
絵に表れる心のサインと親の関わり方
「うちの子、いつも絵の中で“目”だけ描かない…これって大丈夫?」
子どもが描く絵には、気持ちや心の状態がそっと表れてくることがあります。特に「目」を描かないという行動には、ちょっとした意味やサインが隠れていることも。
今回は、そんな「目を描かない子ども」の心理と、親がどんなふうに関わっていけばいいかを、ご紹介します。
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「目を描かない」のは、珍しいことじゃない
まず、子どもが「目」を描かないからといって、すぐに心配する必要はありません。
幼児さんや小学生の低学年のうちは、まだまだ描き方が安定していない時期。顔の一部を描き忘れたり、省略したりすることはよくあります。
「目」を描いていなくても、全体として楽しく描けているなら、成長の一過程ととらえて大丈夫です。
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目を描かない子の心理にある、いくつかの理由
とはいえ、目だけを意識的に描かないような傾向が続くときは、こんな心理が隠れていることもあります。
1. 自分を見られたくない気持ち
目は「感情」や「気持ち」を表す部分。
「見られたくない」「本音を出したくない」というとき、無意識に目を描かなくなることがあります。
2. ストレスや不安のサイン
不安や緊張が強いとき、絵にも変化が現れることがあります。
外の世界への興味が弱まっていたり、自分の内面に閉じこもっている状態かもしれません。
3. 誰かとの関係性の影響
家族やお友達など、「特定の人」だけ目を描かない…という場合は、その人との関係に何か気持ちがあるのかもしれません。
4. 単なる癖や好み
もちろん、「目を描くのが難しい」「他のパーツを優先して描きたい」など、シンプルな理由もあります。
絵は個性なので、好みの描き方として受け止めるのも大切です。

どんなときに気をつけたらいいの?
「目を描かない」だけでなく、次のような傾向がある場合は、少し注意深く見てあげてもいいかもしれません。
- 人の顔を描いても、いつも目だけ省略する
- 表情がまったく描かれない
- 色を使わず、白黒や暗い色ばかり使う
- 他の子と比べて、描く量が極端に少ない
- 最近、保育園・幼稚園・学校で環境の変化があった
気になるときは、担任の先生や保育士さんに「最近の様子」を聞いてみたり、スクールカウンセラーなどに相談するのも一つの方法です。

親ができるやさしいサポート
「なんで目を描かないの?」と責めないこと
子どもは無意識で描いていることが多いので、否定せず、そっと見守ってあげるのが安心です。
興味をもって聞いてみる
「この子、何を見てるのかな?」「この顔、どんな気持ちなんだろうね?」と、やさしく聞いてあげることで、子どもの気持ちがふわっと言葉になることも。
一緒に絵本やお絵描きを楽しむ
目や表情に注目した絵本や、顔を描くワークを遊び感覚で取り入れるのもおすすめです。
家庭で安心できる空間を意識的につくる
ふだんの会話やふれあいを大切にするだけでも、子どもの心は穏やかにほぐれていきます。
まとめ:「絵は心の鏡」やさしく受けとめて
「目を描かない子」には、いろんな理由があります。
発達の一部だったり、そのときの気持ちだったり…。
だからこそ、絵を通してその子の心にやさしく寄り添うことが大切です。
「目がないから心配」ではなく、
「どういう気持ちで描いたのかな?」と、
子どもの心をそっとのぞくきっかけとして、見守ってみてくださいね。
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