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不安にならないための、やさしい読み取りガイド
「この山、なんだか険しいけど大丈夫かな?」
「黒っぽい山ばかり描くのは、ストレスがあるのかも…」
子どもの絵を見て、ふと胸がざわつくことはありませんか。
言葉では何も言わないのに、絵にだけ気持ちが出ているように見えると、親として不安になるのは自然なことです。
子どもが描く「山」は、
心の中のエネルギーや、今向き合っている課題の“大きさ”が映りやすいモチーフ。
どっしりした山
ギザギザの山
険しい山
やわらかい山——
そこには、そのとき感じている
「自分と世界との距離感」が、そっと形になって表れます。
とはいえ、難しく読み解く必要はありません。
大切なのは、深読みしすぎず、興味を向けること。
この記事では、
子どもの描く「山の絵」から見えてくる気持ちのヒントと、
親が安心して関われる視点を、やさしくまとめていきます。
子どもの描く「山」は、何を表しているの?
子どもにとって山は、単なる風景ではありません。
- 今の気持ちのエネルギー量
- 乗り越えようとしていること
- 大きい・重い・高いと感じているもの
こうした感覚が、無意識のうちに投影されやすい存在です。
ここで大切なのは、
診断することでも、意味を決めつけることでもないという点。
山の絵は、
「今の心の状態を切り取った一枚のスナップ写真」
のようなものなのです。
山の「形」に見える、気持ちの方向性
山の形には、そのときの心の使い方や、エネルギーの出し方が表れやすくなります。
大きくどっしりした山
→ 安定感・自信・やる気がある状態
ギザギザした山
→ ドキドキ・挑戦中・少し緊張している気持ち
なだらかな山
→ 穏やかさ・安心・落ち着いた心
細く高い山
→ 努力している・がんばっている最中
形に「良い・悪い」はありません。
同じ子でも、日によって山が変わるのはとても自然なことです。
構図の意味をもう少し詳しく知りたい方はこちら ▶ 子どもの絵にあらわれる色・形・描き方
山の「描き方(線)」は、心のバロメーター
線の勢いや重なり方には、その日の気分が素直に出ます。
力強い線
→ 自信がある・エネルギーが高い
薄い線・細かい線
→ 繊細な気持ち・慎重モード
何重にも重なった線
→ 葛藤・迷い・気合・こだわり
勢いよく描かれた線
→ 開放感・高揚感・楽しさ
特に「線を何度も重ねた山」は心配されがちですが、
「がんばっている自分」を表したい気持ちの場合も少なくありません。
「山以外のモチーフも気になる…」という方へ ▶ 子どもの絵と心理|モチーフ別まとめ
山の「色」は、気分の温度計
色づかいも、心の状態を映しやすいポイントです。
緑
→ 安心感・安定・落ち着き
茶色・黄土色
→ 現実感・努力・成長途中
黒・灰色
→ 集中・慎重・少し疲れている状態
カラフルな山
→ 想像力・ワクワク・自由な発想
黒い山を描いたからといって、
すぐに「不安」「問題」と結びつける必要はありません。
子どもは
「暗い気持ちだから黒を使う」のではなく、
「今はこの色がしっくりくる」という感覚で選ぶことも多いのです。
山の絵を見たとき、親の声かけはどうする?
山の絵は、気持ちを引き出す“入り口”になります。
大切なのは、評価しない・答えを求めないこと。
おすすめの声かけは、こんな言葉です。
- 「この山、どんなところなんだろう?」
- 「登ってみたら、どんな気分かな?」
- 「てっぺんには何がありそう?」
❌「どうしてこんな山なの?」
⭕「どんな山か、教えてくれる?」
子どもの世界に、そっと入っていくような問いかけが、安心感につながります。
年齢別|山の絵の見え方と関わり方
2〜3歳
形や線を楽しむ時期。意味づけは不要。
4〜5歳
気分や出来事が、山の形に出やすくなる。
6〜7歳
山が「挑戦」「がんばること」の象徴になることも。
小学生以上
山に「自分の強さ」「困難」を重ねて描くことが増える。
年齢が上がるほど、言葉より絵に気持ちが出ることもあります。
読み取ろうとするより、一緒に眺める距離感が大切です。
ちょっと気に留めたい、やさしいチェックポイント
- 山の形は、いつもと大きく違う?
