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子どもの絵を前にして、
「……で、今なんて言えばいいの?」
と一瞬フリーズしたこと、ありませんか。
褒めすぎると評価っぽい。
聞きすぎると尋問みたい。
黙ると冷たい気もする。
安心してください。
子どもの絵への声かけに“正解コメント”はありません。
このページでは、
年齢 × よくある場面別に、
子どもの心を閉ざしにくい「OK声かけ」をまとめました。
保育士さん・先生・ママパパが
「とりあえずこれ言っとけば大丈夫」
と思える実践辞典です。
声かけの前に|この辞典の基本ルール
この声かけ例は、すべて
親記事「基本のOK関わり3原則」をベースにしています。
・評価しない
・解釈しすぎない
・主導権は子ども
迷ったときは、
「今の声かけ、評価になってないかな?」
と一瞬立ち止まれれば十分です。
【場面①】描き始めたときの声かけ
描き始めは、
「見られてるかも」
「失敗したらどうしよう」
と、心が一番ゆらぎやすいタイミング。
ここでの声かけは、
実況中継くらいがちょうどいいです。
0〜3歳
・「クレヨン持ったね」
・「トントンって音してる」
・「いっぱい動いてるね」
※ 何を描いたかは見なくてOK。
見ているのは「手」と「時間」です。
4〜6歳
・「今、描きたい気分なんだね」
・「ここから始めたんだ」
・「どんなふうに描くか考えてるんだね」
まだ白紙でも大丈夫。
“描こうとしている気持ち”を拾います。
小学生
・「集中してるね」
・「いい時間だね」
・「邪魔しないで見てるよ」
この時期は
アドバイス=評価
になりやすいので注意。
【場面②】無言で絵を渡されたとき
実はここが一番むずかしい場面です。
子どもはよく、
「説明はしたくないけど、見てほしい」
という状態で絵を渡してきます。
まずはこれ(全年齢共通)
・「見せてくれてありがとう」
・「大事な絵なんだね」
・「ここに置いて見ていい?」
最初の一言は、
内容より「行動」を受け取るのがコツ。
4〜6歳向け
・「今の気分っぽいね」
・「お話したくなったら教えてね」
・「黙って見るのもアリだよ」
無言=拒否ではありません。
余白つきの共有です。
小学生向け
・「しばらく眺めててもいい?」
・「この感じ、なんかいいね」
・「また見たくなったら言って」
質問を減らすほど、
安心して描き続けられます。
【場面③】暗い・怖い絵を描いたとき
このとき親の心に浮かびがちな言葉。
「どうしたの!?」
「何かあった?」
「大丈夫なの?」
……だいたい、親のほうが先に動揺しています。
大人向け・心の中のメモ
・描いた=不安定ではない
・出している=調整中
・描けている=安全
まずはここを思い出してください。
おすすめ声かけ(全年齢)
・「迫力あるね」
・「強そうな絵だね」
・「こういうの描きたい日もあるよね」
怖さを
否定もしない、肯定もしない。
そのまま置いておく声かけです。
4〜6歳向け
・「この色、今使いたかったんだね」
・「ここ、力入ってるね」
・「描いてスッキリした?」
小学生向け
・「雰囲気、伝わってくるね」
・「物語がありそう」
・「描ききった感じするね」
やめさせるより、
描いていい場所であることが大切です。
チェックリスト(保存・実践用)
絵を見たときのOK関わりチェック
□ 上手・下手を言っていない
□ 意味を決めつけていない
□ 正解を求める質問をしていない
□ 子どもが話した分だけ聞いている
□ 話さないときは待てている
□ 感想は「感じたこと」にとどめている
□ 不安になったら絵以外の様子も見ている
👉 3つ以上当てはまれば、関わりは十分やさしい
Q&A
Q1. 子どもの絵には毎回声をかけたほうがいいですか?
A. 毎回でなくて大丈夫です。
描いている時間そのものが安心な場合も多く、
声をかけない=無関心ではありません。
Q2. 褒めないと自己肯定感が下がりませんか?
A. 下がりません。
評価よりも、
「見てもらえた」「受け取ってもらえた」
という体験のほうが、自己肯定感につながります。
Q3. 暗い絵が続くときは声をかけるべき?
A. 無理に聞き出す必要はありません。
絵だけで判断せず、
生活・表情・行動と合わせて見ることが大切です。
Q4. 無言で渡されたとき、どう反応すれば?
A. 「見せてくれてありがとう」で十分です。
説明を求めないことで、
心の安全ゾーンが保たれます。
Q5. 間違った声かけをしてしまったら?
A. 取り消さなくて大丈夫です。
次から「評価しない」「待つ」を意識すれば、
関係は簡単に修復できます。
まとめ|声かけは技術じゃなく姿勢
子どもの絵への声かけは、
うまい言葉を探す競技ではありません。
「あなたの表現は、ここに置いていい」
その空気が伝われば、
言葉は短くてOKです。
迷ったら、
実況する/感想を言う/待つ
この3つを思い出してください。
👉詳しく|年齢・発達段階の視点
- ▶ モチーフ別で絵を見る
- ▶ 感情心理サインから読む
- ▶ 思春期の絵の変化を知る
- ▶ 年齢・発達段階の視点
📚 子どもの自信と安心をそっと育てるガイド
子どもが「できたかも」と感じられたり、ほっとできる時間が少しずつ増えていくための関わり方をまとめています。
ゆっくり全体を見たいときにどうぞ。
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こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
このブログでは、子どもの絵から心理を読み取り、心の成長や表現力を親子で一緒に楽しむヒントを発信しています。
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