
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)が我慢してる」 「下の子が上の子にちょっかい出す」
そんな風に感じることはありませんか?喧嘩がはじまると上の子が勝つことの方が多いと思うのですが、そもそも下の子が理不尽なちょっかいを出していることも。
そこで今回は、上の子の気持ちに寄り添いながら、兄弟げんかの対応を工夫していきましょう!
なぜ上の子ばかり怒られてしまうの?
兄弟の様子で最近よく見かけるのは下の2パターン。
①上の子が我慢している場合
②上の子天下の場合。
②の上の子天下のパターンはまた後日、記事にしたいと思いますが、これ、おもしろいことにパターンごとに親の声掛けの傾向があります。①の上の子が我慢している場合は叱る親、②の上の子天下の場合は、叱らない育児をしている場合が多いと感じます。
今回は上の子が我慢している場合についてフォーカスしてお話していきます。
兄弟げんかが起こると、どうしても親は上の子に「優しくしてあげて~」と言いがち。上の子に親も甘えてしまうのです。 でも、上の子からすると「ちょっかい出してきたのは弟妹なのに、なんで私ばっかり?」と不満がたまる一方。

上の子が損した気持ちになる原因
- 「年上だから」と期待されることが多い
- 下の子が泣くと、つい下の子をかばいがち
- 親が「年齢の差」を意識しすぎてしまう
この状況を改善するには、「上の子の気持ちを理解し、適切に関わること」が大切です。
これをやると上の子の不満が爆発!NG対応
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」と言う
「お兄ちゃんなんだから我慢して」 「お姉ちゃんなんだから譲ってあげて」
→ 上の子の気持ちを無視してしまうNGワード!
親としては「年上だからこそできることがある」と思って言ってしまいますが、上の子にとっては「年上だからって何でも我慢しなきゃいけないの?」とストレスに。
代わりにこう言おう!
- 「どうしたら二人とも納得できるかな?」
- 「○○(上の子)の気持ちも聞かせて?」
すぐに下の子の味方をする
「下の子が泣いた=上の子が悪い」ではありません。しかし、泣いている方に意識が向きやすく、無意識のうちに下の子をかばってしまうことも。
→ 上の子は「いつも私が悪者…」と感じる原因に!
親の対応ポイント
- どちらが悪いかを決めつけない
- 泣いている下の子だけでなく、上の子の話も聞く
- 「二人ともどうしたの?」と平等に接する
上の子の話を最後に聞く
兄弟げんかのとき、親は泣いている下の子を落ち着かせようとします。 すると、上の子は「後回しにされた」と感じがち。下の子を泣かせたまま上の子の話を聞くのは大変ですし、下の子もがんばって主張してきます。そんな状況からつい上の子が後回しに。
→ 「私の気持ちはどうでもいいの?」と不満が蓄積!
親の対応ポイント
- 「○○(上の子)はどう思った?」と、先に上の子の話を聞くことも大切
- 下の子をなだめつつ「○○の気持ちも聞きたいな」とフォロー
上の子が「損してる」と思わないための対応策
「上の子ばかり叱る」から「両方の話を聞く」にシフト
親が意識するポイント 下の子が泣いていても、まずは「どうしたの?」と上の子にも聞く
「どっちが悪い?」ではなく「どう解決する?」を考えさせる
年齢ではなく「気持ち」に注目して声をかける
上の子にも甘えさせる時間を作る
下の子が生まれると、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)らしくしなきゃ」と頑張りすぎることも。
上の子にも「赤ちゃんのときがあったこと」を思い出させて、甘えられる時間を作ると安心感につながります。
おすすめの対応
- たまには「赤ちゃん扱い」してスキンシップを増やす
- 「お兄ちゃん(お姉ちゃん)」ではなく名前で呼ぶ
- 「○○が小さいころはね…」と、昔話をして愛情を伝える
「ありがとう」と感謝を伝える
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)だからやって当然」ではなく、
- 「○○が優しくしてくれて助かったよ!」
- 「一緒に遊んでくれてありがとう!」
- 「○○のこと頼りにしてるよ!」
と、具体的に感謝を伝えることで、上の子も「自分は大事にされている」と実感できます。
兄弟のやりとりチェックリスト
日常の中で自然に会話している(必要最低限の会話だけでなく、雑談もある)
おもちゃやお菓子を譲り合うことができる(全部は無理でも、時々シェアできる)
一緒に遊ぶ時間がある(ケンカもするけれど、楽しそうに遊ぶことも多い)
お互いの気持ちを理解しようとする場面がある(「○○したかったんだね」「これいやだった?」など)
ケンカのあと仲直りできる(親が介入しなくても、自然に元に戻ることが多い)
兄・姉が弟・妹の面倒を見ることがある(簡単なお手伝いや気にかける姿が見られる)
弟・妹が兄・姉を頼ることがある(「○○やって!」と甘えたり、相談したりする)
相手をバカにしたり、傷つける言葉をあまり言わない(完全になくすのは難しいが、頻度が少ない)
相手の好きなものや得意なことを認めることができる(「○○上手だね」と褒めることがある)
家族の中で「兄弟っていいな」と思える瞬間がある(親から見て、微笑ましい場面がある)
チェックが多いほど、兄弟関係は良好♡
まとめ:上の子の気持ちに寄り添うと、兄弟仲も良くなる!
「どうせ私が怒られる…」と上の子が感じると、兄弟関係もギクシャクしがち。
でも、親がちょっと意識を変えるだけで、 「年上だから」と我慢を強いるのをやめる
兄弟げんかでどちらか一方を悪者にしない
上の子にも甘えさせる時間を作る
これだけで、上の子の満足度がぐんと上がり、兄弟げんかの後のモヤモヤも減ります。毎回じゃなくていいと思うんですよね。子どもも大人も、心に響くタイミングがあれば理解し、自分のものにできますし、どんどん成長していけます。それに叱るほうもパワーが必要なんですよね。ほんとうに、毎日お疲れ様です。
怒らずに叱ることが本当にいいことなのか?についても、書いていく予定ですので、またよかったら見に来てください♪
兄弟げんかは、子どもが成長するために必要な経験のひとつ。 上の子の気持ちを大切にしながら、親も無理なく関わっていけるといいですね
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