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「お片付けしなさい!」
「せっかく買ったんだから遊びなよ」
「ちょっとは一人で集中してくれたら助かるのに……」

そんな言葉が、ついつい口からこぼれてしまうこと、ありますよね。
家の中はおもちゃで溢れているのに、子どもはなぜかYouTubeばかり見たがったり、親の足元にまとわりついて離れなかったり。夕飯の支度をしたい夕暮れ時、足に絡みつく我が子に「あぁ、もう!」とため息をつきたくなるのは、あなたが決して冷たいわけではなく、毎日を一生懸命に回している証拠です。
実は、子どもが「自分から」おもちゃに手を伸ばすかどうかは、おもちゃの種類以上に、その「置き方」や「見え方」が大きく関わっています。
今回は、不登校や行き渋り、発達グレーなど、少し心が繊細な時期にいるお子さんでも、安心して自分の世界に入り込めるような「環境づくり」について、一緒に考えていきましょう。
なぜ「置くだけ」で子どもは寄ってくるの?
視線に入らないものは「ない」のと同じ
大人でも、戸棚の奥にしまい込んだ便利な調理器具や、積んだままになった本のこと、忘れてしまうことってありますよね。子どもにとっても、蓋の閉まった箱の中にぎっしり詰まったおもちゃは、実は「存在しない」のと同じ状態なんです。
特に、感覚が敏感だったり、情報の整理が少し苦手なタイプのお子さんにとって、積み重なったおもちゃの山は「何をどう選べばいいかわからないノイズ」に見えてしまいます。選択肢が多すぎると、脳はフリーズしてしまうのです。
「誘い(アフォーダンス)」を仕掛ける
デザインの世界には「アフォーダンス」という言葉があります。 例えば、平らなプレートがついたドアを見れば、人は教えられなくても「押すんだな」と分かりますよね。取っ手があれば「引くんだな」と直感します。

おもちゃの置き方も同じです。「こう遊ぶと楽しそうだよ」というメッセージを、言葉ではなく「景色」として置いておく。これが、子どもが吸い寄せられる最大のポイントです。
子どもが吸い寄せられる「置き方」3つのコツ
今日から試せる、ちょっとした視点の変化をご紹介します。

① 「全部」見せない、思い切って隠す
「たくさん選択肢がある方が喜ぶはず」と思いがちですが、実は逆。視界に入る情報量を減らしてあげると、子どもの集中力はぐっと高まります。
- 1軍だけを出す: 今、お子さんが一番興味を持っているもの(例えば恐竜やブロックなど)を数点だけ、棚の「一等賞」の場所に並べます。
- 「余白」を置く: おもちゃと、次のおもちゃの間に拳一つ分の隙間を作ってみてください。それだけで、おもちゃが「自分を呼んでいる」ように見えてきます。これを「おもちゃのソーシャルディスタンス」と呼んでもいいかもしれません。
② 「物語の途中」を置いておく
整然と並べられたミニカーよりも、数台がトンネルに向かって走っている途中のミニカーの方が、子どもの手は伸びやすくなります。

これを「プレイセット(遊びの種)」と呼びます。
- レールを少しだけ繋いでおく。
- お人形を椅子に座らせ、目の前にコップを置いておく。
- 白い紙の上に、クレヨンを一本だけ転がしておく。
これだけで、子どもは「あ、お茶会が始まるんだ!」「この道、どこに続くのかな?」と、その物語の続きを自分で描きたくなるのです。親が全部準備するのではなく、あえて「未完成」で置いておくのがコツです。
③ 「視線の高さ」を子どもの目線に合わせる
大人の膝くらいの高さが、子どもにとっての「メインステージ」です。 一度、床に膝をついて、お子さんの目線で部屋を見渡してみてください。

「あ、あそこのおもちゃ、影になっていて暗いな」 「あの箱、あんなに高いところにあったら自分じゃ出せないな」
そんな気づきがあれば、それが改善の第一歩。 無理に高い棚を買わなくても、今ある棚の段を一段下げるだけで、子どもの「やってみたい」という意欲は劇的に変わります。
感覚が敏感な子が落ち着く「色」と「光」の選び方
不登校や行き渋り、発達グレーのお子さんの中には、周囲の刺激を人一倍強く受け取る「視覚過敏」の特性を持っている子が少なくありません。そんな子にとって、おもちゃコーナーが「リラックスできる場所」になるための工夫です。
色のノイズをカットする
市販のおもちゃは、注意を引くために赤・青・黄色と原色が使われていることが多いですよね。もちろんそれは楽しいのですが、多すぎると脳が疲れてしまいます。

