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著者:ITTI
更新日:2025-09-12
読了目安:7分
子どものお絵かきは、大人には「ぐるぐる」や「ナゾの生き物」に見えることもありますが、実は発達のサインや心理的な意味が隠れています。大切なのは「上手さ」よりも「どんな気持ちで描いたか」に注目すること。
この記事では、
・3歳〜5歳の子どもの絵に見られる特徴と発達の目安
・親ができる声かけやサポート方法
・もっと絵を楽しむアイデア
をわかりやすく紹介します。
「最近、子どもが絵を描かなくなった」という方も、「毎日アートが爆発!」という方も、子どもの絵を通して成長を感じられるヒントが見つかりますよ。
子どもの絵を通じて心の成長を促す方法
子どもの絵はただの遊びではなく、心や発達を理解する大切な手がかりです。年齢別に、どのような声かけやサポートが効果的かを詳しく解説します。親として、どのタイミングでどんなサポートをすれば良いのか、具体的なアクションプランを知っておくことは、子どもの成長を応援するために非常に重要です。
3歳のぐるぐる期 ― 描くことを楽しませるための声かけと発達サイン

3歳の子どもへの声かけ ― 描くことを楽しませるための言葉の選び方
3歳の子どもは、ぐるぐるとした線を描く「ぐるぐる期」に入ります。
この時期の目的は「形を描く」ことよりも、「描くことそのものを楽しむ」ことにあります。
子どもが何を描いているかわからなくても、焦らず見守りましょう。
「いっぱい描いたね」「ぐるぐるが元気だね」と、描くこと自体を肯定する言葉が大切です。
また、太めのクレヨンや短めの色鉛筆など、手の動きをコントロールしやすい道具を選ぶと、自然に筆圧や握力も育ちます。
紙は小さいよりも大きめを用意して、思いきり腕を動かせる環境にしてあげると◎。
もし描くことにあまり興味を示さない場合は、「ママも一緒にお絵かきしていい?」と声をかけ、共同で描く楽しさを伝えてみましょう。一緒に描くことで、「描くって楽しい!」という気持ちが芽生えます。
この時期の子どもは、描くこと自体を楽しんでいますが、親はどうしても「正しい描き方」を求めがちです。親がサポートするべきは、絵の形や内容に関してではなく、描く過程そのものを楽しむことを助ける声かけ。
- 「わあ、すごい!どんなお話がつながっているのかな?」
- 「そのぐるぐるの線は何を表しているんだろうね?」
これらの声かけは、子どもが自分の描いたものに意味を見出し、創造力を引き出す手助けとなります。
3歳の発達サイン ― 親が気をつけたいポイント
- 手先の器用さ: まだ不器用であることが多いので、無理に細かい形を描こうとせず、自由に描かせることが大切です。
- 色の選び方: 色に対しても好奇心を持ち始めますが、色の意味を考えながら使うことを促しましょう。
「下手なのかな?」と感じたときは、視点を変えると才能の芽が見えてくることもあります。詳しくは → うちの子の絵が下手?と思ったときの見方
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4歳の形の世界 ― 感情を表現する力を育てるためのサポート方法

4歳の子どもとの関わり方 ― 描く力を引き出すためのコミュニケーション術
4歳になると、子どもの絵はより具体的な形を取るようになり、絵を通じて感情を表現し始めます。
4歳になると、絵の中に目・鼻・口などのパーツが出てきて、
「顔らしいもの」「人らしいもの」が描けるようになり、表現の幅がぐっと広がる時期です。
このころの子どもは、「見たもの」よりも「思い出」や「印象」で描くことが多いので、
「今日は何を描いているの?」「その子は何をしてるの?」など、会話で気持ちを引き出すサポートが効果的です。
ポイントは、「上手に描けたね」ではなく、
「この帽子の色、○○ちゃんらしいね!」「たくさん人がいて楽しそう!」のように、気づきを伝える褒め方を意識すること。
自分の表現が認められたという体験が、自信と創造意欲につながります。
また、絵と実体験をつなげるのもおすすめ。
たとえばお散歩や動物園のあとに「今日見たゾウさん描いてみようか」と誘うと、見たことを絵で再現する力が育ちます。
色使いも豊かになり、その日の気分を絵で表現することもあります。
- 「この絵はどんなお話をしているの?」
- 「赤い色はどんな気持ちを表しているの?」
感情を表現する力を育むために、親が問いかけることで子どもが自分の気持ちを言葉にする手助けになります。
4歳の発達サイン ― 親ができるサポート
- 形や人物の描写: 丸や四角など、形を描く力がつきますが、人物画においてはまだシンプルな形になることが多いです。無理に詳細を描かせず、描いた形をどう解釈するかを一緒に考えていきましょう。
- 感情表現: 喜怒哀楽など、絵に感情を込めることができるようになります。親のフィードバックが重要です。
色選びに気持ちが反映されることもあるので、→ 子どもが選ぶ色の心理も参考にしてみてください。
5歳のストーリー期 ― 創造力と表現力を育むための声かけと環境作り

