「3年前はただの丸だったのに、今は物語を描いている」
子どものお絵描きを見返すと、その進化に驚かされますよね。
こんにちは、いっちーです。
ITTI-BLOGでは、子どもの絵を「心のサイン」として読み解いていますが、同時に「今、うちの子はどの段階にいるの?」という目安を知りたい親御さんも多いはず。
今回は、お絵描きが劇的に変化する「3歳〜6歳」の4年間にスポットを当てて、発達のロードマップをまとめました。
この記事の内容
1. 【3歳】「なぐり描き」から「意味づけ」へ
3歳頃は、ただ手を動かす楽しさを味わう「なぐり描き(殴り書き)」の卒業期です。

- 描くもの: ぐるぐる回る円(円環)が描けるようになります。
- 特徴: 描いた後に「これ、パパ!」と名前をつける「意味づけ」が始まります。
- 親の視点: 実際には何に見えなくても、「パパ描いたんだね、力強いね」とその子の言葉を肯定してあげてください。正解を教える必要はありません。
2. 【4歳】「頭足人」と「好きな色」の時代
自分と他者の区別がつき始め、人間らしい形が登場します。

- 描くもの: 顔から直接足が生えた「頭足人(とうそくじん)」が現れます。
- 特徴: 「空は青」「リンゴは赤」というルールではなく、自分の好きな色を自由に塗り込みます。
- 親の視点: 「なんで顔から足が出てるの?」と修正したくなりますが、これは知能の発達過程。この時期ならではの、世界で一つの芸術を楽しんで。
3. 【5歳】「基底線」と「関係性」の登場
空間の認識が育ち、絵の中に「地面」と「空」の区別が生まれます。

- 描くもの: 紙の下の方に一本の線(基底線)を引き、その上に人や家を並べます。
- 特徴: 自分だけでなく、隣にお友達や家族を描くなど、社会的な広がりが見えてきます。
- 親の視点: 「誰と一緒にいるところ?」と聞くと、園や学校での人間関係や、その子が今大切にしているものが見えてくる時期です。
4. 【6歳】「物語」と「細部」へのこだわり
小学校入学を控え、客観的な視点と手先の器用さが一気に高まります。

