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それ、いたずらじゃなくて「安心したい・確かめたい」のサインかもしれません
ピッ。
カチッ。
……また、ピッ。
電気のスイッチ、インターホン、洗濯機、炊飯器。
さっき止めたはずなのに、振り返るとまた押している。
「ダメだよ」
「壊れちゃうって言ってるでしょ」
「なんでそんなに押すの?」
何度も同じことを言って、
そのたびに自分の声がちょっと強くなって、
あとで少し落ち込む。
1歳育児、よくある光景ですよね。
でも、もし今あなたの目の前で
1歳の子がスイッチを押し続けているなら、
それは困らせたいからでも、言うことを聞かないからでもありません。
実はこの行動、
1歳前後の子どもによく見られる
「安心確認」と「できた!確認」が重なった行動です。
1歳の「スイッチ押しブーム」は、よくある育児あるある
1歳になると、子どもの世界は一気に広がります。
- 歩けるようになって移動できる
- 手先が器用になって「押す」ができる
- 因果関係に気づき始める
- でも、言葉ではまだ伝えられない
「押したら何かが起きる」
この発見は、
1歳にとって世界が動いた瞬間です。
スイッチは、
- 指一本でできる
- 結果がすぐ返ってくる
- 毎回同じ反応が起きる
という、最高の学習装置。
大人が思う以上に、
1歳にとってスイッチは魅力だらけの存在なのです。
ただの遊びじゃない?1歳がスイッチを押す本当の理由
①「自分がここにいる」ことを確かめたい
1歳前後の子どもは、
まだ「自分の存在」が安定していません。
- ママがキッチンに行った
- 目が合わなくなった
- 部屋の空気が変わった
そんなときに、
スイッチを押し始めることがあります。
「ピッ」と音が鳴る
「パッ」と電気がつく
この変化で、
「ぼくが動かした」
「世界が反応した」
という感覚を得て、
安心しようとしているのです。
② 気持ちを落ち着かせたい(1歳なりのセルフケア)
大人も無意識にやりますよね。
- ボールペンをカチカチ
- スマホを何度も触る
- 机をトントン叩く
1歳にとって、
その役割を果たしているのがスイッチです。
特に押し始めやすいのは、
- 眠くなってきた夕方
- お出かけ前
- 人が多い場所から帰ったあと
「ちょっと疲れた」
「気持ちがザワザワする」
そんな心のサインが、
指先の動きとして出ているだけなのです。
③「できた!」を何度も味わいたい
1歳は、
人生で一番「成功体験」が増える時期。
- 押せた
- 音が鳴った
- 光った
- ママが反応した
スイッチは、
成功が一瞬で分かる行動です。
誰に教わらなくてもできる。
自分の力で結果が変わる。
そのうれしさを、
何度も確かめているのです。
「発達障害なの?」と不安になる前に知ってほしいこと
検索すると
「繰り返し行動」「スイッチ」「発達障害」
という言葉が並んで、不安になることもありますよね。
でも、
1歳がスイッチを繰り返し押すだけで
発達障害を疑う必要は、ほとんどありません。
この時期の繰り返し行動は、
- 発達途中によく見られる
- 一時的なブームになりやすい
- 言葉や遊びが増えると自然に減る
という特徴があります。
✔ 表情が豊か
✔ 人との関わりを楽しむ
✔ 遊びが少しずつ広がっている
こうした様子があれば、
スイッチ押しは「今だけの成長あるある」です。
イライラしないための関わり方|1歳にちょうどいい対応
① やめさせる前に「実況」してみる
「また押してる…」と思ったら、
叱る代わりに実況を。
- 「ピッて鳴ったね」
- 「電気ついたね」
- 「押せたね」
1歳には、
説得より共感の実況が届きます。
② 回数やタイミングを区切る
完全に禁止すると、
かえって執着が強くなります。
- 「あと2回ね」
- 「3、2、1でおしまい」
- 「ママが数えたら終わりね」
終わりが見えると、
意外とすっと切り替えられることも。
③ 「押していいもの」を用意する
- 音が鳴るおもちゃ
- ボタン付き知育トイ
- スイッチ風のおもちゃ
「ダメ」ではなく
「こっちはいいよ」に置き換えるだけで、
親のストレスがぐっと減ります。
安全面だけは、大人が守ろう
スイッチブームで気になるのが、
- 家電の誤作動
- インターホン連打
- 感電や故障の不安
この部分は、
しつけより環境調整がおすすめです。
- カバーを付ける
- 触れない位置にする
- ロックを使う
「やめさせる」より
「安心して見守れる環境」を整える方が、
結果的に早く落ち着くことも多いです。
いつまで続くの?
多くの子は、
- 言葉が増える
- ごっこ遊びが始まる
- 外遊びが楽しくなる
こうした変化とともに、
スイッチへの執着は自然と減っていきます。
「ずっと続くのかな…」と感じる頃には、
きっと別の「あるある」が始まっています。
まとめ|スイッチの向こうにある、1歳の小さな心
1歳のスイッチ押しは、
困った行動ではありません。
- 安心したい
- 確かめたい
- できたを味わいたい
そんな気持ちが、
小さな指先に詰まっているだけ。
今日もスイッチを押しているその姿は、
世界と向き合ってがんばっている証拠です。
「また押してるなぁ」
そう思ったら、ほんの一瞬だけ、
「今、どんな気持ちかな?」
そう想像してみてください。
その視点だけで、
育児は少し、やさしくなります。
今日も一日、おつかれさまでした🍀
このブログでは、子育て中のちょっとした悩みや工夫、
子どもの行動の心理をわかりやすく紹介しています。
ときには心理診断コンテンツで気分転換も♪
育児を「ちょっと気ラクに、ちょっと楽しく」感じられるような記事を発信中です😊
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こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
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「子どもの絵で心を読む専門サイト」として、日々の子育てに役立つ情報をお届けします。



