
「うちの子、人見知りなのに…なぜかあの人にはすぐなついた」
そんな経験、ありませんか?
子どもが自然と心を許す相手には、実はいくつかの共通点があります。
それは特別なスキルや才能ではなく、ちょっとした工夫や関わり方のコツ。
たとえば、授業中。
黒板を見つめながら困った顔をしていた子に、そっと近づいて、しゃがんで目線を合わせて「ここ、ちょっと難しかったかな?」って小声で声をかけたことがあるんです。
その子、最初は戸惑ったようにモジモジしてたんだけど、「一緒にやってみようか」と言った瞬間に、ふっと表情がゆるんで、鉛筆を持ち直して…最後には自分で答えを出せたんですよね。
そのときのちょっと得意げな顔、今でも覚えてます。
また別の日。
グループ活動の中で、ちょっと遠巻きにしていた子がいて。
しゃがんでその子の顔を見て「◯◯ちゃんのアイディア、面白そうだよって○○くんが言ってたよ」って伝えたら、嬉しそうにスッと輪の中に入っていったんです。
目線を合わせる+柔らかい声のトーンって、それだけで“あなたを大事に思ってるよ”って伝わるんですよね。
元教諭として多くの子どもたちと接してきた経験をもとに、
この記事では「なつく人の秘密」を、子どもの心理×親の気持ちという視点から丁寧にひも解いていきます。
■ 子どもがなつく人の特徴① 表情がやわらかく、笑顔に安心感がある
子どもは、大人の表情をよく見ています。
無意識のうちに「この人は安心できる?」「怖くない?」と心の中でチェックしているのです。
▶ やさしい笑顔は、言葉以上に「大丈夫だよ」「ここにいていいよ」というメッセージになります。
反対に、無表情や険しい顔は子どもにとっては“警報サイン”。
🔸 子どもの笑顔を引き出す声かけ例
シーン | 声かけのコツ |
---|---|
子どもが近づいてきた | にっこり笑って「こんにちは、来てくれてうれしいよ」 |
子どもが見せたいものを持ってきた | 目を見て「わぁ、見せてくれてありがとう!これ何かな?」 |
■ 特徴② 落ち着いた声と話し方が信頼を生む
声のトーンは、子どもに安心感を与える大事なポイントです。
急に大きな声を出されたり、早口で話されると、子どもはびっくりして心を閉ざしてしまうことも。
▶ 落ち着いた声で、ゆっくりとテンポよく話すと、子どもは「この人と一緒にいると心地いい」と感じます。
🔹 子どもに安心感を与える声のトーンとは?
- ちょっと低めの落ち着いた声
- テンポは大人よりゆっくりめ
- 相手の反応を待ちながら話す

■ 特徴③ 子どもの目線に合わせることで「安心できる人」になる
子どもと話すときに、立ったまま見下ろすような姿勢だと、子どもは威圧感を覚えることがあります。
反対に、しゃがんで目線を合わせるだけで「この人は自分をちゃんと見てくれている」と感じ、ぐっと心が開きます。
🔸 目線を合わせる工夫例
状況 | 目線の合わせ方 |
---|---|
子どもが座っているとき | 自分も床に座って話す |
子どもが立っているとき | 軽くしゃがんで、目の高さを合わせる |
■ 特徴④ 子どもの話を最後まで聞く「余白」がある
子どもは、大人に話を聞いてもらえると、自分の存在を認めてもらえたと感じます。
でも大人はつい「ちょっと待ってね」「後でね」と言ってしまいがち…。
▶ 子どもが話しかけてきたときは、なるべく途中で遮らず、最後まで聞く姿勢を見せましょう。
「ちゃんと聞いてもらえた」という体験が、安心感と信頼感につながります。
🔹 上手な聞き方のコツ
- 最後まで話させる
- 相づちやうなずきを意識的に使う
- 質問で終わると、会話が続きやすい(例:「それで、どうなったの?」)
◆ おわりに:親として知っておきたい「なつく人」の在り方
「人見知りだから…」「うちの子は心を開くまでに時間がかかる」
そう思っている方こそ、ぜひ今回のポイントを試してみてください。
✔ 笑顔
✔ 落ち着いた声
✔ 目線を合わせる
✔ 話を聞く姿勢
この4つが揃っていると、子どもは「この人なら大丈夫」と感じ、ぐんと距離が縮まります。
誰でもできることばかりですが、意識するだけで子どもとの関係は大きく変わりますよ。
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