こんにちは、ITTI-BLOGです。
せっかく良かれと思って用意した絵本。
「読んでー!」と持ってくる姿を想像していたのに、いざ誘ってみると「いらない!」「あっち行って!」なんて言われてしまうと、親としてはガクッときてしまいますよね。
「うちの子、本が嫌いになっちゃうのかな?」
「私の読み方が下手なのかな?」

そんなふうに、夜、寝顔を見ながら自分を責めてしまっているママやパパへ。
今日は、2歳児さんが絵本を嫌がる「本当の理由」と、明日からもっと気楽に、そして楽しく絵本と向き合えるヒントをたっぷりお伝えします。
読み終わる頃には、少しだけ肩の力が抜けているはずですよ。
この記事の内容
2歳が絵本を嫌がる本当の理由【発達と心理】
「絵本を嫌がる」という姿を見ると、私たちはつい「本そのものが嫌い」だと思ってしまいがちです。でも、実はそうではないことが多いんです。
「絵本が嫌い」ではないことが多い
2歳の子が絵本を拒否するとき、それは中身がつまらないからではなく、「誘われ方」や「タイミング」が自分の今の気持ちと合っていないだけというケースがほとんどです。
たとえば、自分が今、ミニカーを走らせるのに夢中なとき。「さあ、絵本の時間だよ!」と声をかけられるのは、大人に例えるなら「今からドラマのいいところなのに、無理やり読書を強要される」ような感覚に近いかもしれません。「今はこれじゃないんだよー!」という叫びが、「いらない!」という言葉になっているのですね。

2歳は“受け身”がつらい時期
2歳という時期は、運動能力が飛躍的に伸び、じっとしているよりも体を動かしたい盛りです。そんな時期の子にとって、以下の3つは実はかなりの重労働なんです。
- じっと座っていること
- 最後までお話を聞くこと
- 大人の読み進めるペースに合わせること
これらはすべて「受け身」の動作。
2歳児さんの「自分でやりたい!」「動きたい!」というエネルギーと、絵本の「静かに聞く」という性質が、一時的にぶつかっているだけなんですよ。
イヤイヤ期と自我の芽生え
そして、忘れてはいけないのが「イヤイヤ期(第一反抗期)」です。

この時期の合言葉は「自分で決めたい!」。 たとえ大好きな絵本であっても、ママやパパから「読もう」と言われると、反射的に「イヤ!」と言ってしまうことがあります。これは絵本を否定しているのではなく、「自分の意思を通したい」という成長の証。
「〜な時期だから仕方ないか」「今は自分で決めたいんだな」と、少し引いた目で見守ってあげられると、親御さんの心も少し楽になります。
親が無意識にやってしまいがちなNGアプローチ
お子さんのことを思って、一生懸命「読み聞かせ」をしようと頑張っているからこそ、陥りやすいパターンがあります。決してあなたが悪いわけではありません。でも、少し視点を変えるだけで、お子さんの反応が変わることがあります。
「さあ、読むよ」がプレッシャーになること
「読み聞かせの時間」をしっかり作ろうとすると、どうしても「さあ、お座りして」「こっち向いて」と、指示に近い形になりがちです。 子どもにとって、大好きな親御さんからの言葉が「指示」や「命令」に聞こえてしまうと、途端に絵本が「お勉強」のようなプレッシャーに変わってしまいます。
最後まで読ませようとする
1冊の絵本を、最初のページから「おしまい」のページまで完璧に読み切る。 真面目な親御さんほど、これをゴールに設定してしまいがちです。でも、2歳児さんの集中力は、数分、あるいは数秒で切れてしまうのが当たり前。 途中で立ってどこかへ行ってしまったとしても、それは「読み聞かせの失敗」ではありません。その子は、その数秒間で必要な栄養を十分に受け取ったのです。
反応を求めすぎてしまう
「これ、なにかな?」「ワンワンだね、嬉しいね!」 つい、お子さんの顔を覗き込んで、楽しい反応を期待してしまいませんか? 親の期待が大きすぎると、子どもはそれを敏感に察知して「あ、なんか期待されてる……しんどいな」と引いてしまうことがあります。
ちょっと一息: ここまで読んで、「あ、私これやってたかも……」と落ち込まないでくださいね。それはあなたが、お子さんのためにそれだけ真剣に努力してきた証拠。 「頑張っているからこそ、やってしまうこと」って、育児にはたくさんあるんです。
絵本を嫌がる子に効く“考え方の切り替え”
アプローチを変える前に、まずはママやパパの心にある「絵本のハードル」を少しだけ下げてみましょう。

