この記事の内容
それ、いたずらじゃなくて「安心したい」の合図かもしれません
カタン。
バタン。
……また、カタン。
さっき閉めたはずのドアが、もう一度開いて、もう一度閉まる。
しかも、洗濯物を干そうとした瞬間とか、コーヒーを入れた瞬間とか、
「今じゃなくていいよね?」っていうタイミングで始まるのが、1歳育児の不思議です。
「もうやめて〜」
「壊れちゃうよ」
「なんでそんなに開け閉めするの?」
頭ではわかっていても、つい声が出てしまうこと、ありますよね。
でも、もし今あなたの目の前でドアを開け閉めしているのが1歳の子なら、
それはわざと困らせているわけでも、言うことを聞かないわけでもありません。
実はこの行動、
1歳前後の子どもにとっては、とてもよくある「安心確認行動」。
いわば、心の深呼吸のようなものなのです。
1歳の「ドア開け閉めブーム」は、よくある育児あるある
1歳になると、できることが一気に増えます。
- 歩けるようになって、行動範囲が広がる
- 手先が器用になって、引く・押すが楽しい
- 「自分でやりたい」気持ちが芽生える
- でも、言葉ではまだうまく伝えられない
この時期の子どもは、
できることが増えたぶん、不安も増える時期でもあります。
世界は広くなったけれど、まだよくわからない。
だからこそ、
「自分で動かせるもの」
「結果が毎回同じもの」
に、強く惹かれるようになります。
ドアは、その条件をすべて満たしています。
- 押せば開く
- 引けば閉まる
- 音がする
- 景色が変わる
- 何度やっても同じ結果が返ってくる
1歳の子にとって、ドアは最高の実験装置なのです。

ただの遊びじゃない?1歳がドアを開け閉めする本当の理由
①「自分がここにいる」ことを確かめたい
1歳前後の子どもは、
「ママが見えていなくても、自分はここにいる」
という感覚が、まだしっかり育っていません。
だから、
- ママがキッチンに行った
- 部屋を移動した
- ちょっと目を離した
そんな瞬間に、ドアの開け閉めが始まることがあります。
これは
「ママ、まだいる?」
「ぼく、ここにいるよ」
という、言葉にならない確認作業。
ドアが動く音や、ママの反応で、
安心を取り戻そうとしているのです。
② 気持ちを落ち着かせたい(1歳なりのセルフケア)
大人でも、無意識にやっていることがありますよね。
- ペンをカチカチする
- 髪を触る
- 机をトントン叩く
1歳の子にとって、それがドアの開け閉め。
同じ動きを繰り返すことで、
高ぶった気持ちを落ち着かせています。
特に多いのは、
- 朝の支度前
- 眠くなってきた夕方
- お出かけ前
- 人が多い場所から帰ってきた後
「疲れたよ」
「ちょっとドキドキしてる」
そんな心のサインが、ドアに向かって出ているだけなのです。
③「自分でできた!」を味わいたい
1歳は、
人生で一番「できた!」が増える時期。
- 歩けた
- 触れた
- 開けられた
- 音が鳴った
ドアの開け閉めは、
「成功」がとてもわかりやすい行動です。
誰に教わらなくてもできる。
自分の力で世界が動く。
その感覚がうれしくて、
何度も、何度も、確かめてしまうのです。

