「これ、パパ(ママ)だよ!」
そう言って子どもが誇らしげに見せてきた絵。
……でも、よく見ると。
顔から手足がニョキッ。胴体が、ない。
「え? 体はどこ?」
「これ、人なの……?」
思わずフリーズした経験、ありませんか?
でもご安心ください。
そのちょっと不思議な人の絵、**実は“かなり順調な成長のサイン”**なんです。
この記事では、
- なぜ胴体を描かないのか
- 「頭足人(とうそくじん)」と呼ばれる理由
- 3〜4歳の絵がここからどう変わっていくのか
を、くすっと笑えて、読み終わると安心できる視点で解説します。
この記事の内容
結論から:胴体がない人の絵は「問題なし」
まず一番大事なことを。
3〜4歳で胴体のない人を描くのは、まったく異常ではありません。
むしろ、多くの子どもが通る「発達のど真ん中」。
大人の目には
「バランスおかしくない?」
と映りますが、子どもにとってはとても理にかなった描き方なのです。
なぜ胴体を描かないの?子どもの頭の中をのぞいてみよう
子どもが「人」を描くとき、何から描くと思いますか?
答えはとてもシンプル。
- よく見るもの → 顔
- よく動かすもの → 手・足
逆に胴体はというと……
正直、子どもにとってはあまり目立たない存在です。
しゃべらない
動かない
表情もない
つまり、印象が薄い。
子どもは「大事だと感じたところ」から描いていきます。
だから結果として、
顔 + 手足
= 頭から手足が生えた人
になるわけです。
それ、実は「頭足人(とうそくじん)」と呼ばれています
この描き方、実はちゃんと名前があります。
頭足人(とうそくじん)
英語では Tadpole Figure(おたまじゃくし人間)。
- 2〜4歳ごろに多く見られる
- 頭から直接、手足が伸びる
- 胴体が省略される
という特徴があります。
ふざけて描いているように見えて、
脳内ではこんなことが同時に起きています。
- 「これは人だ」と理解している
- 体のパーツを区別できている
- 空間の配置を一生懸命考えている
つまり頭足人は、
“人間を理解しはじめた証拠”のアウトプットなのです。
3〜4歳は「表現が爆発する」時期
この時期の絵は、とにかく自由。
- ぐるぐる線から急に顔が生まれる
- 色が気分でコロコロ変わる
- 手がやたら長い
- 足が3本ある(たまに)
どれも「よくある」「大丈夫」。
なぜなら3〜4歳は、
- 想像力が急成長
- 描きたい気持ちが先行
- 技術がまだ追いつかない
というアンバランスが楽しい時期だからです。
実際、この頃から
「これはママで、これは犬で、こっちはバナナ」
と、意味づけしながら描くようになります。
これも大きな成長ポイントです。
年齢とともに、絵はちゃんと進化します

頭足人は、ずっと続くわけではありません。
多くの場合、
- 4歳ごろ:棒のような胴体が出現
- 5〜6歳:服・指・髪の毛が増える
- 小学生以降:ポーズや感情まで表現
と、少しずつ「全身」を意識した絵に変わっていきます。
ある日ふと、
「え、いつの間に胴体ついた?」
と気づく瞬間が来ます。
それ、成長です。
よくある不安Q&A
Q. 胴体がない=発達が遅れている?
A. いいえ。3〜4歳ではごく自然です。
Q. 正しい描き方を教えたほうがいい?
A. 教えなくてOK。観察と会話がいちばんの栄養です。
Q. ずっと頭足人だったら?
A. 個人差の範囲が広いです。絵以外の遊び(体を動かす・ごっこ遊び)も見てみましょう。
「汚れるのが心配…」なご家庭に。
自由に描かせたいけれど、後片付けが不安なときに便利。
安心して「思いきり描く」経験を増やせます。
親にできるベストな関わり方は「ツッコまない」
つい言ってしまいがちですが、
ここはぐっとこらえてください。
❌「体ないじゃん!」
❌「ここに胴体描きなよ」
代わりにおすすめなのは、
- 「これは誰?」
- 「この手、なにしてるの?」
- 「どこから描いたの?」
すると、
大人では思いつかない説明が返ってきます。
それが、子どもの世界です。
そうはいっても、うまく描けるようになってほしいなという方へ。お絵描き用のドリルもおすすめ。

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まとめ:ちょっと変な人型は、ちょっとすごい成長の証
- 胴体がなくても問題なし
- 頭足人は3〜4歳の正常な発達段階
- 子どもは「大事なところ」から描いている
- 絵は心と認知の成長記録
その一枚、
今しか描けない“今だけのアート”です。
ぜひ笑って、受け取ってあげてください。
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正解を探すより、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まる時間を。
※唯一の正解はありません。その子に合うかどうかを、一緒に考えませんか。
\ 答えのない、子育ての迷いの中にいるあなたへ /
ブログでは「教育のヒント」を書いていますが、
実は私自身、毎日が迷いと後悔の連続です。
教科書通りの正解に傷ついたとき、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まって、
静かに自分と向き合える場所をnoteに作りました。
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いっちー
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい児の葛藤に、涙でティッシュの山を築きながら向き合っている現役の母です。
教育の現場を知っているからこそ、外側から「正解」を押しつけられることの息苦しさや、もどかしさを感じてきました。
キラキラした正解の中で、無理をして生きるのはしんどいですよね。
「こうすべき」の前に、「この子の場合はどうだろう?」と、一緒に立ち止まれる場所でありたいと思っています。
子どもの絵に宿るサインや、言葉にならない心の機微をそっと眺めて。
今日をなんとかやり過ごすための「余白」を、一緒に見つけにいきませんか。