読み聞かせは「聞かせる」ものではない
「読み聞かせ」という言葉には、どこか「大人が読み、子が聞く」という主従関係のようなニュアンスがありますよね。 でも、2歳児さんとの絵本タイムは、もっと対等な「共有する時間」でいいんです。 内容を理解させる必要も、教訓を伝える必要もありません。ただ、同じ絵本を眺めて、同じ空間にいる。それだけで、読み聞かせの目的の8割は達成されていると言っても過言ではありません。
絵本=コミュニケーションの道具
絵本は、物語を読むためだけの物ではありません。
- 開かずに枕にしてもいい。
- 階段にしてトミカを走らせてもいい。
- お気に入りの1ページだけを100回眺めてもいい。 絵本をきっかけに、親子で何かを感じたり、笑い合ったりできれば、それは立派な「絵本体験」です。
「今日はダメでも、積み重なっている」
たとえお子さんが絵本を放り投げたとしても、あなたの声は耳に届いています。「ママ(パパ)が本を開いてくれた」という記憶は、温かい感覚としてお子さんの中に蓄積されています。 今日の結果に一喜一憂せず、「種をまいている最中なんだ」と考えてみてくださいね。
今日からできる!絵本を嫌がる子への具体的アプローチ法
さて、ここからは「具体的にどうすればいいの?」という実践編です。 「読もう」と誘うのをやめることから、新しい扉が開きます。
1. 誘わないアプローチ
「読もう」と言わずに、絵本をお子さんの視界に入る場所に、そっと開いて置いておきましょう(これを、保育の現場では「環境構成」なんて呼んだりします)。 また、大人が楽しそうに独り言を言いながら読むのも効果的です。 「へぇー、これ美味しそう」「あ、ここにお豆がいる!」なんて独り言を言っていると、子どもは「なになに?」と気になって寄ってくるものです。
あるいは、ぬいぐるみに読み聞かせるのも2歳児さんには大ウケします。 「クマちゃん、このお話好きかな?」とぬいぐるみに話しかけていると、自分も混ぜてほしくて寄ってくる……なんていう、可愛い姿が見られるかもしれません。
2. 「読む」以外の関わり方
1ページ目から順にめくるのをやめてみましょう。

- 表紙だけ見る: 「あ、イチゴだね」と言って終わり。
- 好きなページだけ開く: お子さんが好きな車や動物のページだけをパッと開いて、5秒で閉じる。
- 絵を指さすだけ: 文字は一切読まず、「ここにアリさん見っけ!」と絵探し遊びにする。
これだけで、絵本への警戒心はぐっと下がります。
3. 時間帯・場所をずらす
「寝る前の読み聞かせ」は理想的ですが、2歳児さんは眠すぎて機嫌が悪いことも多いですよね。 そんな時は、思い切って朝の着替えが終わった後や、おやつの前など、「機嫌が良い時」にスッと1冊差し出してみてください。 また、お風呂の中で読める防水絵本を使ったり、お出かけの待ち時間にミニ本を見たりと、場所を変えるだけで新鮮な気持ちで向き合えることもあります。
4. 子どもが主導権を持てる工夫
2歳児さんの「自分で決めたい!」という欲求を満たしてあげましょう。

「どっちの本にする? AとB、どっちがいい?」と、二択で選ばせてあげるのがコツです。 また、「ページをめくる係」を任せてあげるのも良いですね。大人が読むスピードに合わせるのではなく、お子さんがめくったタイミングでそのページの絵について一言触れる。そんな「お子さん主導」のスタイルを楽しんでみてください。
それでも拒否が強いとき、どう考える?
いろいろ試しても、「今はどうしても無理!」という時期はあります。 そんな時は、きっぱりお休みしても大丈夫ですよ。
一時的に距離を置いてもいい
「今、この子には絵本というツールが合っていない時期なんだな」と割り切って、数週間から1ヶ月ほど絵本を片付けてしまっても問題ありません。 無理強いをして「絵本=嫌なことをさせられる道具」というイメージが定着してしまう方が、長期的に見るともったいないからです。忘れた頃にまた出してみると、驚くほど食いつくことがあります。
絵本以外で育っている力
絵本を読まなくても、お子さんの心と言葉は着実に育っています。

