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こんにちは。ITTI-BLOGへようこそ。
「うちの子の描く絵、なんだか色の使い方が独特だな」
「同い年の子たちはもっとダイナミックに描くのに、この子の絵はやけに細かい……」
お子さんが自由帳に描いた絵を見て、ふとそんなふうに感じたことはありませんか? 周りの子と比べて「個性的すぎるかも?」と少し不安になったり、逆にその繊細な描写にハッとさせられたり。
実は、ひといちばい敏感な気質を持つHSC(Highly Sensitive Child)のお子さんにとって、絵は単なる「遊び」以上の意味を持っていることが多いのです。
言葉にするのが難しい、彼らの中に溢れる鮮やかな世界。
今日は、HSCのお子さんが描く絵に見られる「具体的な特徴」と、その背景にある「心のサイン」、そしてその豊かな感性をどう守り、未来へ繋げていくかについて、一緒にゆっくり紐解いていきましょう。
「うちの子の絵、ちょっと違う?」日常のなかで感じる小さな驚き
まずは、HSCのお子さんを持つ親御さんからよく伺う「絵にまつわる、あるある」をまとめました。あなたのお子さんにも、当てはまる項目はありますか?
🎨 HSCのお子さん「お絵描きあるある」チェックリスト
[ ] とにかく描き込みが細かい (小さな花びらの筋、虫の足、服のボタンの模様など、大人が見落とす細部まで丁寧に描く)
[ ] 色の「グラデーション」へのこだわり (「青」一色で満足せず、何色も重ねて深みのある色を作ろうと試行錯誤する)
[ ] 画用紙の「隅っこ」から描き始める (広い紙の真ん中ではなく、端の方にちょこんと小さな世界を作ることがある)
[ ] 絵の背景にある「物語」が止まらない (「これはね、今からお買い物に行くところで……」と、設定やストーリーを熱心に話してくれる)
[ ] 「失敗」を極端に気にする (線が一本はみ出しただけで「もうダメだ」と泣いたり、新しい紙に変えたがったりする)
[ ] 描く前に「じーっ」と観察する時間が長い (すぐに描き始めず、対象物や真っ白な紙をじっくり見つめてイメージを膨らませている)
いくつ当てはまったでしょうか? もし半分以上当てはまるなら、それはお子さんのなかに「言葉にできないほど豊かな世界」が広がっている証拠かもしれません。
HSCのお子さんは、脳の仕組みとして「深く処理する(Depth of processing)」という特徴を持っています。目に見えるものだけでなく、その場の空気感や、自分が感じた微細な刺激までをすべて受け取っているのです。

その膨大な情報量が、一枚の紙の上に「絵」となって溢れ出している……と考えると、あの独特なこだわりも、なんだか愛おしく思えてきませんか?
HSCならではの「絵の特徴」を深掘りする
具体的に、HSCのお子さんの絵にはどのような特徴が現れやすいのか、5つのポイントで見ていきましょう。
① 観察眼の鋭さと細部への執着

HSCの子の絵の最大の特徴は、その圧倒的な情報量です。 例えば「公園」を描くとき。普通ならブランコや滑り台を大きく描きますが、HSCの子は「地面に落ちているどんぐりの帽子の形」や「アリの行列の向き」にこだわることがあります。 これは、彼らが環境からの刺激を等しく、かつ細かくキャッチしている証拠です。「そんなところまで見ていたの?」という驚きは、彼らの豊かな感受性がカタチになったものです。
② 多彩で重層的な色の使いかた

HSCのお子さんの中には、「色そのものの響き」に非常に敏感な子がいます。「この青とこの黄色が隣にいると、心がザワザワする」「このピンクは優しい気持ちになる」といった具合に、感覚的に色を選んでいます。 そのため、単色でベタ塗りすることを嫌い、色鉛筆を何層にも重ねて「自分の心にぴったりくる色」を探求するような姿が見られるのです。
🔗子どもの絵の色が気になる?
③ 画面の構成と「安心感」の相関
絵の配置には、その子の「心のテリトリー」が現れることがあります。 画面の端に小さく描くのは、慎重に周囲を伺っているサインかもしれません。あるいは、全体を枠で囲むような描き方は、「ここから先は自分の安心できる世界」という境界線を引きたいという心理の現れであることも。 どちらが良い・悪いではなく、「今はこういう心の状態なんだな」と定点観測するヒントになります。
🔗絵が小さいのは自信がないから?|親が知っておきたい3つの心のサイン
④ 感情が「天候」や「背景」に投影される

