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「胴体どこいった?」子どもの絵に“頭足人”が登場する理由とは?
ある日、子どもが得意げに「これ、パパ(ママ)描いたの〜」と持ってきた絵を見て、
思わず口をついて出たのは、
「え、胴体どこいった?」
…なんて経験、ありませんか?
そう、子どもが描くあの“頭に手足が生えた人型”。
まるでドラ〇もんの遠い親戚か、SF映画の新キャラか――。
でもご安心を。
この絵には、ちゃんとした理由があります。

子どもがまだ「人間の構造」をよくわかっていないから?
…それだけじゃありません。
この記事では、
- なぜ子どもは胴体を描かないのか?
- 「頭足人(とうそくじん)」って何?
- 年齢によってどう絵が変わっていくの?
などを、わかりやすく&ちょっぴり楽しくお届けします。
読み終わるころには、
「この子、すごい発想力持ってるな…!」と見方が変わるかもしれません。
なぜ子どもは“胴体”を描かないのか?その理由は…
さて、いきなりですが質問です。
あなたが3歳だったとき、“胴体”のこと、意識してました?
……おそらく、してないですよね。
子どもにとって世界は、「自分の見えるもの」「動かせるもの」が全て。
つまり、彼らが「人」を描こうとしたとき、
まず頭(しゃべる・目がある・表情がある)、
次に手と足(よく動かす)を描くのは当然のことなんです。
じゃあ胴体は?
そう、目立たないんです。存在感が薄め。子どもは興味があるところから描いていきます。
私たち大人は「胴体がないとバランス悪いでしょ」と思いますが、
子どもはそんな概念にまだ縛られていません。
むしろ「印象的なところから順番に描く」という、とても感覚的な芸術スタイル。
だからあの“頭から手足直結人間(頭足人)”は、
ある意味「人間のエッセンスだけを抽出したアート」と言えるかもしれません。
🔗3歳児の「ぐるぐる期」から4歳の「顔出現期」へ。子どもの絵に隠された発達の秘密 – itti-blog
「頭足人(とうそくじん)」って?プロも使う専門用語です
このユニークな人型、実はちゃんと名前がついています。
それが「頭足人(とうそくじん)」。英語では “Tadpole Figure” とも。
「頭から手足が生えている」この描き方は、
おおよそ2〜4歳前後の子どもに多く見られる発達段階のひとつ。

