このブログはPRを含みます
「人物が紙からはみ出すほど大きくて、ちょっと怖くなりました…」
そんな声をよく聞きます。
でも実は――人物を大きく描くことには、
子どもなりの前向きな意味が隠れています。
それは、心の中で「自分がここにいる」という実感が育っているサインなのです。
子どもが人物を大きく描く心理と理由|安心して見守る方法
1. 人物を大きく描くのは、自己主張の表れ

小さな子どもにとって、絵は「言葉のかわり」。
まだ上手に話せないぶん、絵の中で「自分」を大きく表そうとします。
画用紙いっぱいに描くのは、「見てほしい」「伝えたい」という気持ちの現れです。
2. 安心できる環境だからこそ、のびのび描ける

子どもが自由に描けるのは、
「失敗してもいい」「描いても大丈夫」と感じているときです。
親や先生の前で安心しているからこそ、
思いきり大きく、のびのびと表現できます。
3. 顔を描かない・小さく描く子との違い
反対に、人物を小さく描いたり、顔を描かないこともあります。
それは「自分をどう表せばいいか考えている時期」や
「ちょっと恥ずかしい」「自信がない」などのサインであることも。
どちらも“発達の一段階”であり、心のバランスをとっている自然な姿です。
年齢別|子どもが人物を大きく描く心理と成長の目安
「大きく描いた」という事実も、年齢や状況によって意味合いが変わります。安心して見守るために、発達段階ごとの目安を知っておきましょう。

幼児(2〜4歳)
- 形や大きさのコントロールがまだ未熟。
- 自然と大きな人物になることが多い。
- ただし「特定の人物だけやたら大きい」ときは、そこに強い感情(大好き/ちょっと怖い/頼りたい)が込められているかもしれません。
未就学〜低学年(4〜7歳)
- 自分と他者の関係性が絵に反映されやすい時期。
- 「大きさ=重要度」という表現が顕著。
- 好きな友達を大きく、あまり関心がない人物を小さく描くことも。
高学年以降(8歳〜)
- 比喩的・物語的な表現が増え、あえて大きく描くこともある。
- 漫画のように誇張して描くのもこの頃。
- ただし、継続的に「暴力」「悲しみ」など強いテーマばかり描く場合は、気持ちの整理が難しくなっているサインかもしれません。
子どもの絵を見守る親の言葉かけと安心サポート
- 「今日はすごくダイナミックだね!」
- 「この色が元気いっぱいでいいね!」
- 「描き方が変わってきたね、成長してるね」
「なんで大きいの?」と理由を聞くよりも、
“感じたこと”をそのまま伝える方が、安心感を与えられます。
親の対応:不安を安心に変える声かけ・見守り方
子どもが描いた絵は、ただの作品以上に「気持ちを伝える手段」でもあります。
大切なのは「かわいいね」で終わらせるのではなく、絵をきっかけに子どもの心にそっと寄り添うこと。ここでは家庭でできる関わり方を紹介します。

1) 最初の一言は肯定で
「わあ、元気いっぱいの絵だね」「紙いっぱいに描いたんだね」など、まずは描いたこと自体を喜ぶ声かけから。
承認されることで「安心感」につながり、子どもが「もっと話したい」と思える土台になります。
2) 開かれた問いかけで言葉を引き出す
「これは誰かな?」「何をしているところなの?」など、答えを限定しない質問が効果的です。
「どうしてここを大きくしたの?」と聞くと、ぽろっと本音や気持ちが出てくることも。
3) 描写を詳しく尋ねて想像力を広げる
「この人の名前は?」「この後どうなるのかな?」など、想像を膨らませる問いかけは、言葉で整理する力や物語を作る力を育みます。
🔗子どもの絵から読み解く心理学|色・構図・表情・順番に隠れた心
子どもが人物を大きく描く|家庭でできるお絵かきワーク

- 「家族みんなを描こう」
- 「好きな食べ物でいっぱいのレストランを描こう」
- 「自分だけの秘密基地を作ろう」
テーマを決めて一緒に描くと、子どもの世界がどんどん広がります。
絵は「教える」ものではなく、「一緒に楽しむ」もの。
親が笑顔で描いていると、子どもも自然と筆が進みます。
🔗お母さんを大きく描く子の愛情表現|家庭でできる安心の声かけ
Q&A
Q:人物を大きく描くのはストレスですか?
A:いいえ。多くの場合「安心して自己表現できている」サインです。ただし、常に暴力的テーマを描く場合は様子を見ましょう。
Q:「誰かだけ極端に大きい」場合は?
A:「大好き」「頼りたい」「怖い」など強い感情の表れ。本人が話したくなるまで焦らず待つのが◎です。
チェックリスト
- 人物を大きく描いても、楽しそう・色が明るい
- 描くテーマが安定している
- 会話や遊びの中でも明るい表情が多い
これらが当てはまれば、心の成長が順調なサインです。
まとめ:子どもの絵は心の宝物、絵を通して見える“心の成長”
人物を大きく描く時期は、子どもの心がぐんと広がっている証拠。
それは、
「ぼく(わたし)はここにいるよ」
という自己表現の形です。
焦らず、比べず、安心して見守ることで、
子どもは自分の世界を自由に描けるようになります。
もし「うちの子はどうかな?」と気になったら、
まずは今日描いた絵を一緒に見て、「元気いっぱいだね」「楽しく描けたね」と声をかけてみましょう。
絵を通して子どもの心に寄り添うことで、
自己肯定感や表現力が自然と育っていきます。
💡 ポイントまとめ
- 大きく描くのは自己表現・安心の証
- 顔や体の大きさにこだわらず、気持ちを受け止める
- 絵をきっかけに会話やワークで心に触れる
- 作品を褒め、展示・保存して大切にする
関連記事:
- 子どもが「自分だけ」を描く理由|発達心理から見る安心のサイン
- 顔を描かない子どもの心理|自己認識と心の成長
- 黒ばかり使う子の気持ちを読み解く|色に隠れたメッセージ
- 手だけ大きく描くのはなぜ?子どもの心を読み解く絵の見方
このブログでは、子育て中のちょっとした悩みや工夫、
子どもの行動の心理をわかりやすく紹介しています。
ときには心理診断コンテンツで気分転換も♪
育児を「ちょっと気ラクに、ちょっと楽しく」感じられるような記事を発信中です😊
\こんな記事も読まれています/
このブログはPRを含みます
こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
このブログでは、子どもの絵から心理を読み取り、心の成長や表現力を親子で一緒に楽しむヒントを発信しています。
「子どもの絵で心を読む専門サイト」として、日々の子育てに役立つ情報をお届けします。