人物そのものよりも、周りの空模様や背景に心が投影されることも多いです。 「雨が降っているけれど、雲の隙間から虹が出ている」 「風が強く吹いていて、木が揺れている」 これらは、その時のお子さんの「なんとなく落ち着かないけれど、希望も感じている」といった、複雑に揺れ動く内面を代弁していることがあります。
⑤ 完璧主義ゆえの「描き渋り」
これは特徴というより、HSC特有の悩みかもしれません。 頭の中に「理想の完成形」が鮮明にあるため、自分の手がそれに追いつかないことにフラストレーションを感じやすいのです。 「失敗したくない」という思いが強く、白い紙を前にしてなかなか筆が進まなかったり、少しのミスで投げ出してしまったり。これもまた、深く処理するがゆえの葛藤なのです。
【実例】HSCのお子さんの感性が光る「作品イメージ」
言葉だけではイメージしにくい「HSCならではの描写」を、3つの例でご紹介します。お子さんの自由帳と見比べながら読んでみてくださいね。
作品例①:物語が動き出す「細密画」
【作品の様子】 画用紙いっぱいに、アリの巣の中の様子が描かれています。「ここは女王アリのお部屋」「ここは食べ物を貯めるところ」と、迷路のような通路に小さなアリが一匹ずつ丁寧に描き込まれ、それぞれが違う道具を持っていたり、帽子をかぶっていたりします。
💡 読み解きのヒント これは、HSCの「深い処理」と「想像力」が合わさった典型的な例です。単に「アリ」を描くのではなく、その生活や感情までを深くシミュレーションしているからこそ、ここまで細部が豊かになるのです。
作品例②:静かな内面を表す「隅っこの世界」
【作品の様子】 大きな白い紙の、右下の角にだけ、小さな女の子と一輪の花が描かれています。中心はあえて真っ白なまま。女の子の表情は穏やかですが、どこか遠くを見ているような、静かな印象の絵です。
💡 読み解きのヒント 余白の広さは、お子さんが感じている「世界の広さと刺激の強さ」を表していることがあります。自分にとって安心できる小さなスペースを確保し、そこでじっくりと感性を温めている、とても思慮深い状態と言えます。
作品例③:境界線を守る「虹色の家」
【作品の様子】 画面の中央に家があり、その周りがぐるりと何重もの線や虹のような模様で囲まれています。家の窓は小さく、でも中は暖かそうなオレンジ色で塗られており、外側には激しい雨や風を思わせる描写があることも。
💡 読み解きのヒント HSCのお子さんは、外の世界の刺激から自分を守るための「心の壁」を絵に表現することがあります。家を囲む線は、彼らにとっての「境界線(バウンダリー)」。自分を必死に守りながら、内側の温かさを大切にしようとする健気な心理が伺えます。
色の組み合わせから見える「HSCの心のパレット」
HSCのお子さんは、色を単なる「記号」ではなく「感情」として捉える傾向があります。よく見られる色の組み合わせと、その背景にある心理を少しだけ覗いてみましょう。
1. 紫 × 青 × 黒(夜空や宇宙のトーン)

一見、暗い絵に見えて心配になるかもしれませんが、これはHSCにとっての「安らぎ」を表すことが多い組み合わせです。 キラキラした太陽の光よりも、静かで落ち着いた夜のトーンを好むのは、過剰な刺激から解放されて、自分の内面と向き合っている証。思慮深く、哲学的な感性が育っている証拠でもあります。🔗紫や青ばかり使う子どもの絵は大丈夫?不安になったら読みたい話
2. 淡いピンク × 水色 × 黄色(パステルカラーの重ね塗り)

