
1. 子どもの絵は“心の窓”
子どもは言葉で気持ちを伝えるのが難しい分、絵を通して心の中を表現します。
最新研究(Child Development Journal, 2022)によると、家族の絵における顔の大きさや配置、色使いなどから、子どもの安心感や愛情、不安やストレスを読み取れることがわかっています。

2. 「パパがいない」絵の意味とは?
① パパが特別すぎて描けない
子どもにとって、パパは「ヒーロー」や「絶対的な存在」であることが多く、あえて描かなくても「そこにいる」と感じていることがあります。
② 当たり前すぎて省略される
パパを描かないのは、子どもが「家族の一員として当然」と思っているからかもしれません。これは自己肯定感がしっかり育っている証拠とも言えます。
③ パパに対する気持ちが絵に表れる
描かれ方 | 子どもの気持ち |
---|---|
パパが大きく描かれる | 尊敬・安心感 |
パパが小さく描かれる | 距離を感じている |
真ん中に描かれる | 家族の中心として大切 |
隅に描かれる | 少し寂しい気持ち |
笑顔のパパ | 楽しい思い出が多い |
怒った顔のパパ | 怒られた記憶が強い |
スーツ姿 | 仕事を頑張るパパの印象 |
エプロン姿 | 家事をするパパの印象 |
スマホ・PCを持っている | 仕事やスマホ時間が多い |
おもちゃを持っている | 遊んでくれるパパが好き |
④保育園・幼稚園の影響
保育園や幼稚園では「お母さんを描いてみよう」「お母さんにありがとうの絵を描こう」といった活動が多く、自然と「絵を描くときはお母さんを中心にするもの」と学ぶことがあります。どうしてパパを嫌がるの?パパっ子になる時期と育児のコツ – itti-blog
3. パパの存在を絵に引き出すためにできること
一緒に過ごす時間を増やす
公園で遊んだり、お絵かきや工作をすることで、自然とパパの存在が絵にも表れるようになります。
絵の中にパパを呼び込む会話
「パパも一緒に描いてみようか?」と優しく促すと、子どもはパパの大切さを実感しやすくなります。
具体的に褒める
「パパをこんな風に描いてくれて嬉しいな!」と褒めると、子どもの表現力が豊かになり、家族の絆も深まります。

子どもの気持ちを代弁する10のシチュエーション!共感育児の秘訣 – itti-blog
「こんな絵のときはこう対応すると◎」チェックリスト
パパが描かれていない
「特別すぎて描けない」「当たり前すぎて省略」など理由はさまざま!
無理に描かせようとせず、「この絵、素敵だね!」とまず肯定しよう
パパがすごく小さく描かれている
パパとの距離を感じているかも?
「最近パパとどんなことした?」と会話を増やし、ふれあいの時間を意識的に作ると◎
パパが端っこにいる
少し寂しさを感じている可能性も
「次はパパと一緒に絵を描いてみる?」とさりげなく誘ってみよう
笑顔のパパが大きく描かれている
パパへの安心感や楽しい思い出がたくさん!
「こんな素敵なパパを描いてくれて嬉しいな!」と気持ちを伝えるとさらに◎
怒った顔のパパが描かれている
最近の出来事や感情が反映されているかも
「このとき、どんな気持ちで描いたの?」と穏やかに聞いてみると、子どもの本音が見えてくる
スーツ姿やスマホを持ったパパ
「仕事のパパ」「忙しいパパ」の印象が強いかも
一緒に遊ぶ時間を増やしたり、「パパと何して遊びたい?」と聞いてみると新たな発見が
パパがおもちゃを持っている
「遊んでくれるパパが大好き!」の気持ちの表れ
「パパとどんな遊びが楽しかった?」と振り返ると、子どもとの絆が深まる
子どもの絵は、その時々の気持ちを映す鏡
「どうしてこう描いたの?」ではなく、「この絵のここが好き!」と寄り添うことで、子どもも安心して自己表現ができるようになります
4. まとめ:子どもの絵に込められた愛情を大切に
パパが描かれていなくても、心配しすぎる必要はありません。 それは「いつもそばにいる」「特別な存在」として感じているサインかもしれません。
大切なのは、子どもの絵をよく観察し、気持ちを理解しようとすること。 「こんなにパパのことを大事に思っているんだね」と声をかけることで、子どもの心に寄り添い、家族の絆を深めましょう。
チェックリスト:「うちの子の絵、どう読み取ればいい?」
人の大きさや順番が特徴的?(一番大きいのは誰?パパがいない?)
色の使い方に偏りがある?(黒ばかり?赤が多い?)
背景や細かい部分まで描いている?(家に窓がない?空を描かない?)
いつも同じ構図で描く?(同じ場面・同じ人だけ?)
塗りつぶしや強い線が目立つ?(力強い筆圧?黒く塗りつぶしている?)
→ 1つでも気になったら、子どもの気持ちを探るヒントに!
「なんでこの絵を描いたの?」と聞くと、意外な本音が聞けるかもしれません♪
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12 thoughts on “パパを描かない?|子どもの絵からわかる心理と親の対応法”