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「昨日まで楽しそうに描いていたのに、急に雑になった」
「人の絵だったのに、意味がわからない絵ばかり」
「前より下手になった気がする…」
5歳前後のお絵描きの変化に、戸惑う親御さんはとても多いです。
でもこの変化は、後退でも失敗でもなく、心と考える力が大きく動いているサインであることがほとんど。
この記事では、
親記事「年齢・発達段階で変わる子どもの絵」を軸に、
5歳特有の「絵が変わる理由」と心の内側、親の関わり方を解説します。
5歳は「描ける」と「思う」のギャップが生まれる時期
5歳頃になると、子どもの中で大きな変化が起こります。
- 頭の中ではイメージがはっきりしている
- でも、手や技術がまだ追いつかない
この「理想」と「現実」の差が、お絵描きの変化としてあらわれます。
その結果、
- 途中でやめる
- 急に雑に見える
- 描き直しが増える
といった行動が増えていきます。
5歳のお絵描きが「急に変わる」3つの理由
① 世界を「客観的」に見始める
3〜4歳までは「自分が楽しい」が中心だったお絵描き。
5歳頃からは、
- 他の子の絵
- 見本
- 「正しさ」
を意識するようになります。
その結果、「うまく描けない自分」に気づき始めるのです。
② 気持ちや物語を描こうとし始める
5歳は、絵が「形」から「意味」へ移行する時期。
- 楽しかった出来事
- 嫌だったこと
- 空想の世界
こうした内面を表そうとするため、
大人から見ると
- ごちゃごちゃ
- 意味不明
- 急に変
に見えることもあります。
③ 感情の揺れが強くなる
5歳は、心がとても忙しい時期です。
- できる自分でいたい
- でも甘えたい
- 褒められたいけど失敗が怖い
この感情の揺れが、
線の強弱・色の選び方・描き方の変化として表れます。
「前より下手?」と感じたときのチェック視点
- 描くテーマが変わっていないか
- 描きながら説明が増えていないか
- 消したり描き直したりしていないか
これらが見られる場合、
それは成長が止まったのではなく、思考が一段階上がった証拠です。
5歳のお絵描きで親ができる関わり方
評価しない声かけ
×「上手だね」
△「◯◯に見えるね」
おすすめは、
- 「どんなお話なの?」
- 「ここ、描いててどうだった?」
結果ではなく、過程や気持ちに目を向けることで、
子どもは安心して描けるようになります。
年齢全体の流れで見ると安心できる
5歳の変化は、
「年齢・発達段階で変わる子どもの絵」という
大きな流れの中の一地点。
行きつ戻りつしながら、
子どもは自分なりの表現を探しています。
👉 親記事もあわせて読む
【保存版】年齢・発達段階で変わる子どもの絵|0歳〜思春期までの心の成長サイン
よくあるQ&A(5歳編)
Q1. 5歳で絵が急に下手になることってある?
A. 下手になったのではなく「考える力が先に伸びた」状態です。
5歳頃は、
「こう描きたい」というイメージがはっきりする一方で、
手先の操作や表現力がまだ追いつきません。
そのため
✔ 雑に見える
✔ 描き直しが増える
✔ 途中でやめる
といった変化が起きやすくなります。
これは発達の停滞ではなく、次の段階に進む前触れです。
Q2. 5歳で意味がわからない絵ばかり描くのは大丈夫?
A. 内面の世界が広がっているサインです。
5歳は、絵が
「見たまま」→「気持ち・物語」
へ移行する時期。
大人には分かりにくくても、
本人の中では
・出来事
・感情
・空想
がつながっています。
説明しながら描いている場合は特に心配いりません。
Q3. 発達障害や発達の遅れが心配です
A. 絵だけで判断することはできません。
5歳のお絵描きの変化だけで、
発達障害や遅れを判断することはありません。
気になる場合は、
- 日常生活の様子
- 言葉のやりとり
- 遊び方や人との関わり
とあわせて、全体を見ることが大切です。
「絵を描かなくなった」「雑になった」だけなら、
多くの場合は発達の過程でよくある変化です。
Q4. 5歳でお絵描きを嫌がるようになりました
A.「うまく描けない自分」に気づいた可能性があります。
5歳は
✔ 評価を気にし始める
✔ 失敗を怖がる
✔ 正しく描きたい
という気持ちが芽生えます。
無理に描かせず、
「描かなくてもいい時間」
を作ることで、また戻ってくることも多いです。
5歳のお絵描き|心配しすぎないためのチェックリスト
✅ 今の状態をチェック
- □ 描きながら説明やお話をしている
- □ 消したり描き直したりすることが増えた
- □ 前よりもテーマが複雑になっている
- □ 人・家・出来事などが増えている
- □ 気分によって描き方が変わる
→ 2つ以上当てはまれば、成長の途中と考えてOK
❌ ついやりがちなNG関わり
- □ 「前の方が上手だったね」と言う
- □ 見本通りに描かせようとする
- □ 描くスピードや完成度を求める
→ 不安や苦手意識につながりやすくなります。
◎ おすすめの声かけ
- □「どんなお話なの?」
- □「ここはどんな気持ちで描いたの?」
- □「この色、どうして選んだの?」
→ 評価ではなく気持ちに注目すると安心感が育ちます。
まとめ|5歳の「変化」は心が育っている証
5歳のお絵描きが変わるのは、
- 考える力が育った
- 感じる世界が広がった
- 自分を客観視し始めた
という、とても大切な成長のサインです。
「変わった=心配」ではなく、
「変わった=育っている途中」と捉えて、
そっと見守っていきましょう。
📚 子どもの自信と安心をそっと育てるガイド
子どもが「できたかも」と感じられたり、ほっとできる時間が少しずつ増えていくための関わり方をまとめています。
ゆっくり全体を見たいときにどうぞ。
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こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
このブログでは、子どもの絵から心理を読み取り、心の成長や表現力を親子で一緒に楽しむヒントを発信しています。
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