色が混ざり合うような優しい配色は、「共感性の高さ」の表れです。 自分と他人の境界線がふんわりと溶け合っているような、優しく穏やかな心の状態。ただし、周りの空気に影響されやすい時期でもあるので、「今はゆったり過ごしたいんだな」と捉えてあげてください。
3. 赤 × 黒(力強い、あるいは葛藤のトーン)

ダイナミックな赤と黒の組み合わせは、「爆発したいエネルギー」や「強い違和感」を処理しているときに出やすいです。 学校で嫌なことがあった、自分の気持ちがうまく伝わらなかった……そんな言葉にできないモヤモヤを、強い色をぶつけることでデトックスしています。この色が紙の上に出ている間は、心の中のバランスを取ろうと頑張っている最中なのです。
【コラム】「深く処理する力」は、未来を切り拓く一生の宝物
ここで少し、未来のお話をしましょう。
HSCの根幹にある「深く処理する力」。
これを聞くと、親御さんとしては「考えすぎて疲れちゃうんじゃないか」「世の中を渡っていくのが大変なのでは?」と心配になるかもしれません。
でも、安心してください。この特性を大切に育てていくと、将来、他の誰にも真似できないプロフェッショナルな強みに変わります。
この力をどう伸ばしていけばいい?
大切なのは、「自分の感じたことに自信を持てる環境」を作ってあげることです。
- 「正解」を急がない: じっくり考えているときは「早くして」と急かさず、その思索の時間を守ってあげてください。
- 「実況中継」で肯定する: 「上手に描けたね」という評価より、「ここにこの色を選んだんだね」という発見を伝えてあげましょう。
どんな仕事で活かせるの?
大人になったとき、この「深く処理する力」を活かせるフィールドは驚くほどたくさんあります。
- クリエイティブ職(デザイナー、作家、建築家): 微細な違いを見極め、物語の奥深さを表現する力は、まさにHSCの独壇場です。
- 専門職(研究者、技術者、修復家): 一つのことを深く掘り下げ、違和感を見逃さない慎重さは、プロの現場で強く信頼されます。
- 対人支援(心理士、医療従事者、教育者): 言葉にならない相手の思いを察する力は、多くの人を救うギフトになります。
HSCのお子さんは、いわば「高解像度のカメラ」を持って生きているようなもの。今はその情報の多さに疲れてしまうこともあるけれど、自分なりの「ピントの合わせ方」を身につけていけば、それは社会を豊かにする素晴らしい才能になります。
お絵描きが苦手な子もいる?「心の出口」は人それぞれ
「HSC=絵が上手・好き」というイメージがあるかもしれませんが、実はそうとも限りません。 中には「絵を描くのが苦手」「自由帳を白紙のままにしている」というお子さんもいます。
なぜ絵を嫌がることがあるのか
それは、前述した「完璧主義」や、学校での「評価」に対する恐怖心が原因かもしれません。 「お友達の顔をちゃんと描きなさい」という指示が、自由な感性をストップさせてしまうこともあります。
でも、大丈夫です。大切なのは「絵」そのものではなく、「心の中にある『言葉にならない何か』を外に出すルート」が確保されているかどうかです。
絵が苦手な子へ。感性を形にする「お絵描き以外」のアイテム
「うちの子、感受性は豊かだけど、絵を描くのは嫌がるみたい…」 そんなときは、少しだけ視点を変えて、「立体」や「感触」で表現できるものを用意してあげてはいかがでしょうか。
「失敗が怖い」「正解がないと不安」と感じやすいHSCのお子さんでも、夢中になれるおすすめのアイテムを2つご紹介します。
① 「正解」があるから安心して没頭できる:ダンボール工作
HSCのお子さんの中には、真っ白な紙を前にすると「何を描けばいいの?」とフリーズしてしまう子がいます。そんな子には、あらかじめ形が決まっていて、組み立てる楽しさに集中できる「ダンボール工作」がぴったりです。
一歩ずつ完成に近づくプロセスは、HSCの丁寧な気質に合致し、完成したときの達成感は「自分にもできた!」という大きな自信に繋がります。

