このブログはPRを含みます
こんにちは、ITTI(いっちー)です。
保育園や幼稚園のお迎えの時、
先生から「お母さん、今日はお友だちとトラブルがありまして……」と声をかけられる瞬間。
心臓がギュッとなるような、申し訳なさと情けなさが入り混じった、なんとも言えない気持ちになりますよね。

「うちの子、乱暴なのかな?」
「家でのしつけが甘いと思われているかも……」
「お友だちに嫌われて、ひとりぼっちになったらどうしよう」
一日中そのことが頭から離れず、わが子の寝顔を見ながら「どうして仲良くできないの?」とため息をついてしまう……。そんな経験、ありませんか?
でも、安心してくださいね。 3歳でお友だちとのトラブルが本格化するのは、実はその子の「社会性」が順調に育ち始めた、とても前向きなサインなんです。
今日は、3歳児のお友だちトラブルの正体と、不安でいっぱいのパパやママが今日からできる見守り方についてどこよりもやさしくお話ししていきます。
第1章|3歳のお友だちトラブル、どんなものが多い?
2歳の頃までは、同じ場所にいてもそれぞれが別々に遊んでいることが多かった子どもたち。3歳になると、急に「相手」を意識したトラブルが増えてきます。

- おもちゃの奪い合い: 自分が使っていたものを取られるのはもちろん、お友だちが使っているものが急に魅力的に見えて、奪い取ってしまう。
- 「貸して」が言えない・聞けない: 言葉では「貸して」と言えても、相手が「イヤ」と言った瞬間に手が出てしまう、あるいは絶対に貸さないと固まってしまう。
- 順番が待てない: 滑り台や手洗いなど、ほんの数秒の「待ち時間」が我慢できず、割り込んでしまう。
- 衝動的な手出し: 悪気はないけれど、近くにいたお友だちを突き飛ばしたり、顔を引っ掻いてしまったりする。
2歳の頃のトラブルは、まだ「お互いを見ていない」事故のようなものでした。でも3歳のトラブルは、「相手と一緒にいたい」「関わりたい」という意欲があるからこそ起こるものなのです。
第2章|並行遊びから「関わり遊び」への移行期
なぜ、3歳になると急にトラブルが目立つようになるのでしょうか。それは、遊びのステージが変わる時期だからです。
専門用語では、2歳頃までの「隣にいるけれどバラバラに遊ぶ」状態を「並行遊び(へいこうあそび)」と呼びます。 そこから3歳頃になると、「関わり遊び」へと進化していきます。

「一緒に砂場で遊びたい」「同じブロックを使いたい」 そんなふうに、相手の存在を認め、関わろうとするエネルギーが湧いてきます。 でも、悲しいかな、「どうやって関わればいいか」というスキルが、まだ心に備わっていないのです。
いわば、ルールを知らずにサッカーの試合に出場しているようなもの。ボールを蹴りたくて一生懸命なあまり、相手を突き飛ばしてしまう。それは「意地悪」ではなく、「やり方がわからないだけ」の全力プレーなんですね。
気持ちはあるのに、うまく言葉にできなくて爆発してしまうこと、ありますよね。
『おもちのきもち』は、自分の気持ちをうまく言えないもどかしさを、 やさしい物語で表現した絵本です。 癇癪やトラブルの前に、「こういう気持ちだったんだね」と 親子で気持ちを共有するきっかけになります。
第3章|「貸して」が成立しない理由(3歳特有の心の仕組み)
多くの親御さんを悩ませる「貸して・いいよ」のやりとり。3歳児にとって、これは実は東大入試並みに難しい課題です。

① 所有の概念が強くなった
3歳になると「これは僕のもの!」「これは私の!」という所有の意識がはっきりします。これは自我が育っている証拠なのですが、その分「自分のテリトリーを守りたい」という防衛本能も強くなります。
② 「貸す=なくなる」という不安
大人にとって「貸す」は「あとで返ってくる」ことですが、3歳児の脳内では「貸す=今、目の前からおもちゃが消える(永遠の別れ)」に近い衝撃です。 「あとで返ってくるから大丈夫だよ」という見通しが、まだ実感として持てないのです。
③ 言葉より先に体が動く
脳の「ブレーキ機能」が未発達なため、感情が動くと反射的に手が出てしまいます。「叩いちゃダメ」と分かっていても、手が勝手に動いてしまう。これこそが、3歳児が「わかっていてもやってしまう」理由です。
第4章|親がいちばん心配になるポイント
お友だちトラブルがあると、親の心は千々に乱れます。
「このままだと、お友だちがいなくなるんじゃないか」
「将来、乱暴な大人になるんじゃないか」
「私の育て方が厳しすぎる(あるいは甘すぎる)から?」
でも、断言します。
3歳の時のトラブルの多さと、その子の将来の性格は、全く関係ありません。
むしろ、今たくさんトラブルを経験して、「あ、こうすると相手は悲しむんだな」「こう言えば貸してもらえるんだな」という失敗のデータを蓄積している子ほど、将来、人の気持ちがわかる優しい子になります。
今のトラブルは「しつけの失敗」ではなく、「貴重な学習の真っ最中」なのです。
家では聞き分けがあるのに、外では言うことを聞かないと感じる場面もあります
第5章|親がやってしまいがちなNG対応
先生から報告を受けた時、焦るあまりついやってしまいがちな対応があります。

