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子どもの絵に、遊びの場面や公園、遊具、遊んでいる自分が描かれていると、
「もっと遊びたかったのかな?」
「公園が好きなのかな?」
そんなふうに感じますよね。
遊びたい気持ちが、絵に出てくることもある
子どもは、言葉で気持ちを整理するのが難しい分、
「本当はこうしたかった」「こう感じていた」という思いを、絵で表すことがあります。
・もっと外で遊びたかった
・安心できる場所に行きたかった
・自由に動きたかった
こうした気持ちが、公園や遊具という形で描かれることは、決して珍しくありません。
だから、
「最近あまり遊べていなかったからかな?」
と感じるのは、とても自然なことです。
それでも、公園や遊具には“回復”の意味が重なることがある
ここで、ひとつだけ知っておいてほしい視点があります。
公園や遊具は、子どもにとって
・安心できる
・自分らしくいられる
・自由に動いていい
そんな感覚が詰まった場所です。
心が疲れているとき、子どもは外の世界よりも、
自分の内側に意識が向きやすくなります。
でも、遊びの場面が絵に出てくるとき、
それは「外の世界にもう一度目を向けられる余裕が出てきた」状態であることも多いのです。
つまり、
遊びたい気持ち + 安心できる世界を思い出している
この二つが、同時に表れていることがあります。
🔗元気がない絵が続くとき、心配なサインと様子見でいい違いはこちら
「楽しいから描いている」とは限らない理由
遊びの絵は、
「今すごく楽しい!」という完成形ではないことも多いです。
むしろ、
・楽しさを感じられる状態に近づいてきた
・安全だと感じられる世界を、心の中で確かめている
・元気になる準備をしている
そんな回復途中のサインとして現れることがあります。
現実ではまだ元気に遊べていなくても、
心の中では、少しずつ動き始めている段階です。
「遊んでいる自分」を描くときの心の動き

遊んでいる自分を描くとき、子どもは
「こうなりたい自分」
「本当はこうしていたい自分」
を、絵の中で先に体験していることがあります。
表情が小さかったり、色が少なかったりしても、
それは無理をしているわけではありません。
心が、ゆっくりと自分を取り戻している途中なのです。
親が気をつけたい関わり方
遊びの絵を見たとき、
「元気になったんだね!」
と決めつけたり、期待を一気に高めてしまうと、
子どもはプレッシャーを感じることがあります。
おすすめなのは、
「公園を描いたんだね」
「遊んでるところなんだね」
と、事実だけを受け取る声かけです。
それだけで、子どもは
「見てもらえた」「受け止めてもらえた」
と感じることができます。
🔗子どもが意味のわからない絵を描くときの心理
✅ チェックリスト
遊びの場面を描いているとき「様子見で大丈夫なサイン」
以下に当てはまるものが多いほど、心が回復へ向かっている途中と考えられます。
□ 公園・遊具・遊んでいる自分など「場面のある絵」を描いている
□ 最近あまり外遊びしていなくても、遊びの絵が出てきた
□ 表情は小さいが、否定的・攻撃的な要素は少ない
□ 色数は少なくても、描くこと自体を楽しんでいる様子がある
□ 「楽しい?」と聞かなくても、淡々と描いている
□ 描いたあとに疲れすぎたり、強く不安定にならない
→ これらは
「遊びたい気持ち」+「安心できる世界を思い出している状態」
が同時に表れているサインです。
⚠ 少し気にかけたいサイン
□ 遊びの場面でも、人物が極端に小さい・消えてしまう
□ 何度も描き直して強くイライラする
□ 描いたあとに強い不安や自己否定が出る
□ 遊びの絵が続く一方で、生活面の元気が極端に落ちている
→ この場合も、絵だけで判断せず、生活全体をゆっくり見ていけば大丈夫です。
まとめ|遊びたい気持ちと、回復のサインは両立する
遊びの場面を描く子どもの絵には、
「遊びたかった気持ち」も、
「安心できる世界に戻ろうとする動き」も、
どちらも含まれていることがあります。
どちらか一方に決めつける必要はありません。
子どもの絵は、心の途中経過をそのまま映したもの。
焦らず、評価せず、
「今はここなんだな」と受け止めてあげることが、
いちばんの安心につながります。
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