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「前はもっと自由に描いていたのに、なんだか同じ絵ばかり」
「色も少ないし、正直つまらなく感じる…」
「小学生になってから、絵が成長していない気がする」
小学生の子どもの絵を見て、
こんなふうに感じたことはありませんか?
でも実は、
小学生の絵が「つまらなく見える」時期は、発達の中でとてもよくある段階です。
この記事では、
親記事
「年齢・発達段階で変わる子どもの絵」
を土台にしながら、
- なぜ小学生の絵はつまらなく見えやすいのか
- その背景にある心の変化
- 親が安心して見守るための視点
をわかりやすく解説します。
小学生の絵は「自由」から「正しさ」へ変わる
幼児期のお絵描きは、
- 思いついたまま
- 気持ちのまま
- 自由に描く
が中心でした。
しかし小学生になると、絵の役割が変わってきます。
- 「正しく描きたい」
- 「失敗したくない」
- 「人にどう見られるか」
こうした意識が強くなり、
表現よりも「間違えないこと」を優先するようになります。
その結果、
大人から見ると
- 無難
- 型にはまっている
- 個性が減った
=「つまらない」
と感じやすくなるのです。
小学生の絵がつまらなく見える3つの理由
① 見本・正解を強く意識し始める
学校では、
- 見本を見て描く
- 手順通りに進める
- 評価される
という経験が増えます。
すると子どもは、
「変な絵を描いたらどうしよう」
「先生や友だちに笑われたら嫌だ」
と考えるようになり、
冒険しない描き方を選びやすくなります。
② 「上手・下手」で自分を比べ始める
小学生になると、
- クラスメイトの絵
- 得意な子
- 褒められる子
と自分を比べる力が育ちます。
その結果、
- 描く前からやる気をなくす
- 無難な構図で早く終わらせる
- 「どうせうまく描けない」と諦める
といった行動が出ることも。
これは、
自分を客観的に見られるようになった成長の証でもあります。
③ 感情を絵に出しにくくなる
小学生になると、
- 恥ずかしい
- 本音を見せたくない
- 子どもっぽく見られたくない
という気持ちが芽生えます。
そのため、
- 感情が表に出にくい
- 無表情な絵
- 同じモチーフばかり
になりやすく、
大人には「面白くない」「変化がない」と映ることがあります。
「成長していない?」と感じたときのチェック視点
次のポイントを見てみてください。
- 描くスピードが早くなっている
- 消しゴムを使う回数が増えた
- 配置やバランスを気にしている
- 描き終わるとホッとした表情をする
これらが見られる場合、
それは表現力が止まったのではなく、思考が高度化しているサインです。
小学生の絵に対して親ができる関わり方
評価より「過程」に目を向ける
×「前のほうがよかったね」
×「もっと工夫したら?」
おすすめなのは、
- 「ここ、考えながら描いてたね」
- 「どこが一番むずかしかった?」
- 「今日はどんな気分で描いたの?」
完成度ではなく、考えたこと・迷ったことに注目すると、
子どもは安心して表現できます。
年齢全体の流れで見ると見え方が変わる
小学生の「つまらなく見える絵」は、
- 幼児期の自由表現
- 思春期の内面表現
へ向かう途中の、大切な通過点です。
今は外から見えにくくても、
心の中ではたくさんの調整が起きています。
👉 親記事もあわせて読む
【保存版】年齢・発達段階で変わる子どもの絵|0歳〜思春期までの心の成長サイン
よくあるQ&A|小学生の絵がつまらなく見えるとき
Q1. 小学生になってから絵がワンパターンなのは問題?
A. 多くの場合、問題ありません。
小学生は
「失敗しない描き方」
「評価されやすい描き方」
を学ぶ時期です。
同じ構図・同じ色が続くのは、
安心できる型を使っている状態。
成長が止まったのではなく、
自分なりの安全地帯を作っている途中です。
Q2. 絵が雑・やる気がなさそうに見えるのはなぜ?
A. 心のエネルギーを他に使っている可能性があります。
小学生は、
- 学校生活
- 人間関係
- ルールや評価
など、見えない負荷が一気に増えます。
そのため、
お絵描きに全力を出さず
「早く終わらせたい」
という姿勢になることも。
これは心が疲れているサインで、
怠けているわけではありません。
Q3. 昔のほうが上手だった気がします…
A. 表現力より「正確さ」を重視しているためです。
幼児期は勢いで描けていたものが、
小学生になると
- バランス
- 形
- 正しさ
を意識するようになります。
その結果、
動きが減り、
地味に見えることがあります。
これは成長が後退したのではなく、表現の方向が変わっただけです。
Q4. 絵がつまらなく見える=描くのが嫌いになった?
A. 必ずしもそうではありません。
- 課題としての絵は好きじゃない
- でも自由なお絵描きは好き
というケースも多くあります。
「描くこと自体が嫌」なのか
「評価される絵が嫌」なのか、
切り分けて見ることが大切です。
Q5. どんなときは少し注意したほうがいい?
A. 絵以外の変化とセットで見ることがポイントです。
- 表情が乏しい
- 会話が減った
- 好きだった遊びをやめた
などが重なる場合は、
一度ゆっくり話を聞く時間を作ってみましょう。
小学生の絵|心配しすぎないためのチェックリスト
✅ 成長の途中と考えてよいサイン
- □ 同じ構図・同じ描き方が続いている
- □ 消しゴムをよく使う
- □ 見本を気にする
- □ 早く終わらせようとする
- □ 描き終わるとホッとした様子
→ 2つ以上当てはまれば「発達の途中段階」
❌ ついやってしまいがちなNG関わり
- □ 「前はもっと自由だったね」と言う
- □ 他の子と比べる
- □ もっと工夫するよう促す
- □ 完成度を評価する
→ 自己表現へのブレーキになりやすいです。
◎ 親のおすすめ声かけ
- □「ここ、考えたところはどこ?」
- □「むずかしかった部分ある?」
- □「今日はどんな気持ちで描いた?」
→ 結果より過程に目を向けることで安心感が育ちます。
まとめ|「つまらない」は成長が止まったサインではない
小学生の絵がつまらなく見えるとき、
それは
- 心が外向きから内向きへ
- 自由からルールへ
- 感情表現から思考重視へ
と移行している途中かもしれません。
「前よりダメ」ではなく、
「今は力をためている時期」として、
そっと見守っていきましょう。
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子どもが「できたかも」と感じられたり、ほっとできる時間が少しずつ増えていくための関わり方をまとめています。
ゆっくり全体を見たいときにどうぞ。
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こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
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