- 描くもの: 洋服の模様、まつ毛、指の数など、細かいディテールを描き込みます。
- 特徴: 「お姫様が森で迷子になっているところ」といった、時間軸のある物語を一枚の絵に込めるようになります。
- 親の視点: 描くことが増える分、「うまく描けない」と悩む子も出てきます。「上手だね」よりも「ここを細かく描いたんだね」と、本人のこだわりを具体的に言語化してあげると自信に繋がります。
お絵描きの「これって大丈夫?」Q&A
発達の目安を知ると、今度は「うちの子の描き方、変じゃない?」と新たな不安が出てくるものです。よくあるお悩みに、ITTIBLOG流の視点でお答えします。
Q. 黒い色ばかり使います。心が病んでいるのでしょうか?
A. 心配いりません。むしろ「集中」や「色の力強さ」を楽しんでいることが多いです。
子どもにとって黒は、他のどの色よりもはっきりと線が描ける「かっこいい色」です。単にその色のコントラストが気に入っている、あるいは「夜」や「宇宙」など描きたいテーマに忠実なだけ。色が暗い=心が暗いと直結させず、本人が楽しそうに描いているなら見守って大丈夫です。
Q. 6歳なのに、まだ「頭足人(顔から足)」を描きます。遅れていますか?
A. その子なりの「こだわり」を優先しているだけかもしれません。
発達の段階はあくまで目安です。お絵描きよりも運動や言葉にエネルギーを使っている時期もありますし、単に「この描き方が好き!」とスタイルとして定着している場合もあります。無理に体を教え込むより、本人が「見て!」と持ってきた意欲をまずは丸ごと受け止めてあげてください。
Q. ぐるぐる描きばかりで、具体的な形を描こうとしません。
A. 「手の動き」や「画材の感触」を味わっている、大切な時期です。
形を描くには、目で見たものを脳で処理し、手に伝える高度な連携が必要です。今はまだ、クレヨンが紙を滑る感覚や、色が混ざる不思議さを全身で楽しんでいる最中。「何を描くか」よりも「描くこと自体が楽しい」という根っこの部分を育てている最中なので、焦らず「いい音させて描いてるね!」と共感してあげましょう。
4年間で見えてくる「その子らしさ」
こうして並べると、4年間で子どもは「運動機能」だけでなく「認知能力」や「客観性」を飛躍的に成長させていることがわかります。
もし、年齢の目安と今のわが子の絵が違っていても、焦る必要はありません。 お絵描きは、今のその子が「世界をどう感じているか」のポートフォリオ。
「この子のペースでは、今ここをじっくり味わっているんだな」と立ち止まって見てあげてください。
ITTIBLOGは、正解を押し付ける場所ではなく、その子の「今」を一緒に面白がる場所でありたいと思っています。
「なんでお絵かきしないんだろう・・・」と親の私が立ち止まっていた間も、息子は彼なりのペースで、4年間ずっと表現の種をまき続けていました。
幼い頃の柔らかな点や線が、いかにして『にゃんこ大戦争』の物語へと繋がっていったのか。
noteにつづってます↓
note|エピソード編
「描かない子」だった長男が、
「描かない子」だった長男が、
6歳で『にゃんこ大戦争』の帝国を築くまで。
クローゼットに眠っていた不織布バッグ。4年間の「ぐるぐる描き」が教えてくれた、
焦る親を救う「心の準備期間」と、自分だけの安全地帯の話。
はじめてのクレヨン選びに迷ったら、これ。
三角形で握りやすく、力が弱い時期でも描きやすい設計。
「描きたい気持ち」を邪魔しない安心画材です。
年齢別|絵の変化 早見表
| 0〜2歳 | なぐり描き | 動き・感覚そのものを楽しむ | 意味がない |
| 3〜4歳 | 形が出始める | 想像と現実のあいだを行き来 | 下手・意味不明 |
| 5〜6歳 | 物語・感情表現 | 自分と世界を考え始める | ごちゃごちゃ |
| 小学生 | 正確さ重視 | 評価・他人の目を意識 | つまらない |
| 思春期 | 極端/描かなくなる | 自意識の高まり・揺れ | 心配になる |
年齢・テーマ別に詳しく読む
-
3〜4歳|想像と現実が混ざる時期
子どもの絵は心ののぞき窓?謎の構図・色の意味
3~4歳の絵が意味不明なとき
5歳児の絵はここまで進化する|創造力を引き出す -
小学生|評価を意識し始める時期
小学生の絵が「つまらない」と感じる理由 -
思春期|描かない・極端になる時期
思春期の子どもの絵にあらわれる心理
📚 子どもの自信と安心をそっと育てるガイド
子どもが「できたかも」と感じられたり、ほっとできる時間が少しずつ増えていくための関わり方をまとめています。
ゆっくり全体を見たいときにどうぞ。
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正解を探すより、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まる時間を。
※唯一の正解はありません。その子に合うかどうかを、一緒に考えませんか。
\ 答えのない、子育ての迷いの中にいるあなたへ /
ブログでは「教育のヒント」を書いていますが、
実は私自身、毎日が迷いと後悔の連続です。
教科書通りの正解に傷ついたとき、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まって、
静かに自分と向き合える場所をnoteに作りました。
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いっちー
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい児の葛藤に、涙でティッシュの山を築きながら向き合っている現役の母です。
教育の現場を知っているからこそ、外側から「正解」を押しつけられることの息苦しさや、もどかしさを感じてきました。
キラキラした正解の中で、無理をして生きるのはしんどいですよね。
「こうすべき」の前に、「この子の場合はどうだろう?」と、一緒に立ち止まれる場所でありたいと思っています。
子どもの絵に宿るサインや、言葉にならない心の機微をそっと眺めて。
今日をなんとかやり過ごすための「余白」を、一緒に見つけにいきませんか。







