※この記事は「子どもの絵に出てくるモチーフ全体の意味」をまとめた親記事の一部です。
→ 子どもの絵に出てくるモチーフ一覧はこちら
こんにちは!「ITTI-BLOG」へようこそ。 元教諭で、日々子どもたちの「心のつぶやき」を絵の中から探している管理人のいっちーです。
お子さんが描いた絵の中に、長く伸びる「道」を見つけたとき。 「この道の先には何があるんだろう?」とワクワクする反面、もしその道が途切れていたり、ひどく曲がりくねっていたりすると、親としては少し落ち着かない気持ちになりますよね。
「将来に不安があるのかな?」
「今、何かに迷っているのかしら…」

そんなふうに、わが子の行く末を思ってドキッとしてしまうのは、あなたがそれだけお子さんの未来を大切に考えている、温かい親心があるからです。
今日は、子どもの絵に登場する「道」というモチーフにスポットを当てて、そこに込められた愛おしい心理をやさしく紐解いていきましょう。
※はじめに このブログでは、絵を「問題行動の診断」として使うのではなく、お子さんの「今の歩幅」を知るためのヒントとして捉えています。全体的な見方の基本については、こちらの[【保存版:子どもの絵の心理ヒント】]もあわせてチェックしてみてくださいね。
この記事の内容
1. 子どもの絵に「道」が出てくるとき、親が気になること
「子どもの絵 道 心理」と検索してこのページに辿り着いたママやパパ。まずは、その不安を一度、横に置いておきましょう。
✔ 「迷っているの?」「先が見えていないの?」と心配になる理由
大人はどうしても「道」という言葉に、人生や将来、進路といった重たい意味を重ねてしまいがちです。だから、道が描かれていると「この子の将来は大丈夫かな?」と、無意識に自分の不安を投影してしまうことがあるんですね。
✔ 子どもにとっての「道」はもっと自由!
でも、子どもの世界での「道」は、もっとシンプルで楽しいものです。

- ミニカーを走らせるための「コース」
- お散歩で通った「大好きな場所」
- あっちとこっちをつなげる「不思議な線」
未来の不安を描いているのではなく、「今、この瞬間」の冒険心を描いている場合がほとんどなんですよ。
2. まずは全体を見る|道だけで判断しないための視点
道の絵を読み解くときは、その道が「どんな役割」をしているかに注目してみましょう。
✔ 一緒に見るとヒントが増えるポイント
道だけを凝視するのではなく、画面全体を眺めてみてください。
- 道の先に何がある?(お家? 太陽? それとも真っ白な空白?)
- 誰が歩いている?(自分一人? 家族みんな? それとも誰もいない?)
- 周りの景色は?(お花が咲いている? それとも道だけがぽつんとある?)
✔ 道の「役割」を考える
その道は、絵の主役ですか? それとも背景の一部でしょうか。 画面の真ん中にドーンと太く描かれている道は、「今、ここを進んでいるよ!」という強い自己主張かもしれません。逆に、端っこに細く描かれているなら、今はまだ周りの様子をそっと伺いながら、慎重に進んでいる時期なのかもしれませんね。
3. 道の描き方にあらわれやすい気持ち
ここからは、具体的な描き方のパターン別に、お子さんの心の現在地を想像してみましょう。

✔ まっすぐな道
画用紙の端から端まで、気持ちよく伸びるまっすぐな道。 これは、「今の生活が安定していて、見通しが立っている」という安心感の表れです。 「自分はこうしたい!」という気持ちと、周りの環境がうまく噛み合っていて、お子さんがのびのびと過ごせているサインであることが多いですよ。
✔ くねくね曲がった道
右へ左へ、蛇のように曲がった道。 これを見ると「迷っているのかな?」と思うかもしれませんが、実は「好奇心と試行錯誤」の象徴でもあります。 「あっちには何があるかな?」「こっちに行ったらどうなるかな?」と、心の中で冒険を楽しんでいる証拠。迷うことは決して悪いことではなく、豊かな感性が育っている途中なのです。
✔ 分かれ道・交差点
道が二股に分かれていたり、十字路になっていたり。 これは、お子さんの中に「自分で選びたい!」という自立心が芽生えてきたサインかもしれません。 選択肢があることを楽しんでいるのか、あるいは「どっちに行こうかな」とワクワクしながら考えているのか。成長の大きな一歩として、頼もしく見守ってあげたいモチーフです。
✔ 途中で途切れている道
道の先が、ぷつんと途切れてしまっている絵。 「行き止まりなの!?」と不安になる必要はありません。 子どもにとっては、「ここまで描いて満足した」だけということがよくあります。あるいは、描いている途中で別の楽しいことを思いついたのかもしれません。「未完成=失敗」ではなく、その時の集中力のありかを示しているだけなんですよ。
🛣️ 道の形:今の「心の見通し」と「冒険心」
道がどんなふうに伸びているかは、お子さんの今の生活感覚や好奇心のバロメーターです。
| 道の形 | 表わしているサイン(目安) |
| まっすぐな道 | 安定・見通し 生活のリズムが整っていて、のびのびと過ごせているサイン。 |
| くねくねした道 | 好奇心・試行錯誤 「あっちには何があるかな?」と、心の中で冒険を楽しんでいる状態。 |
| 分かれ道・交差点 | 自立心・選択 「自分で選びたい!」という気持ちの芽生え。成長の大きな一歩。 |
| 途切れた道 | 満足・切り替え 「ここまで描いて満足!」という、その時の集中力の区切り。 |
4. 道の「幅・線・色」が教えてくれること