「発達障害なの?」と不安になる前に知ってほしいこと
検索すると、
「繰り返し行動=発達障害?」
という言葉が目に入って、不安になる方も多いと思います。
でも、はっきり言えるのは、
1歳でドアを開け閉めするだけで、発達障害を疑う必要はほとんどありません。
この時期の繰り返し行動は、
- 発達の途中でよく見られる
- 一時的なブームになりやすい
- 言葉や遊びが増えると自然に減る
という特徴があります。
✔ 表情が豊か
✔ 人との関わりを楽しむ
✔ 遊びの幅が少しずつ広がっている
こうした様子があれば、
ドア開け閉めは「今だけの成長あるある」と思って大丈夫です。
イライラしないための関わり方|1歳にちょうどいい対応
① やめさせる前に「実況」してみる
「またやってる…」と思ったら、
叱る代わりに、こんな声かけを。
「ドア、開いたね」
「音がしたね」
「楽しいね」
たったこれだけで、
子どもは「わかってもらえた」と感じます。
1歳には、説得より共感の実況が効きます。
② 回数を区切って、終わりを見せる
完全に止めさせようとすると、
1歳は余計に執着します。
「あと2回ね」
「3、2、1でおしまい」
終わりが見えると、
子どもは意外と納得します。
③ 代わりに「開け閉めしていいもの」を用意する
- おもちゃのドア
- フタのある箱
- スイッチ付きのおもちゃ
「ダメ」ではなく、
「こっちはいいよ」に置き換えるだけで、
親のストレスもぐっと減ります。
安全面だけは、大人が守ろう
ドアブームの時期に気になるのが、
- 指はさみ
- 勢いよく閉まる音
- 兄弟への衝突
この部分だけは、
しつけではなく環境でカバーするのがおすすめです。
- ドアストッパー
- 指はさみ防止グッズ
- ロック
「やめさせる」より
「安心してやらせられる環境」を整える方が、
結果的に早く落ち着くことも多いです。
1歳の「開けたい!」を安全に見守るために
ドアの開け閉めが楽しくなる1歳ごろ。
「危ないからダメ!」と止め続けるより、
安心できる環境を整えて見守るほうが、親の気持ちもぐっと楽になります。
実際に使いやすかったアイテムを、雑誌感覚でまとめました。
【1】マグネットで簡単!おしゃれなドアストッパー
玄関やリビングのドアに付けておけば、開けっぱなしでも安全。
使わない時は折りたためてスッキリします。
生活感が出にくいデザインなので、インテリアになじむのも嬉しいポイントです。

山崎実業(Yamazaki) マグネット 折り畳みドアストッパー
【2】赤ちゃんの“いたずら防止”に便利なベビーロック
開けてほしくない扉や引き出しに取り付けておくと、事故防止に役立ちます。
粘着テープ式で工具いらず。
「気づいたら開けてた…」が増える1歳時期の心強い味方です。
【3】「開けたい気持ち」を満たす知育トイ
繰り返しドアを触るのは、「自分で動かしたい」「確かめたい」という成長のサインかもしれません。
スイッチを押す・回す・動かすなどの動作が詰まったおもちゃは、
安心して“やりたい”を叶えられる代替アイテムになります。
環境が整うと、親も「またやってる…」と構えすぎずに済みます。
これらのアイテムは、行動をやめさせるためのものではなく、安心して見守るための味方。
1歳の「やりたい」を、少しだけ楽な気持ちで受け止められますように。
いつまで続くの?
多くの子は、
- 言葉が増える
- ごっこ遊びが始まる
- 外遊びが楽しくなる
こうした変化とともに、
ドアへの執着は自然と減っていきます。
「ずっと続くのかな…」と感じる頃には、
きっと別の「あるある」に変わっています。
まとめ|ドアの向こうにある、1歳の小さな心
1歳のドア開け閉めは、
困った行動ではありません。
- 安心したい
- 確かめたい
- できたを味わいたい
そんな気持ちが、
小さな手にぎゅっと詰まっているだけ。
今日もドアを開け閉めしているその姿は、
世界と向き合ってがんばっている証拠です。
「またやってるなぁ」
そう思ったら、
ほんの一瞬だけ立ち止まって、
「今、どんな気持ちかな?」
そう想像してみてください。
その視点だけで、
育児は少し、やさしくなります。
今日も一日、おつかれさまでした。
ホーム » 【保存版】1歳の子がドアを開け閉めしてやめない理由
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いっちー
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい児の葛藤に、涙でティッシュの山を築きながら向き合っている現役の母です。
教育の現場を知っているからこそ、外側から「正解」を押しつけられることの息苦しさや、もどかしさを感じてきました。
キラキラした正解の中で、無理をして生きるのはしんどいですよね。
「こうすべき」の前に、「この子の場合はどうだろう?」と、一緒に立ち止まれる場所でありたいと思っています。
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