負けない!最強!✨(←親としてもちょっと安心)
しかもこれって、単に「口が達者」って話じゃなくて、
ちゃんと「言葉で思考を組み立てられる力」があるってことなんですよね。
だから、絵を描かないタイプの子でも、
「頭の中でじっくり考えて、言葉で表現する」のが得意な子は、
ディベートや話し合い、文章を書く力、発表する力なんかがぐんぐん伸びやすい。
一見地味だけど、実は将来どこ行っても役に立つ力です👏
お友達とのやり取りで“言い負けない力”って、ちょっとした自信にもつながるし、
自己肯定感UPにも地味〜に効いてくるんですよね🧠💬✨
つまり、どちらもその子らしい強みがあるということ。
正解は1つじゃないんです。
5. 親としてできるサポートは?
絵をよく描く子には:
- 「すごいね」より「どんな気持ちで描いたの?」と声をかけて
- 色や形に込めた思いを見つけてあげて
- 絵の中から“心のサイン”に気づいてあげられるとベスト!
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あまり描かない子には:
- お絵描きアプリ・ぬりえなどから気軽にスタート
- 言葉・音楽・ごっこ遊びなど別の表現方法もサポートして

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どちらのタイプの子にも共通して大切なのは、
「安心して自分を出せる場所」があることです。
6. 成長の“かたち”はそれぞれちがって、それぞれすてき
絵をたくさん描く子も、あまり描かない子も、
それぞれの方法で“自分を表現する力”を育てています。
大切なのは、
「今この子は、どんなふうに感じているのかな?」
と、そっと目を向けてあげること。
子どもが自分らしく伸びていけるように、
あたたかく寄り添っていきましょうね。

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2 thoughts on “【絵ばかり描く子vsあまり描かない子】成長にどんな違いが出るの?元教諭が解説!”