- 線の強さや勢いに変化はある?
- 色のトーンが極端に続いていない?
- 山の周りに何が描かれている?(太陽・人・道など)
- 登る道がある? → 気持ちの向きのヒント
- 描いたあと、どんな様子で話している?
ひとつ当てはまるだけなら、多くの場合は自然な心の揺れ。
いくつも重なって、長く続くときに、少し立ち止まって見てみると安心です。
よくある質問(Q&A)
Q. 黒い山ばかり描くのは心配?
A. 黒は集中やこだわりの色でもあります。すぐに不安になる必要はありません。
Q. ギザギザの山はストレス?
A. 変化や挑戦の途中でよく見られる表現です。
Q. 山に登る道は何を意味する?
A. 目標や努力のイメージになることがあります。
Q. 山ばかり描くのはこだわりすぎ?
A. 安心できるテーマを探している途中の場合もあります。
こんなときは、少し立ち止まって見てみよう
次のような状態が1〜2ヶ月以上続く場合は、
絵だけでなく、生活全体も合わせて見てみましょう。
- 暗い色・崩れる山ばかり描く
- 元気がなく、会話が減っている
- 絵について話したがらず、つらそう
「絵だけ」で判断せず、日常の様子とセットで見ることが大切です。
🎨 子どものお絵描き心理テスト
最近、いちばんよく描いているモチーフはどれですか?
🥇 第1位:人(自分・家族・友だち)
▶ タイプ:つながり重視タイプ
人との関係や気持ちに関心が向いている時期。
安心感を大切にし、共感力が育っているサイン。
💬 声かけヒント:「この人、どんな気持ちかな?」
🥈 第2位:家・おうち
▶ タイプ:安心基地タイプ
落ち着ける場所・守られている感覚を大切にしている。
環境の変化があった時にも描かれやすい。
💬 声かけヒント:「このおうち、どんなところ?」
🥉 第3位:山・道・橋
▶ タイプ:成長チャレンジタイプ
今、何かに向かって進んでいる途中。
不安とやる気が同時にある、前向きな心の動き。
💬 声かけヒント:「どこに向かってるのかな?」
第4位:太陽・星・空
▶ タイプ:希望・想像力タイプ
明るさや広がりを求めている。
ワクワクする未来や空想の世界を楽しむ心。
💬 声かけヒント:「空の向こうには何がある?」
第5位:火・雷・強いエネルギーのもの
▶ タイプ:エネルギー放出タイプ
感情のパワーが高まっている時期。
がんばりたい・伝えたい気持ちが強い。
💬 声かけヒント:「この火、あったかい?熱い?」
第6位:動物・キャラクター
▶ タイプ:感情代弁タイプ
自分の気持ちを、別の存在に重ねて表現している。
言葉にする準備段階のことも。
💬 声かけヒント:「この子、どんな性格?」
🌱 この心理テストの受け取り方
これは性格診断ではなく、
「今、心が向いている方向」を知るヒントです。
日によってモチーフが変わるのは、心が健やかに動いている証拠。
「今日はこれなんだね」と、安心して見守ってください。
まとめ|山の絵は、心を映すやさしい窓
子どもの描く山には、
強さ・挑戦・安心・葛藤など、その日の気持ちがふんわり映ります。
分析するより、
「今日はどんな山なんだろう?」と一緒に眺めること。
親が安心して見守る姿勢そのものが、
子どもにとっては大きな安心になります。
子どもの絵は、気持ちを語り始めるためのやさしい窓。
ぜひ、日々の会話の中にそっと取り入れてみてくださいね。
関連記事(モチーフ別)
✔ 他にもよく描かれるモチーフ
・太陽を描く子どもの心理
・山の絵にあらわれる気持ち
・橋の絵が教えてくれる心の距離
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こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
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