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子どもの絵を見ていて、「あれ、最近なんだか表情が豊かになってきた?」と感じる瞬間はありませんか。
実はその“変化”、ただの成長ではなく【語彙力の伸び】と深く結びついていることが多いんです。
この記事では、
・語彙が増えると、なぜ絵が変わるのか?
・どんな絵の変化が「言葉の成長サイン」なのか
・語彙力アップに役立つ絵本・ワークまとめ
を、元教諭の視点と子どもの心理を交えて、やわらかく解説します。
【ポイント】
語彙力アップは「言葉の理解」だけでなく、
心の整理、感情表現、ストレス発散にもつながります。

言葉の土台について知りたい方は、先にこちらの記事もどうぞ。
・言葉の発達についての基礎
・子どもの絵から感情を読み解く方法
■ 語彙と内面表現の関係

子どもは、まだ言葉で表せない気持ちを「絵」に託します。
ところが語彙が増えてくると、少しずつ世界の細かな色合いを理解し、
その分だけ絵にも“情報”が増えていきます。
◎語彙が増えると、気持ちの“仕分け”が上手になる
以前は全部「いや!」とまとめていた気持ちが、
「くやしい」「かなしい」「こまった」に分かれていく。
それに伴って絵にも次のような変化が見られます。
・表情の違いがはっきり描かれる
・色の選び方に“意味”が出てくる
・背景や小物が増えて、状況描写が豊かになる
【ポイント】
語彙力は「心の細やかさ」を育てます。
感情の名前を知ることで、子どもは安心して表現できるようになります。
■ 絵の変化で分かる“言葉の成長”サイン
元教諭として多くの子どもの絵を見てきましたが、
言葉の成長と絵の変化には明確なステップがあります。
① 色のバリエーションが増える
語彙が少ない時期は「赤=好き」「黒=こわい」などシンプル。
語彙が増えるにつれて、「やさしい黄色」「しずかな青」「にぎやかなピンク」など、
色に“意味”を持たせ始めます。🔗子どもの絵に出る「色の心理」
② 表情が細かくなる
単なるニコニコ顔から、「ちょっと照れてる」「がんばってる顔」など
中間の感情が描けるようになります。🔗親子で楽しむ!感情整理ワーク
③ ストーリー性が生まれる
語彙が増える
→ 言葉で状況をイメージしやすくなる
→ 絵でストーリー展開が描ける
という流れがよく見られます。
もし最近、お子さんの絵が「ごちゃっと情報が増えてきたな…」と思ったら、
それは語彙の急成長サインかもしれません。
🔗子どもの想像力を伸ばす!おとぎ話の続きを描くお絵かきアイデア
■ 語彙力が増える絵本&言葉遊び本
ここからは、元教諭として「これは語彙が伸びる!」と感じた
絵本・言葉遊び本・ワークをまとめてご紹介します。
◎① 言葉の幅が広がる絵本
・情景描写が豊かな絵本
・キャラクターの心情が丁寧に描かれる物語
・擬音語・擬態語を使ったテンポのよい作品
「ざらざら」「ふわっ」「しーん」などの音・感触語はとても効果的。
子どもが絵で質感を描き分けやすくなります。
📚 ことばが自然に増える「語彙力育て絵本」
「語彙力を育てたいけど、何から始めればいい?」
そんなママ・パパにおすすめの “言葉が育つ絵本” を厳選しました。
遊びながら言葉のリズム・情景・気持ちが身につく2冊です。
☔ かさ さして(あかちゃん ととととと)
リズムとくり返しで“音のことば”がしみ込む一冊。
「ぽつぽつ」「さす」「しとしと」など、雨の日の情景語・動作語が自然に身につきます。
短い言葉でも世界が広がる “語彙の芽” を育てる絵本。
🐱 ノンタンえほん+おさんぽトート ギフトセット
「ちょうだい」「いやだ」「いっしょ」など、“伝える力”に必要な言葉がぎゅっと詰まったノンタン。
気持ちの表現が豊かで、日常の語彙がどんどん増える人気シリーズ。
トート付きで、おさんぽ先でも言葉遊びが広がります。
🌟 どちらも「くり返し」「情景描写」「気持ちの言葉」が豊かで、
“語彙力の土台づくり”にぴったりの2冊です。
◎② 言葉遊びで“語感”を育てる本
早口ことば、しりとり、音あそび…。
語彙を“楽しく吸収”できる最強ジャンルです。
🎀 言葉遊びで“語感”が育つおすすめ絵本
楽しく読むだけで、自然にことばの世界が育つ絵本を紹介します。
おえかきしりとり(講談社)
「絵」と「言葉」が同時に生まれる瞬間が楽しい1冊。
遊んでいるうちに、音のつながり=語感が育ちます。
- 思いつく→言える→描ける“言葉の循環”
- 言葉の音とイメージが結びつく
- 親子で盛り上がるから語彙が増える
早口ことばえほん なんとニャンコうんこ4こ!