- 普段の何気ない会話
- 「どうぞ」「ありがとう」のごっこ遊び
- 外遊びで見つけたダンゴムシとの触れ合い これらすべてが、絵本から得られるのと同じくらい、あるいはそれ以上に豊かな感性を育てています。絵本はあくまで、育児を彩る「一つの手段」に過ぎません。
「絵本=発達に必須」ではない
「読み聞かせをしないと、語彙力が育たないのでは?」と不安になるかもしれません。 でも、大丈夫。語彙力や想像力は、親子の温かいやりとりの中で一番育ちます。絵本を無理に読んで険悪なムードになるより、絵本を閉じて一緒に笑い転げる方が、お子さんの脳には良い刺激になることも多いんですよ。
それでも絵本を使いたい人へ|選び方のヒント
もし、新しく絵本を選び直すなら、こんな視点で探してみてください。
嫌がる子に合いやすい絵本の特徴
- 短い: 10秒〜30秒で読み終わるもの。
- 繰り返し: 「ポン!」「トントン」など、リズムが良い言葉があるもの。
- 音・動きがある: 仕掛け絵本や、オノマトペ(擬音語)が中心のもの。
「読む目的」で選ばない
「しつけに役立つから」「知識が増えるから」という基準ではなく、「ママ(パパ)がこの絵が好きだな」「これなら一緒に笑えそうだな」という、あなたの直感を大切にしてください。 親が心から「これ面白いね」と思っている熱量は、不思議とお子さんに伝わります。
(※具体的なおすすめ絵本については、こちらで詳しくご紹介しています。今は無理に読まなくていいと思えたら、気が向いた時に覗いてみてくださいね。)
まとめ|絵本を嫌がる時期があっても大丈夫
いかがでしたか? 「2歳が絵本を嫌がる」というのは、決してあなたの努力不足でも、お子さんの能力の問題でもありません。
それは、お子さんの「自分で決めたい!」という強い生命力と、「今はこれに集中したい!」という健やかな好奇心の現れです。
絵本を嫌がる=失敗、ではありません。 親子関係が壊れているわけでもありません。 お子さんは、自分のやり方で、ちゃんと育っています。
まずは1回、絵本を横に置いて、お子さんの大好きな遊びを一緒に楽しんでみてください。そして、あなたの心がふっと軽くなった時、またそっと1冊の絵本を床に置いておきましょう。
「今日も絵本を読んであげたいな」 そう思うだけで、あなたはもう、十分すぎるほど素敵な親御さんです。

今夜は、読み聞かせができなかったことを反省するのではなく、「今日も一日、元気に過ごせたね」と自分とお子さんを褒めてあげてくださいね。
おやすみなさい。また明日も、ほどよく力を抜いていきましょう。
食事(言葉/行動)だけでなく、2歳は心と体が同時に大きく育つ時期です。
▶ 2歳の育児あるあると成長サポートをまとめた記事はこちら
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正解を探すより、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まる時間を。
※唯一の正解はありません。その子に合うかどうかを、一緒に考えませんか。
\ 答えのない、子育ての迷いの中にいるあなたへ /
ブログでは「教育のヒント」を書いていますが、
実は私自身、毎日が迷いと後悔の連続です。
教科書通りの正解に傷ついたとき、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まって、
静かに自分と向き合える場所をnoteに作りました。
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いっちー
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい児の葛藤に、涙でティッシュの山を築きながら向き合っている現役の母です。
教育の現場を知っているからこそ、外側から「正解」を押しつけられることの息苦しさや、もどかしさを感じてきました。
キラキラした正解の中で、無理をして生きるのはしんどいですよね。
「こうすべき」の前に、「この子の場合はどうだろう?」と、一緒に立ち止まれる場所でありたいと思っています。
子どもの絵に宿るサインや、言葉にならない心の機微をそっと眺めて。
今日をなんとかやり過ごすための「余白」を、一緒に見つけにいきませんか。


