このブログはPRを含みます
著者:ITTI
更新日:2025-10-01
読了目安:6分
「トイレ行きなさい」と言っても動かない…どうすればいいの?
「トイレ行きなさい!」
何度言っても動かない子どもに、ついイライラしてしまうことはありませんか?
「どうしてこんなに我慢するの?」「わざと行かないの?」
そんな疑問や不安を抱える親御さんはとても多いものです。
でも実は、「トイレに行かない」「行き渋り」は、わがままではなく“心のサイン”。
そこには、安心感や自立心、あるいは小さな不安が複雑に関わっています。
子どもがトイレに行かない・我慢する心理とは?「行き渋り」の本当の理由
子どもがトイレを我慢する背景には、いくつかの心理があります。
ここでは代表的な5つを見てみましょう。

1. 遊びに夢中で“行くタイミング”を逃している
幼児期の子どもにとって、遊びは「今」がすべて。
集中していると、体からのサインを無意識に後回しにしてしまうことがあります。
特に楽しいことの途中では、「トイレ行かない!」と拒否することも。
積み木を高く積み上げている最中、絵本を楽しそうに読んでいるとき、友達とごっこ遊びをしているとき…。
大人から見れば「ちょっと中断してトイレに行けばいいだけ」ですが、子どもにとってはその瞬間の遊びが人生のすべて。トイレに行くことは「楽しさが途切れること」と同じなのです。
「行きたいけど、あとちょっとだけ…」そんな気持ちの積み重ねが、結果的にギリギリまで我慢することにつながります。
2. トイレが“怖い・不安”な場所になっている

音が大きい、暗い、冷たい――。
大人にとって何気ない環境も、子どもには怖く感じることがあります。
「トイレがこわい」「流す音がイヤ」などの言葉が出たら、環境の見直しがポイントです。
こうした物理的な不快感や恐怖心は、大人が思っている以上に子どもの行動に影響します。トイレ自体を避けたい気持ちが「行きたくない」に直結するのです。好きなキャラクターのシールを見えるところに貼ったり、小さなマスコットなどを置いてみるとトイレに向かう子もいます。
3. 「行け」と言われるのがイヤ(自立心の芽)
「トイレ行きなさい」と言われるたび、子どもは「自分で決めたい」と感じることがあります。
トイレ行動は、“自分の体を自分でコントロールする”という初めての自立体験。
そのため、「命令されること」が反発につながるケースも多いのです。
2歳ごろからのイヤイヤ期や、小学生にかけて芽生える自己主張の時期には、「トイレに行かない」という行動が「自分の意思を通す手段」になることもあります。
親から「そろそろ行きなさい」と言われると、子どもは「やらされる」と感じてしまい、反射的に拒否してしまうのです。
「行かない=自分で決めたんだ」という気持ちは、子どもにとって大事な自己主張の一つ。親にとっては困ることですが、実は成長の証でもあります。
4. 失敗が怖い・恥ずかしい
過去におもらしを叱られた経験や、友だちに見られて恥ずかしかった経験があると、
「また失敗したらどうしよう」と不安になり、トイレを避けようとします。
この場合は、“安心して失敗できる”空気づくりが必要です。
5. 親に甘えたい・安心したい気持ち
「ママと一緒に行きたい」「一人ではイヤ」と言うのは、甘えではなく安心感を求める行動。
まだ心が不安定な時期には、スキンシップや言葉での安心がトイレ行動の後押しになります。
園児・小学生別|トイレ行き渋りの原因と対処法
年齢によって“行かない理由”や“サポート方法”は少しずつ異なります。
園児の場合|「恥ずかしい」「タイミングがつかめない」
🧸 幼児(2〜4歳)の場合
- 「トイレ行かない」は“今を優先したい”気持ちの表れ
- トイレの雰囲気を明るくし、安心感を優先する
- 「一緒に行こうか」と誘う言葉が効果的
保育園や幼稚園に通い始めると、家とは違う集団生活の中でトイレに行くことになります。
園児に多いのはこんな気持ちです。
- 「みんな遊んでいるのに、自分だけ抜けるのが恥ずかしい」
- 「先生に声をかけるのが苦手で、言えない」
- 「お友だちが見ているのがイヤ」
まだ自分でうまく自己表現できない年齢だからこそ、「行きたいけど言えない」「行きたいけど我慢してしまう」という状況が起こりやすいのです。
小学生の場合|「冷やかされる」「授業中に言い出せない」
🎒 園児〜小学生の場合
- 学校や園では「恥ずかしい」「行きづらい」と感じることも
- 担任や保育者と連携して“トイレに行きやすい環境”を整える
- 「行けない」ではなく「行きづらい」状況を理解してあげる
小学生になると、自意識がぐっと芽生えてきます。特に低学年の子どもに多いのは、こんな理由です。