- 家で厳しく叱り飛ばす: 園での出来事を後から家で叱られても、3歳児には「何のことを言われているか」がピンときません。ただ「ママが怖い」という記憶だけが残り、肝心の解決策は身につきません。
- 「貸しなさい!」と強制する: 無理やり貸させることを繰り返すと、子どもは「自分の気持ちは大切にされないんだ」と感じ、隠れて意地悪をするようになることも。
- すぐに謝らせて終わらせる: 形だけ「ごめんね」と言わせても、本人の心は納得していません。大切なのは謝罪の言葉よりも「どうすればよかったか」を学ぶことです。
大丈夫ですよ。 私たち親も、先生から注意されれば焦ります。「すぐに解決しなきゃ」と思ってしまうのは、あなたが誠実な親である証拠です。
第6章|3歳のお友だちトラブルへの具体的な関わり方
それでは、具体的にどう寄り添えばいいのでしょうか。家庭でできる「心の練習」をお伝えします。
① 気持ちの「通訳」をする
トラブルが起きたとき(あるいは家で話を聞いたとき)、まずは子どもの気持ちを言葉にしてあげてください。 「あのおもちゃ、使いたかったんだよね。取られちゃって悲しかったね」 「自分の気持ちを分かってもらえた」という満足感があって初めて、子どもは相手の気持ちを考える余裕が生まれます。
② 家で「貸して」の練習をごっこ遊びでする

親子のやり取りの中で、楽しみながら練習します。 「ママにそのイチゴ貸して?」「いいよ!」 「ママが使ってるから、あとで貸すね。待てるかな?」 親を相手に「貸す・借りる・待つ」を成功させる体験を積むことで、園での自信に繋がります。
③ 「成功体験」を言葉で褒める
もし、一瞬でも順番を待てたり、自分からおもちゃを渡せたりした時は、ここぞとばかりに褒めちぎってください。 「今、お友だちにどうぞできたね! かっこいいお兄さん(お姉さん)だったね」 「いいことをすると、大好きな親が喜んでくれる」という成功体験が、一番のしつけになります。
第7章|園との向き合い方・先生との関係
先生からの報告は「告げ口」ではなく「情報共有」です。 「園での様子を教えてくれてありがとうございます。家でも気にかけてみますね」と、先生を「一緒に子育てをするチームメイト」として接してみてください。
一人で抱え込まず、「家ではこうなんですけど、園ではどうすればいいですかね?」と相談してみる。先生も、一生懸命な親御さんの味方になってくれるはずです。
まとめ|3歳のお友だちトラブルは、社会性の入口
3歳のお友だちトラブルは、いわば「心の筋肉痛」です。 人と関わるために、心が一生懸命に伸びようとして、少し痛みが出ている状態。
今、トラブルが多いのは、それだけわが子が「人と関わりたい!」という強い意欲を持っている証拠です。
「今のあなたと、今の子どもで、ちゃんと大丈夫。」
失敗しても、ケンカしても、それを乗り越えるたびに子どもの心は強く、優しく育っていきます。 パパとママは、どっしり構えて「今日もたくさん学んできたね」と、笑顔でお子さんを抱きしめてあげてくださいね。

次の一歩として:
お友だちトラブルだけでなく、家でも「言うことを聞かない!」とイライラが限界……という方は、こちらの記事も読んでみてください。
👉 [関連記事:3歳の「言うことを聞かない」はわざとなの?]
3歳の「思考の変化」を知ることで、トラブルへの向き合い方がもっとシンプルになるかもしれません。
あわせて読みたい|3歳育児の関連する悩み
こちらもおすすめ
このブログはPRを含みます
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい育児に悩み、試行錯誤する現役ママです。
教育現場を知っているからこそ「正解」を押しつけず、
親子の心がふっと軽くなる材料を届ける伴走者でありたいと思っています。
- 子どもの絵から読み解く心のサイン
- 不登校・発達グレーとの向き合い方
- じっとしていられない子もOK!な個性派撮影
「一人で抱え込まなくて大丈夫」。
今日をやり過ごすヒントを一緒に探しましょう。