これ、勝手に描いてるようでいて、実は脳の中ではすごく忙しい作業が行われています。
- 身体の各部位を意識し始めた
- 手足と頭は“特に大事”と感じている
- 空間認識やバランス感覚がまだ発展途上
この全部がミックスされた結果が、「頭足人」。
描けた瞬間、“その子なりの人間理解”のアウトプットなんですね。
【年齢別】絵の進化から見る子どもの発達
ここで、「頭足人」からどう成長していくのか、
年齢ごとの変化をざっくり見てみましょう。
年齢 | 描く人の特徴 | 心と体の発達ポイント |
---|---|---|
2〜3歳 | 頭足人。顔+手足だけ | 印象重視、よく動くパーツが中心 |
4歳ごろ | 棒のような胴体が現れる | 全体の構造が少しずつわかってくる |
5〜6歳 | 指や服、髪など細かい要素が加わる | 細部への興味が育ってくる |
小学生〜 | ポーズや感情まで描き分け | 観察力・表現力が急成長中! |
この流れ、まるで“絵の進化図”みたいですね。ポケモンの進化のよう♪
「頭足人」から「服あり人」→「感情表現人」へ進化中、という感じです。
胴体のない絵を描いても心配はいりません
「うちの子、まだ頭足人しか描かないんですが…」
と、ちょっと焦ってしまう親御さんもいますが――
どうかご安心ください。
それ、まったく問題ありません。
というか、「今、頭足人を描いてる時期にしか描けないアート」なんです。
そのうち、気づけば胴体が現れ、指が5本(6本のことも)になり、ズボンにポケットまで付くようになります。
成長は目に見える絵の中にも、ちゃんと表れてくるんです。
🔗子どもの絵に「手が多い」「足が長い」「顔がない」・・・なぜ?
「なにこれ?」ではなく「なんでこう描いたの?」と聞いてみて
もし子どもが面白い人の絵を描いてきたら、
「なにこれ(笑)」ではなく、ぜひこう聞いてみてください。
「これは誰を描いたの?」
「どこから描こうと思ったの?」
「この手は何してるの?」
すると、思いもよらない返事が返ってくるかもしれません。
その子なりの視点や感じ方が、言葉と絵でつながる瞬間です。
絵は、子どもからの“手紙”のようなもの。
どうか、ユーモアと興味をもって受け取ってあげてくださいね。
実際、うちの子の「ママの絵」はぐるぐるで描かれていて、園の先生が小さく「まま」と描いてくれていたんですけれど、その次に持って帰ってきた「ママの絵」は頭足人だったんですよね。ちょっと感動したのを覚えています。🔗「お母さんが一番大きい」のはなぜ?子どもの絵に隠れた心理とは
まとめ:頭足人は“心の成長記録”。ちょっと変な人型も、大切な一歩。
子どもの描く「胴体のない人間」。
最初は「なんじゃこりゃ」と笑ってしまいそうになりますが、
それは子どもが見たまま、感じたまま、そして“理解した世界”を一生懸命描き出したした形です。
むしろ大人こそ、「人はこう描くものだ」という固定観念に縛られてしまいがち。
子どもたちは自由です。まだ“美術のルール”を知らない分、発想力のスケールが違います。
- 胴体がなくてもOK。
- 手足が頭から生えててもOK。
- 「これはママで、これはバナナ」なんて並んでてもOK。
その一枚一枚が、子どもなりの成長記録であり、心のスナップ写真なのです。
🔗子どもの絵に「大きい手」…これ、実は意味があるって知ってた? – itti-blog
最後に:親にできることは「正す」より「見守る」こと
「胴体がないから直させないと…」と焦る必要はまったくありません。
子どもは大人が口出ししなくても、ちゃんと成長していきます。
むしろ親にできるのは、
- 描いた絵を受け止めてあげること
- 「ここが好き!」とポジティブに伝えること
- どんな思いで描いたのか、聞いてあげること
たったそれだけで、子どもの“表現する力”はのびのび育っていきます。
次に子どもが「これパパ〜」と頭から手足が出た絵を見せてくれたら、
ぜひこう返してみてください。
「わぁ!パパ、すごく楽しそうに見えるね!」
……胴体なんて、どうでもよくなってきますよ。
【おまけ】子どもの絵は“今だけ”の宝もの。ぜひ残しておこう
「この人型、なんだか笑っちゃう〜」
と思っていたその1枚、あとから見返すと泣けるほど愛おしく感じることがあります。
- はじめて顔を描けた日
- いつの間にか指が5本になっていた日
- 家族みんなを描いてくれた日
これらはどれも、“発達の証”であり、そのときの子どもの心の記録です。
最近では、子どもの絵をアートパネルやフォトブックにするサービスも増えています。
描いた紙が増えて置き場に困る……というときは、スマホで撮ってデジタル保存しておくのもおすすめですよ。
あとで「このとき、まだ胴体描けてなかったんだね〜」なんて笑いながら、
子どもと一緒に見返す時間もまた、かけがえのない思い出になります。
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【おうちでできる】絵の声を聞く3つの質問
最後に、「もっと子どもの絵から心を知りたい!」という方向けに、
絵をきっかけに親子の会話が広がる魔法の声掛けをご紹介します。
声掛け | 意図 | 子どもの反応例 |
---|---|---|
「これは何をしてるところ?」 | 子どもの発想を引き出す | 「おどってるの!ほら!」 |
「この手はどこから出てるの?」 | 身体の認識や関心を知る | 「あたま!」(←斬新!) |
「これは誰かな?どうして描いたの?」 | 人間関係や思い入れを知る | 「ばあば。きのう来たから」 |
正解を求めるのではなく、“思い”に耳を傾けることがポイントです。
子どもは大人のリアクション次第で、「もっと描いてみよう」と感じていきます。
🔗親のリアクションがごちそう♪我が家の日常
さいごに:ちょっと変な絵こそ、ちょっとすごい才能の芽かも
子どもが描く「胴体のない人」は、
単なる間違いではなく、成長の途中にしか見られない“芸術の芽”。
大人の常識では“変”に見えることも、
子どもの世界では“自然”であり、“のびしろ”そのものです。
ぜひ、「どうしてこうなった?」を楽しんで、
“我が家だけの美術館”を、にぎやかに育てていってくださいね。

📌この記事のまとめ
- 胴体のない「頭足人」は、2〜4歳ごろに多く見られる発達段階
- 頭や手足に注目して描くのは「動かす」「話す」などの重要性の現れ
- 年齢とともに胴体や細部も描けるようになる
- 心配しすぎず、子どもの視点を受け止めて、会話を楽しもう
- 絵は心の成長の記録。ぜひ大切に保存しておこう
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こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです!
教諭として15年以上勤務した後、カメラマンとして独立。
教育と写真、どちらも「子どもと向き合う」ことを軸に歩んできました。
わが家の息子たちは、小さいころはお絵描きに見向きもしなかったけれど、造形遊びやパステルアート、リトミックなどを通して少しずつ表現の楽しさに気づき、今ではポスターや工作で賞をもらうまでに!✨
そんな経験をもとに、
子どもの心と表現の成長を、親子で一緒に楽しむヒントを発信しています。
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