- 「授業中に手を挙げてトイレに行きたいと言うのが恥ずかしい」
- 「男子が冷やかすから嫌」
- 「女子に聞かれるのが恥ずかしい」
学校という環境では、“トイレに行くこと自体が特別な行動”のように感じられ、「言ったら笑われるのでは?」という心配が強くなります。結果として我慢してしまい、放課後や帰宅後に一気に駆け込むことも珍しくありません。
🔗学校や園で“トイレに行けない子”を守るために親ができる工夫
親ができる!「トイレに行かない問題」を減らす工夫
では、子どもがトイレを後回しにしたり拒んだりするのを少しでも減らすために、親ができる工夫を見ていきましょう。
🌿 親ができる5つの工夫|トイレに行かない子どもへの安心サポート
- 「行きなさい」より「そろそろ行こうか」と“誘い”に変える
- トイレを明るく、清潔で落ち着ける空間にする
- 成功したときはしっかり褒めて「できた!」を記憶に残す
- 失敗を叱らず、「また次にできるよ」と安心を伝える
- 一緒に行く・見守るなど、安心感を少しずつ手放していく
1. 「命令」より「誘い」の言葉かけ
「早く行きなさい」よりも「一緒に行こうか?」という言葉かけの方が、子どもはずっと動きやすくなります。
特に小さい子どもは“親と一緒に行ける安心感”が背中を押してくれるのです。
👉 ポイントは 「トイレ行った?」ではなく「トイレ行こうか」。
子ども自身が「行く」と言いやすくなる言葉に変えてみましょう。
2. トイレを「特別な場所」に変える
トイレを嫌がる子には、トイレをちょっと楽しい空間にする工夫が効果的です。
- お気に入りのキャラクターのマットやシールを置く
- 成功したらシールを1枚貼れるシートを用意する
- トイレに小さな絵本を置いておく
子どもが「行きたい!」と思えるような雰囲気づくりをしてみると、自然と足が向かうようになります。
🌼 トイレトレーニングを楽しく進めたいときに
自分のペースで楽しめる「できたね!」シールブック。
小さな達成感を積み重ねたい親子におすすめです。
▶ おむつのなか、みせてみせて! トイレできたねシールブック
3. 不快感を取り除く
物理的な不快感も見逃せません。
- 補助便座や踏み台を子どもに合ったサイズにする
- 冬は便座カバーをつけて冷たさを軽減する
- スリッパのサイズを合わせる
「ちょっとした違和感」をなくすだけで、トイレはぐんと快適な場所になります。
4. 成功体験を積ませる
子どもがトイレに行けたときは、さりげなくでもしっかり褒めてあげましょう。
「今日はちゃんと行けたね!」「自分で言えたね!」という一言が、自信と次の成功につながります。
逆に、失敗を責めるとトイレへの苦手意識が強くなってしまうことも。
「大丈夫、また次頑張ろう」と受け止める姿勢が大切です。
それでもうまくいかないときに大切にしたい視点
ここまで工夫しても、やっぱり「トイレに行かない!」という日が続くこともあります。
そんなとき、親としては「もうどうしたらいいの?」「またおもらししたらどうしよう」と気持ちが焦ってしまいますよね。
でも覚えておいてほしいのは、子どものトイレ習慣は“ある日突然できる”ことが多いということです。
昨日まであんなに行き渋っていたのに、ある日ふと自分から「トイレ行く」と言えるようになったり、急に失敗が減ったり…。子どもの成長は、目に見えないところでしっかり積み重なっています。
親が「気にしすぎない」ことも大事
親が「どうして行かないの?」「またおもらししたら困るでしょ!」と必要以上に気にしてしまうと、子どもは「トイレ=プレッシャーの場所」と感じてしまうことがあります。
「行かない日もあるよね」
「今日はうまくいかなかったけど、また明日チャレンジしよう」
そんな気持ちで見守ることが、実は一番の近道です。
Q&A|よくある親の疑問
Q:トイレに行かないのはわがまま?
A:ほとんどの場合、「行きたくない」ではなく「行けない」心理が隠れています。
怖さ・不安・恥ずかしさなど、子どもなりの理由を見つけてあげましょう。
Q:無理に行かせたほうがいい?
A:無理強いは逆効果です。
「安心して行ける」ことを優先し、「一緒に行こうか?」と優しく声をかけましょう。
チェックリスト|「行かない!」が続くときに見直したい4つのこと
☑ 「行きなさい」と命令調になっていない?
☑ トイレが寒い・暗いなど、行きたくない理由がない?
☑ 成功体験をきちんと褒めている?
☑ 失敗を叱っていない?
👉 一つずつ見直すことで、トイレが“安心の場所”へと変わっていきます。
補助アイテムで「一人で行けた!」をサポート
「トイレ行かない」子どもの多くは、“物理的に不安”を感じています。
そんなときにおすすめなのが、階段付き補助便座。
🚽 「ひとりでできた!」を応援してくれる補助便座
トイレがちょっと怖い子にも安心。
ステップ付きで昇りやすく、座り心地も安定。
“トイレ行き渋り”が減ったという声も多い人気アイテムです。
▶ tecopeco[テコペコ] 補助便座 トイレトレーニング(グレージュ)
高さが合わず不安定だった座り姿勢をサポートし、
「一人で行けた!」という自信を育ててくれます。
「子どもの“行き渋り”が減った」「自分から座るようになった」と口コミも多数。
まとめ|トイレ行き渋りは「反抗」ではなく「心のSOS」
遊び、怖さ、恥ずかしさ――「トイレ行かない」理由はさまざま。
でも、そのすべての根っこには「安心したい」という気持ちがあります。
命令よりも“誘いの言葉”を。
失敗よりも“成功体験”を。
親が焦らず寄り添うことで、
トイレは「叱られる場所」から「安心できる場所」へ変わっていきます。
関連記事
このブログでは、子育て中のちょっとした悩みや工夫、
子どもの行動の心理をわかりやすく紹介しています。
ときには心理診断コンテンツで気分転換も♪
育児を「ちょっと気ラクに、ちょっと楽しく」感じられるような記事を発信中です😊
このブログはPRを含みます
こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
このブログでは、子どもの絵から心理を読み取り、心の成長や表現力を親子で一緒に楽しむヒントを発信しています。
「子どもの絵で心を読む専門サイト」として、日々の子育てに役立つ情報をお届けします。