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おすすめポイント: 組み立てた後に色を塗ることもできるので、「真っ白な紙」には描けなかった子も、自分で作った立体物にならスイスイと筆を動かせるかもしれません。
② 何度でもやり直せる安心感:カラー粘土セット
「一本線を引いたら、もうやり直しができない」という緊張感がお絵描きを遠ざけている場合、「粘土」は最高の救世主になります。
HSCの子にとって、粘土をこねる感触はそれだけでセラピー効果があります。失敗してもギュッと丸めれば元通り。この「何度でもやり直せる」という安心感が、彼らの表現のブレーキを外してくれるのです。

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おすすめポイント: 12色のカラーバリエーションがあれば、HSCの子がこだわる「色の微細な違い」も混ぜ合わせて表現できます。動物などを作る過程で、彼らの中にある物語がどんどん溢れ出してくるはずですよ。
親御さんに大切にしてほしい「見守り方」のヒント
お子さんの独特な表現を前にしたとき、私たちが大切にしたい姿勢は、「評価する人」ではなく「一緒に驚く人」でいることです。
- 「余白」を許容する: 何も描かない日があってもいい。今は心の中でイメージを育てている時期かもしれません。
- 道具の使い心地にこだわる: カサカサするクレヨンが苦手なら、滑らかなサインペンを。道具を変えるだけで、表現の扉が開くことがあります。
- 親御さん自身の心も大切に: お子さんの繊細さに触れ続けるのは、親御さんにとってもエネルギーがいることです。たまには「この子の世界は、私には少し眩しすぎるわ」と一息ついてもいいんですよ。
まとめ:絵は、お子さんからの「お手紙」です
HSCのお子さんが描く絵は、世界にたった一つの「お手紙」のようなものです。 そこには、言葉にできない不安や、誰にも言っていない喜び、そして彼らが見ている美しすぎる世界が詰まっています。
「うちの子の絵、なんだか独特だな」 そう感じたときは、どうかその個性を「直すべきもの」ではなく、「この子の宝物」として受け止めてあげてください。

一般的な「子どもの絵の基準」に当てはめる必要はありません。 その子にしか出せない線、その子にしか選べない色。 それを見つけられたあなたは、お子さんの一番の理解者です。
今日もお子さんと向き合い、悩み、大切に育てているあなたへ。 本当にお疲れ様です。 たまには肩の力を抜いて、お子さんの自由帳の隅っこに隠された「秘密のメッセージ」を、一緒に楽しんでみませんか?
編集後記:今日をやり過ごすための「余白」
子育てをしていると、どうしても「何歳ならこれくらい描けるべき」といった平均値が気になってしまうものですよね。 でも、HSCのお子さんのペースは、いつだって彼ら自身の内側にあります。
もし今日、お子さんが荒れた絵を描いても、あるいは一枚も描かなくても。 それは「ダメなこと」ではありません。 「今日はそういう日なんだね」と、お茶でも飲んで一息つきましょう。 絵が描ける日も、描けない日も、お子さんの心はちゃんと育っています。
明日は、どんな色が見えるでしょうか。 一歩ずつ、お子さんのペースに寄り添っていきましょうね。
🔗タンポポじゃなくていい。HSC(繊細な子)と暮らす毎日に、親子の安心を取り戻す方法
このブログでは、子育て中のちょっとした悩みや工夫、
子どもの行動の心理をわかりやすく紹介しています。
ときには心理診断コンテンツで気分転換も♪
育児を「ちょっと気ラクに、ちょっと楽しく」感じられるような記事を発信中です😊
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元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい育児に悩み、試行錯誤する現役ママです。
教育現場を知っているからこそ「正解」を押しつけず、
親子の心がふっと軽くなる材料を届ける伴走者でありたいと思っています。
- 子どもの絵から読み解く心のサイン
- 不登校・発達グレーとの向き合い方
- じっとしていられない子もOK!な個性派撮影
「一人で抱え込まなくて大丈夫」。
今日をやり過ごすヒントを一緒に探しましょう。