ことば遊びが「音の楽しさ」を直感的に伝えてくれます。
意味より前に、まず“耳で楽しむ”体験を。
- 言葉のリズムが癖になる
- 発音・語感に敏感になる
- 笑いながら語彙が増える
しりとり・早口ことばは「音」「意味」「イメージ」が一体化します。
楽しんでいるだけで、語彙の育つペースが変わります。
◎③ 語彙力ドリル・ワークブック
特に「絵から言葉を考える」タイプのワークが良いです。
絵 → 言葉 → 絵、と相互の成長を促します。
📘語彙力を“日常習慣”で育てる一冊
遊びや対話の中で育った語彙を、「日々のインプット習慣」へ伸ばしたいなら、この一冊が最適。
「覚える勉強」ではなく、クイズ形式で“知りたくなる”言葉体験がつくれます。
こども語彙力クイズ366
1日3分で頭がよくなる!
日々たった3分のインプットで語彙が増える。
「知ってる言葉」から「使える言葉」へ育てる導線が設計されています。
- クイズ形式で覚えるのが楽しい
- 語感を鍛える設計
- 親子で会話が広がるテーマ
- 毎日1問で“習慣化”できる
“語彙は一気に覚えるより、毎日少しずつ”
3分の習慣が、子どもの表現力を大きく変えます。
【ポイント】
絵本 × 言葉遊び本 × ワーク
この“三本柱”で語彙力は一気に伸びます。
無理に取り組ませるより、「親子でいっしょに楽しむ」のが最短ルート。
【チェックリスト|語彙の伸びが絵にあらわれているサイン】
□ 最近、絵の中に“細かい表情”が増えてきた
□ 同じ「笑顔」でも、照れ・嬉しさ・ドヤ顔など違いが出ている
□ 色づかいが単調ではなく、気分で色を選んでいるように見える
□ 絵に背景が入るようになった(空、床、天気、周りの状況など)
□ キャラクターに小物(かばん・帽子・食べ物など)が増えてきた
□ 同じテーマで描いても、ストーリーにバリエーションが出てきた
□ 「説明しながら描く」ようになってきた
□ 絵が“ごちゃっと”してきた(実は語彙が増えたサインのことが多い)
□ 絵を描く前に「今日はこんなの描きたい」と言うようになった
□ 描いた後に「ここは〇〇でね…」と自分から語るようになった
1つでも当てはまれば、語彙力が伸びている証拠です。
3つ以上なら、語彙と表現力がぐんぐん育っている時期です。
【Q&A|語彙と絵に関するよくある質問】
■ Q1:語彙力が少ないままだと、絵はどうなりますか?
A:悪い意味ではありませんが、表情や色づかいがシンプルになりやすいです。
ただ、これは自然な発達段階なので心配はいりません。
言葉を知るほど、絵の世界が自然と広がっていきます。
■ Q2:語彙が増えると絵が細かくなるのは、なぜ?
A:言葉が増える=気持ちや状況を“区別して”理解できるようになるからです。
区別できたものは、絵でも描き分けられるようになります。
■ Q3:うちの子、絵に背景を描かない…語彙が足りない?
A:背景の有無は個性の影響も大きいので、語彙力だけでは判断できません。
ただし、背景が増える時期は「語彙が伸びやすいタイミング」と重なりやすいです。
■ Q4:語彙力アップのために、絵本は毎日読んだほうがいい?
A:理想は毎日ですが、負担になるなら短時間でOK。
1日5分でも「耳に入る語彙」が増えるので十分効果があります。
毎日の「5分」が語彙と想像力を育てる
毎日の読み聞かせは、語彙力の伸び・感情表現・集中力に直結します。 親子で一緒に物語を味わう時間が、子どもの「言葉の引き出し」を増やしてくれます。
Amazonで見る■ Q5:言葉遊びっていつから始められる?
A:2〜3歳ごろから自然に楽しめます。
しりとりや早口ことばは、小学生になっても語彙力の土台づくりに効果的です。
■ Q6:ドリルはどんなタイプが良い?
A:「絵から言葉を考える形式」が一番おすすめです。
絵 → 言葉 → 絵 という双方向の刺激が、語彙と表現力を同時に伸ばします。
語彙を「遊びながら」増やす習慣づくりに
ドリル形式で言葉の理解と表現力を伸ばせる一冊。 絵と言葉を結びつけるワークが多く、語彙が増えるほど子どもの絵が変化しやすくなります。 読み聞かせと並行すると効果が出やすい構成です。
Amazonで見る■ Q7:語彙が急に増える時期はある?
A:3〜4歳、5〜6歳、入学前後に大きく伸びやすいです。
この頃に絵の変化も起きやすく「表現が急に細かくなる」子が増えます。
■ Q8:絵本よりアニメのほうが語彙が増える?
A:アニメは「聞き流し」になりやすく、語彙定着は弱めです。
絵本のほうが「語彙を自分の中に取り込む」効果が高いと言われています。
■ Q9:語彙が少なくても、絵が上手な子はいる?
A:もちろんいます!
語彙と絵の上手さは別軸です。
ただ、語彙が増えると“さらに豊かな絵”になる可能性が高くなります。
■ Q10:親ができるフォローは?
A:ただ一つ、「言葉を添えてあげること」。
「くやしかったんだね」「きらきらしてるね」など、
日常で耳にする形容語が増えるほど語彙は自然に伸びます。
■ まとめ|語彙が増えると、絵はもっと物語を語り始める
語彙は“知識”ではなく、
子どもが世界をどう感じるかを支える大切な土台です。
語彙が増える
→ 感情の整理がしやすくなる
→ 絵の表現が豊かになる
という好循環が起きます。
絵本・言葉遊び・ワークを通して、
お子さんの内面の世界がパッと広がる瞬間を楽しんでくださいね。
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