
うちの子、また青で塗ってる…最近ずっと同じ色ばっかり」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
子どもが選ぶ色には、その時々の“気持ち”がそっと隠れていることがあります。元教諭の立場からお伝えすると、これはただの「好きな色」ではないこともあるんです。
今回は、紫や青をよく使う子どもたちに注目して、色を通じて子どもの心をちょっとだけ覗いてみましょう。
子どもの「色選び」には意味がある?
クレヨンや絵の具で、減りが早い色ってありませんか? 「この色ばっかり使うな〜」と感じたら、それはお子さんの心のサインかもしれません。
私たち大人も、落ち着きたい日は“青っぽい服”を選んだり、元気を出したい日は“赤いリップ”を塗ったりしますよね。子どもも、実は無意識に気持ちに合った色を選んでいるんです。
では、よく使われる色にはどんな意味があるのでしょう?
紫や青を選ぶとき、どんな気持ち?
紫をよく使う子どもは…
- 想像力が豊かで、自分の世界を大事にするタイプ
- 一人遊びも得意で、物語をつくるのが好きな子も
- でもときどき、さみしさや孤独を感じているサインかもしれません
声かけヒント:「この絵、どんなお話があるのかな?」
青を選ぶ子どもは…
- 落ち着きたい、安心したい気持ちがある
- 冷静で周りをよく見ていることも
- でも、感情を出しにくいタイプや、がまんしていることもあるかも
声かけヒント:「この色、気持ちいいね。どうして選んだの?」

他にもある、色と気持ちのつながり
色 | 子どもの気持ち(特徴) |
---|---|
赤 | 元気いっぱい!感情表現が豊か。時にイライラや怒りも含まれることも。 |
黒 | 自分の世界を持ちたい時期。不安やストレスを感じていることも。 |
黄色 | 明るく好奇心旺盛、気分がのっている時。 |
緑 | 落ち着きたい、優しくなりたい気分。 |
ピンク | 甘えたい、守られたい気持ちがある時。 |
白 | きれいにしたい!完璧に描きたい思いがある時。 |
色だけで全てを決めつけるのではなく、「この子は今、どんな気持ちでこれを選んだのかな?」と少し寄り添ってみてください。
子どもの心を読み解く3つのポイント
- 色の“変化”に注目してみる
- いつもと違う色を使っていたら、何か心の変化があるのかも。
- 使い方もチェック
- 例えば、全体を真っ黒で塗りつぶしていたら、ストレスのサインかもしれません。
- 会話のきっかけにしてみる
- 「どんな気持ちで描いたの?」「どこが気に入ってる?」など、描いた“あと”の会話がとても大切です。
子どもの絵から心を感じる、親のサポート
子どもの絵を見て「なんか心配…」と感じたとき、無理に「どうしたの?」と詰めるのではなく、
「この色、好きなの?どんなふうに描いてみた?」
と、気持ちを開ける言葉をかけてみましょう。
そして、ネガティブに見える色でも、決して否定せずに「そういう時もあるよね」と認めてあげることが、子どもにとって大きな安心になります。
アートって、心の窓
色には「その子らしさ」や「その時の気持ち」が、思ったよりたくさん詰まっています。
子どもの絵を見て、「きれいだね」だけじゃなく、 「今、こんなことを感じてるのかな?」とちょっと想像してみると、 絵を通して子どもとの会話がぐんと深まりますよ。
こんな子は色からのメッセージが多いかも?
- 紫や青のクレヨンばかり使っている
- 描いた絵にストーリーがある
- 色のこだわりが強くなってきた
- 黒や赤で力強く描くことが多い
まとめ:子どもの絵=感情のカケラ
「なんでこの色選んだの?」 その一言から、子どもとの心の距離がぐっと縮まるかもしれません。
色を通して子どもの内面を感じ、 「今日もよく描いたね」と、そっと声をかけてみましょう。
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9 thoughts on “「なんで青ばっかり描くの?」——色から見える、子どもの小さな心の声”