※この記事は「子どもの絵に出てくるモチーフ全体の意味」をまとめた
親記事の一部です。
→ 子どもの絵に出てくるモチーフ一覧はこちら
子どもの絵に「おうち」が出てくると、
「家が好きなのかな?」
「今、おうちにいたい気持ちなのかな?」
そんなふうに感じる方が多いと思います。
中には、
「ずっと家ばかり描くけど大丈夫?」
「外の世界に興味がないの?」
と少し心配になる方もいるかもしれません。
でも、おうちの絵は、子どもの心をとても正直に映すモチーフです。
そこには安心感・不安・甘えたい気持ち・自分の居場所など、さまざまな心の動きが表れています。
この記事の内容
子どもにとって「おうち」が意味するもの

大人にとっての家は「生活の場所」ですが、
子どもにとっての家は、
・守られている場所
・安心できる空間
・感情をそのまま出していい場所
という意味を持つことが多いです。
そのため、心が疲れているときや、環境の変化があったときほど、
子どもは「おうち」を描きやすくなります。
「おうちを描く=安心している」とは限らない
よく
「家の絵を描くのは安心している証拠」
と言われることがありますが、必ずしもそれだけではありません。
おうちの絵には、
・安心している
・安心したい
・守られたい
・自分の居場所を確認したい
といった、複数の気持ちが重なっていることが多いのです。
たとえば、
最近ちょっと甘えが強い時期や、
新しい環境に慣れようとしている時期にも、
おうちの絵はよく描かれます。
何度も「おうち」を描くときの心理
同じようなおうちの絵を何度も描く場合、
・安心できるイメージを繰り返し確認している
・心を落ち着かせようとしている
・外の刺激が少ししんどい
といった心理が背景にあることがあります。
これは悪いことではなく、
自分で自分の気持ちを整えようとしている状態とも言えます。
窓・ドア・大きさに表れやすい心のサイン
おうちの絵では、細かい部分にも心の状態が表れやすいです。
・窓やドアがしっかり描かれている
→ 外とのつながりを意識できている状態
・窓が少ない、閉じている
→ 少し内向き・安心重視
・家が大きい
→ 守られたい、安心感への欲求
・家がとても小さい
→ 自信が揺らいでいる、遠慮がち
ただし、これだけで良い・悪いを判断する必要はありません。
あくまで「今の傾向」として見ることが大切です。
人がいない「おうちの絵」は大丈夫?
家だけが描かれていて、人がいないと
「寂しいのかな?」
と不安になることがあります。
でも多くの場合、
おうちそのものが「安心の象徴」になっているだけで、
強い孤独感を表しているとは限りません。
特に、
色が極端に暗くない
描くことを嫌がっていない
場合は、様子見で大丈夫なことがほとんどです。
親ができるおすすめの関わり方
おうちの絵を見たときは、
気持ちを深読みしすぎず、こんな声かけがおすすめです。
「おうちを描いたんだね」
「ここが好きなんだね」
「描いてくれてありがとう」
理由を聞き出そうとせず、
描いた事実をそのまま受け止めることが、
子どもの安心感をさらに強くします。
おうちの絵を描くときにおすすめ
家や家族の絵をよく描く子は、「安心できる場所」や「大切な存在」を
もう一度確かめるように描いていることがあります。
そんなときは、細かさよりも、のびのび描ける画材を用意してあげると、
気持ちがそのまま絵に出やすくなります。
ぺんてる 水でおとせるふとくれよん(12色)
力が弱い子でも描きやすく、
「うまく描かなきゃ」を手放しやすいクレヨンです。
✅ チェックリスト
こんな様子があれば「心配しすぎなくて大丈夫」
□ おうちの絵を描くこと自体を楽しんでいる
□ 色が極端に暗くない
□ 描いたあとに気持ちが落ち着いている
□ 会話や遊びに大きな変化はない
□ 家族との関わりを嫌がっていない
少しだけ様子を見たいサイン
□ 同じおうちの絵ばかりが長期間続く
□ 人や外の風景がまったく出てこない
□ 色数が極端に減った状態が続く
□ 生活環境の変化(入園・引っ越しなど)があった
※どれか1つ当てはまっても、すぐに問題とは限りません。
🔗子どもの絵に出る心のサイン|入園・進学・転校など環境の変化との関係
まとめ|おうちの絵は「安心を確かめる表現」
おうちの絵を描く子どもの心理には、
安心している気持ちも、
安心したい気持ちも、
どちらも含まれていることがあります。
それは決して後ろ向きなサインではありません。
子どもは、絵を通して
「ここにいていい」
「守られている」
という感覚を、何度も確かめているのです。
焦らず、評価せず、
その表現をそっと見守ってあげてください。
子どもの絵を「心配しすぎない」ための一冊
子どもの絵が大人の感覚では「へんてこ」「よく分からない」と感じるとき、 そこには未熟さではなく、発達途中ならではの意味が隠れていることがあります。
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正解を探すより、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まる時間を。
※唯一の正解はありません。その子に合うかどうかを、一緒に考えませんか。
\ 答えのない、子育ての迷いの中にいるあなたへ /
ブログでは「教育のヒント」を書いていますが、
実は私自身、毎日が迷いと後悔の連続です。
教科書通りの正解に傷ついたとき、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まって、
静かに自分と向き合える場所をnoteに作りました。
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いっちー
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい児の葛藤に、涙でティッシュの山を築きながら向き合っている現役の母です。
教育の現場を知っているからこそ、外側から「正解」を押しつけられることの息苦しさや、もどかしさを感じてきました。
キラキラした正解の中で、無理をして生きるのはしんどいですよね。
「こうすべき」の前に、「この子の場合はどうだろう?」と、一緒に立ち止まれる場所でありたいと思っています。
子どもの絵に宿るサインや、言葉にならない心の機微をそっと眺めて。
今日をなんとかやり過ごすための「余白」を、一緒に見つけにいきませんか。