5歳の子どもとの会話 ― 表現力を育むための質問とフィードバック
5歳になると、子どもは自分の世界を物語として描く力を持ち始めます。
家族・友だち・動物・空・太陽など、構成力や想像力がぐんと伸びる時期です。
この時期のサポートで大事なのは、「話を聞いてあげる」こと。
絵を見ながら「これは誰?」「どんなお話なの?」と聞くと、子どもは自分の世界を言葉で表現しながら、絵の中のストーリーを深めていきます。この時期は、絵を描くことを「お話を作ること」として捉えるようになります。親としては、子どもがどんな物語を描こうとしているのかに注目し、積極的に質問を投げかけることが大切です。
また、描く環境にも工夫を。
・テーマを自由に選ばせる(例:「今日は好きなことを描いてみよう!」)
・いろんな画材を使ってみる(水彩・色鉛筆・コラージュなど)
・失敗を恐れずに描ける雰囲気をつくる
こうした体験を重ねることで、子どもは「自分の考えを形にする力」を自然に身につけていきます。
さらに、「描いた絵を見せてもいい?」と親に尋ねてきたらチャンス。
「もちろん!どんなお話か教えて」と、作品を尊重する姿勢を見せることで、表現への意欲が一層高まります。
この時期は「本人ワールド全開」。絵と物語をセットで楽しむのがおすすめです。
- 「このお姫様はどんな冒険をしているの?」
- 「この森の中で何が起こったのかな?」
物語性を持った絵を描くことで、子どもの表現力がより一層豊かになります。
5歳の発達サイン ― 親ができるサポート
- 物語性の発展: 絵を通してストーリーを語ることができるようになるので、物語の詳細やキャラクターの関係について話し合い、子どもの創造力をさらに広げていきましょう。
- 色と形の使い方: より多様な色や形を使うことができるようになるため、自由な表現を許しつつも、バランスを考えるよう声かけをします。
おすすめの画材と環境

・水で落ちるクレヨンやスタンプ型ペン
・ホワイトボードやお風呂用お絵かきクレヨン
・タブレットのお絵かきアプリ
紙だけでなく、描ける環境を広げると、子どもはもっと自由に表現できます。
親子で楽しむお絵かき ― 想像力を広げるお題チャレンジとリレーお絵かき
お絵かきは、親子で楽しむ素晴らしい活動です。「お題チャレンジ」や「リレーお絵かき」を通じて、親子の絆を深めながら、子どもの創造力や発想力を引き出すことができます。
親子で楽しむお絵かき ― 「宇宙人ってどんな形?」チャレンジ

親が出した「宇宙人ってどんな形?」というお題を元に、お互いに絵を描いてみましょう。子どもは自由な発想を膨らませ、親も一緒に楽しむことができるお題です。
子どもの絵を宝物に変える方法 ― 作品を飾ることで育む自信と成長
子どもの絵は、ただ描いたものではなく、その成長の証です。絵を飾ることで、子どもは自分の作品に誇りを持ち、自信を深めることができます。
作品を飾る ― 親ができる自信を育む方法
子どもの絵を部屋に飾ることで、絵を「宝物」に変えることができます。子どもの絵に「素晴らしい!」と声をかけて、作品を大切にすることが、子どもにとっての自信と成長に繋がります。

- 冷蔵庫や壁に飾る
- 作品ファイルでまとめる
- 家族展覧会を開催する
描いたあとを大切にすることで、子どもは「また描きたい!」と意欲を持ちます。
「絵を飾ることが子どもの心にどう影響するのか知りたい方は → 子どもの絵を飾る方法と心理的効果をご覧ください。
子どもの絵は「今の気持ち」を映す小さな鏡。発達のサインを知り、声かけや飾り方を工夫すれば、ただの落書きが親子の宝物に変わります。
よくある質問とチェックリスト
Q&Aコーナー
Q1: 「3歳の子どもが絵を描かない、どうしたらいい?」
A1:
3歳の子どもが絵を描かない理由には、まだ描く楽しさを実感できていない可能性があります。この時期、子どもは「描く」ことよりも「描いている自分を楽しむ」ことが重要です。まずは、親が絵を描いている姿を見せたり、「一緒に描こうか?」と誘ったりして、描く楽しさを感じさせましょう。また、太めのクレヨンや大きな紙を使うと、手の動きを自由にさせやすく、描くことへの興味が湧きます。
Q2: 「子どもの絵を見て、どう声をかけたらよいか?」
A2:
子どもの絵に対する声かけは、その気持ちを認め、肯定することが大切です。「これは○○だね!」など子どもの発想を引き出すような言葉をかけると、さらに創造力が育まれます。また、「たくさん描いたね」「好きな色を使ったね」といった過程を褒めることも、子どもが自分の表現を大切に思うようになります。
チェックリスト:年齢別のお絵かきサポート方法
3歳:ぐるぐる期 – 「描く楽しさ」を育てる
- 特徴
- 丸や線をぐるぐる描く
- 描くことそのものを楽しむ時期
- サポート方法
- 描くこと自体を肯定する声かけ
- 親と一緒にお絵かきする
- 太めのクレヨンや大きな紙を使用
4歳:形の世界 – 「伝えたい気持ち」を引き出す
- 特徴
- 目・鼻・口などのパーツが描ける
- 思い出や印象を描く
- サポート方法
- 子どもが描いた絵について会話を広げる
- 「この色、○○ちゃんらしいね」と気づきを伝える
- 見たことを絵で再現する活動(例:動物園のゾウさんを描く)
5歳:ストーリー期 – 「考えを形にする力」を伸ばす
- 特徴
- 絵の中に物語や感情が表れる
- 構成力や想像力が発展
- サポート方法
- 絵を見ながら、物語や登場人物を聞き出す
- 描くテーマを自由に選ばせる
- 様々な画材を使って表現を楽しむ
まとめ|絵の「上手・下手」よりも「感じて表す力」を育てよう
3歳は「描く喜び」、4歳は「伝える楽しさ」、5歳は「表現する自信」。
年齢ごとに育つ力は少しずつ違います。
親が「うまく描けたか」ではなく、「どんな気持ちで描いたか」「どんなお話を思い浮かべたか」に目を向けると、
絵を通じて心の成長を感じ取ることができます。
絵は、子どもが自分を語る“もうひとつの言葉”です。
一枚の絵に耳を傾けながら、子どもの世界を一緒にのぞいてみましょう。
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