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「小学生になってから、子どもが絵を描かなくなった」
「前はよく描いていたのに、最近は自由帳が白いまま」
「感性が育っていないのでは…?」
こんな不安で検索して、このページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
幼児期は毎日のようにお絵描きをしていたのに、小学生になると急に描かなくなる。
しかも、無理に勧めると嫌がることもあり、「このままで大丈夫?」と心配になりますよね。
でも実は、小学生が絵を描かなくなるのは、珍しいことではありません。
そこには、感性がなくなったわけでも、成長が止まったわけでもない、年齢特有の心の変化が隠れています。
この記事では、
・小学生が絵を描かなくなる理由
・感性や創造力との関係
・親が心配しすぎなくていいサイン
・家庭でできる関わり方
を、子どもの心理の視点からやさしく解説していきます。
小学生が絵を描かなくなる主な理由
① 頭の中が常に忙しくなっている
学年が上がるにつれて、学校生活は一気に複雑になります。
勉強の内容は難しくなり、友だち関係や集団のルールも増えていきます。
小さい頃は「暇=お絵描き」だった子も、
高学年になると「考えることが多すぎて、描く余裕がない」状態になりがちです。
これは集中力や思考力が育ってきた証でもあります。
② 上手・下手を強く意識するようになる
幼児期は「描きたいから描く」だったのが、
小学生になると「どう見られるか」が気になり始めます。
「友だちのほうが上手」
「失敗したら恥ずかしい」
そう感じるようになると、絵を描くこと自体がプレッシャーになります。
結果として「描かない」という選択をする子も少なくありません。
③ 絵以外の表現に移行している
実は、絵を描かなくなった子の多くは、別の表現に夢中になっています。
文章を書く、マンガを読む・描く、工作や手芸、音楽、ゲームの世界観づくり、動画編集など。
表現の方法が「絵」から「別の形」へ移っただけのことも多いのです。
創造力がなくなったのではなく、使い方が変わったと考えるとわかりやすいでしょう。
✅描かない子がいる一方で、意味がわかりにくい絵を描く子もいます。子どもが意味のわからない絵を描くとき
絵を描かない=感性がなくなったわけではない
「描かなくなった」という事実だけを見ると、少し寂しく感じてしまいますよね。
でも、感性は目に見える行動だけで測れるものではありません。
感じる力、考える力、想像する力は、
必ずしも“紙に描く”形で表に出るとは限らないのです。
むしろ、内側でじっくり育っている時期とも言えます。
親ができる関わり方のヒント
無理に「描きなさい」と促す必要はありません。
大切なのは、表現そのものを肯定する関わり方です。
・「それ、面白い考えだね」
・「そんな見方があるんだ」
・「○○が好きなんだね」
こうした言葉は、絵でなくても感性を認めてもらえた、という安心感につながります。
また、昔描いた絵を見て「この色使い、今見ても好きだな」と伝えるのもおすすめです。
上手さではなく、その子らしさに目を向けることがポイントです。
気持ちを「深く塗り込める」油性色鉛筆
小学生になる頃から、
絵がシンプルになったり、色数が減ったりして、
「前よりつまらなく見える」と感じることがあります。
でもそれは、成長が止まったのではなく、
気持ちを外に出すより“内側で抱える時期”に入ったサインかもしれません。
ファーバーカステルの油性色鉛筆は、
重ね塗りがしやすく、色に深みが出るのが特徴です。
一気に描き出すタイプではなく、
じっくり塗り込む表現が合う子にとって、
気持ちを整理する時間そのものになります。
- 小学生になって絵が静かになったとき
- 一色を何度も重ねて塗るようになったとき
- 感情を言葉で話すのが苦手なタイプの子
派手さよりも「深さ」を大切にしたい時期に、
そっと寄り添う色鉛筆です。
※「たくさん描く」より、
静かに塗る時間を大切にしたい子に向いています。
【Q&A|よくある疑問】
Q. 小学生で絵を描かないのは、感性が乏しいということですか?
A. いいえ。多くの場合、感性がなくなったのではなく「表現の出し方」が変わっています。
頭の中で考える力が増え、言葉・想像・内面で処理する時間が長くなっている可能性があります。
Q. 無理に描かせたほうがいいのでしょうか?
A. 無理に描かせる必要はありません。
「描かなきゃいけない」と感じると、かえって表現への抵抗が強くなります。
描きたい気持ちが自然に戻るのを待つほうが安心感につながります。
Q. 学校の図工が嫌いになったのは問題ですか?
A. 一時的であれば、心配しすぎなくて大丈夫です。
評価や比較が入ることで、図工=楽しいから、図工=正解を出すものに変わる子もいます。
Q. また絵を描くようになることはありますか?
A. 多くの子は、タイミングが来るとまた描き始めます。
中学生や高校生になってから、急にイラストやマンガに目覚めるケースも少なくありません。
Q. どんな様子があれば「様子見でOK」ですか?
A. 以下のような場合は、成長の過程であることが多いです。
・他のこと(読書・工作・ゲーム・文章)には意欲がある
・学校生活や友だち関係に大きな変化がない
・感情表現が会話ではできている
✅描く量が減るだけでなく、内容が固定されるケースもあります。小学生になってから絵がワンパターンになる理由
まとめ:描かなくなるのも、成長の一部
小学生が絵を描かなくなるのは、
・頭の中が成長して忙しくなった
・他人の目を意識するようになった
・表現方法が変わった
そんな心の変化が重なった結果かもしれません。
「描かない今」を心配しすぎず、
また描きたくなる日が来ることを信じて、そっと見守っていきましょう。
子どもは、自分のペースで表現の形を変えながら、ちゃんと成長しています。
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こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
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