- カゴを自然素材にする: プラスチックのカラフルなケースから、ラタンや竹、あるいは生成りの布のボックスに変えるだけで、視覚的な情報量がぐっと抑えられます。
- 棚に布をかける: どうしても散らかって見える場所には、お気に入りの色の布を一枚かけて「目隠し」をする。これだけで、子どもの意識が今手に持っているおもちゃ一点に集中しやすくなります。
「安心の隠れ家(テント)」を基地にする
部屋全体を整えるのは気が遠くなる作業ですが、おもちゃコーナーの一角に「ここだけは自分の世界」という境界線を作ってあげてください。
特におすすめなのが、床置き式のシンプルなキッズテントです。
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この「Sariny」のテントが素敵なのは、余計な柄がない真っ白なデザインであること。 視覚的にうるさくないので、少し疲れやすいお子さんでも、中に入るとホッと一息つくことができます。
- 遮光性がある: 部屋の照明が眩しいと感じる時、この中に入れば自分だけの穏やかな明るさになります。
- 「見られない」安心感: 大人の視線から適度に遮られることで、子どもは「誰にも評価されない自由な遊び」に没頭できます。
- おもちゃの避難場所: 「出しっぱなし」のおもちゃも、このテントの中に収まっていれば、お部屋全体の見た目はスッキリ。「今日はこの中だけは片付けなくてOK!」というルールにすれば、親子で心の余白を守れます。
外の世界(学校や集団生活)で頑張って、少し疲れて帰ってきた日の午後。こんな真っ白な秘密基地でお気に入りのおもちゃと過ごす時間は、子どもにとって何よりの「心の栄養」になります。
照明を味方につける
蛍光灯のパキッとした白さが苦手な子もいます。そんな時は、おもちゃコーナーに小さな間接照明やクリップライトをつけて、「ほの暗い落ち着き」を作ってみてください。スポットライトを浴びたおもちゃが、より魅力的に見える効果もあります。
お片付けを「イベント」に変える、余白のある声かけ
「片付けなさい!」という言葉は、子どもにとっては「自分の楽しい時間を否定された」と感じさせてしまうこともあります。評価や命令ではなく、遊びの延長線上の言葉を探してみませんか。
「おうちに帰そう」のその先へ
「車さん、車庫入れの時間ですよ~」と擬人化するのは定番ですが、それでも動かない日はあります。そんな時は、子どもの「こだわり」を肯定してみましょう。

- 「展覧会」システム: 「今日はこの作品、すごく頑張って作ったから、壊すのがもったいないね。明日の朝まで『展覧会』にしよう!」と、部屋の隅に飾っておく。
- 「お休み中」のサイン: 未完成のブロックに「工事中」や「お休み中」という小さな看板(メモ書きでOK)を添える。
「元に戻す」ことが目的ではなく「明日も楽しく遊ぶための準備」だと伝われば、お片付けへの抵抗感は少しずつ減っていきます。
「一緒に迷う」時間を楽しむ
効率を求めると「早くしなさい!」になりますが、あえて親も一緒に迷ってみます。 「この恐竜さん、どこに帰りたいって言ってるかな? ここだと寒いかな?」 そんなふうに親が首を傾げると、子どもが「こっちだよ!」と教えてくれることがあります。親子の対話そのものをイベントにしてしまうのです。
完璧を目指さない勇気(ざっくり記念日)
親だって人間です。仕事でヘトヘト、家事でクタクタな日もあります。そんな日は、 「今日はママ(パパ)、もうバッテリー切れです! だから、この大きな箱に全部入れるだけの『ざっくり記念日』にしよう!」 と宣言してしまいましょう。 親が自分の「しんどさ」を認め、ハードルを下げる姿を見せることは、子どもにとっても「完璧じゃなくていいんだ」という安心感に繋がります。
行き渋りや不登校の時、おもちゃが教えてくれること
子どもが学校に行き渋っているとき、私たちはつい「何があったの?」「どうして?」と理由を聞きたくなります。でも、言葉で説明するのは大人でも難しい。そんなとき、おもちゃが「通訳」になってくれることがあります。

例えば、いつもはダイナミックに遊ぶ子が、黙々と砂時計を眺めていたり、ぬいぐるみを布団に寝かせきりにしていたり。あるいは、ひたすら積み木を積み上げては壊すのを繰り返したり。 それは「今は休みたいんだよ」「心の中のモヤモヤを壊したいんだよ」という大切なサインかもしれません。
「なんで遊ばないの?」と急かすのではなく、その静かな時間を一緒に見守る。おもちゃを「正しく遊ばせるための道具」ではなく「子どもの心を通訳してくれるもの」として捉え直してみると、少しだけ親の心にもゆとりが生まれます。
まとめ:今日をやり過ごすための「おもちゃ」であっていい
おもちゃの置き方を変えるのは、子どものためだけではありません。子どもが自分でおもちゃに手を伸ばしてくれれば、親である私たちの手が数分間だけ空きます。その時間で、温かいお茶を飲んだり、深く深呼吸をしたりしてほしいのです。

子育てに「正解」はありません。 今日紹介した方法も、あなたのお子さんに合うかどうかは分かりません。 「うちの子、全然食いつかなかったわ(笑)」となっても、それは失敗ではありません。
大切なのは、そうやって「どうかな?」と立ち止まり、お子さんのことを見つめようとした、あなたのその眼差しそのものです。
今日寝る前に、ひとつだけ。 「明日、子どもが一番に触りそうなおもちゃを、床にポンと置いてみる」 これだけで十分です。
翌朝、起きてきたお子さんがそれを手にとった瞬間、それはあなたが仕掛けた「愛のメッセージ」が届いた瞬間です。
今日も一日、本当にお疲れ様でした。 完璧じゃなくて大丈夫。明日も、ゆるりとやっていきましょう。
もしこの記事が少しでもお役に立てたら、あなたの家の「おもちゃコーナー」での小さな発見を教えてくださいね。
「ゲームばかりしている」と感じる背景には、 心と体のサインが隠れているかもしれません。 もしそんな違和感が続くなら、 こちらの記事も参考にしてみてください。
👉 小学生の不登校は珍しくない|原因・前兆サイン・解決のヒント
このブログでは、子育て中のちょっとした悩みや工夫、
子どもの行動の心理をわかりやすく紹介しています。
ときには心理診断コンテンツで気分転換も♪
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元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい育児に悩み、試行錯誤する現役ママです。
教育現場を知っているからこそ「正解」を押しつけず、
親子の心がふっと軽くなる材料を届ける伴走者でありたいと思っています。
- 子どもの絵から読み解く心のサイン
- 不登校・発達グレーとの向き合い方
- じっとしていられない子もOK!な個性派撮影
「一人で抱え込まなくて大丈夫」。
今日をやり過ごすヒントを一緒に探しましょう。