✔ 太い道・はっきりした線
クレヨンで何度もなぞったような、力強く太い道。 これは「自信」と「ここを見て!」というアピールです。 自分の居場所をしっかり確保して、そこを一歩一歩踏みしめて進んでいる、エネルギーに満ちあふれた状態です。
✔ 細い道・薄い線
今にも消えそうな、細くて震えるような線。 これは、「今はそっと進みたい」「少し慎重になっている」というサインかもしれません。 新しい環境に慣れようとしている時や、少し自信を失いかけている時。無理に背中を押すのではなく、「あなたのペースでいいんだよ」と寄り添ってあげたい時期ですね。
✔ 色づかいの見方
- 明るい色(黄色、ピンクなど): 遊び心がいっぱい。道そのものが楽しい遊具のような感覚。
- 落ち着いた色(茶色、灰色など): 集中して物事に取り組んでいる時。現実的な視点が育ってきている証拠。
描き方(幅・線・色):今の「エネルギー」
道の太さや色の使い方は、お子さんの自己主張や、今の心のパワーバランスを教えてくれます。
| 描き方の特徴 | 表わしているサイン(目安) |
| 太い道・はっきりした線 | 自信・アピール 自分の居場所をしっかり踏みしめて進んでいる、力強いエネルギー。 |
| 細い道・薄い線 | 慎重・様子見 今はそっと進みたい時期。新しい環境に慣れようとする健気な心。 |
| 明るい色(黄・ピンク) | 遊び心 道そのものが遊具のような感覚。楽しさでいっぱいの状態。 |
| 落ち着いた色(茶・灰) | 集中・現実感 物事にじっくり取り組んでいたり、現実的な視点が育っている証。 |
5. 年齢別|道の絵の受け取り方の目安
年齢によって、道に込める意味の重さは変わります。
✔ 2〜3歳:道=線遊び
この時期は「長い線を引くこと」そのものが楽しくて仕方がありません。 そこに深い心理的意味を求めるよりも、「長い道ができたね! ビュンビュンだね!」と一緒に線の勢いを楽しんであげてください。
✔ 4〜5歳:道に物語が生まれ始める
「この道はどこにつながっているの?」と聞くと、「お菓子のお城!」とか「パパの会社!」など、自分の願望や生活範囲が言葉になって出てくるようになります。心の整理整頓として道を使っている時期です。
✔ 6歳以降:象徴としての道
「自分のこれからのこと」や「友達との関係」を、無意識に道に例えて描くことが増えてきます。ただし、学校で習った風景画として描いているだけの場合も多いので、あまり深読みしすぎないのがコツです。
🌸 年齢別|道の絵の受け止め方
年齢が上がるにつれて、道は「ただの線」から「未来への展望」へと意味を深めていきます。
| 年齢の目安 | 特徴と見守りポイント |
| 2〜3歳 | 「線遊び」の段階 長い線を引く感触そのものを楽しんでいます。「描けたね!」と共感を。 |
| 4〜5歳 | 「物語」の始まり 願望や生活範囲が道になります。「どこに続く道なの?」と聞いてみて。 |
| 6歳以降 | 「象徴」としての道 自分や友達との関係を無意識に投影。深読みしすぎず、背景として楽しんで。 |
6. こんなときは少し立ち止まって見てみよう
不安を抱えて検索してこられた方のために、少しだけ注意深く見てあげたいサインもお伝えしますね。
⚠️ 気に留めたいサイン
- 描いた道を、何度も何度も黒い色で消している。
- 何日も、出口のない閉塞感のある絵ばかりが続く。
- 絵だけでなく、最近あまり笑わなくなった、食欲がないなど生活面でも変化がある。
✅ 大丈夫なことが多いサイン
- 昨日は曲がった道だったけど、今日はまっすぐ。
- 道は細いけれど、周りにお花や太陽が楽しそうに描かれている。
- 本人が「見て見て!」と嬉しそうに絵を持ってくる。
絵はあくまで「その瞬間」の切り取りです。日々の暮らしの中で、お子さんがあなたに甘えられているなら、それだけで百点満点ですよ。
7. 親ができる、道の絵へのちょうどいい関わり方

✔ 「どうして?」より「一緒に歩く」声かけ
「どうしてこんなに道が曲がっているの?」と理由を詰める質問は、子どもを緊張させてしまいます。 それよりも、絵の世界を広げる質問をしてみましょう。
- 「この道、歩くとどんな音がするかな?」
- 「道の先に、何かいいもの落ちてそうかな?」
- 「パパ(ママ)も、この道一緒に歩いてもいい?」
✔ 正解を当てにいかない勇気
私たち親の役割は、名探偵になって絵の正解を当てることではありません。 「あなたが何を描いても、私はあなたの味方だよ」という安心感を伝えることです。 あなたが「素敵な道だね」と笑ってくれるだけで、お子さんの心の中の道は、ぐんと明るく照らされます。
8. Q&A|道の絵に関するよくある悩み
Q1. 道ばかり描くのは何か問題がありますか?
A. 全く問題ありません! お子さんは今、何かつながりを作ることや、物事のプロセス(過程)に強い興味を持っているだけです。立派な「こだわり」であり、探究心の表れですよ。
Q2. 先が見えない(画用紙の途中で消える)道は、将来への不安?
A. 違います! 子どもにとっての「将来」は、せいぜい「明日の遠足」や「今日の晩ごはん」くらいまで。道の先が見えないのは、単に紙が足りなかったか、今の足元に集中しているからです。
Q3. 描き直しが多いのが気になります…
A. 「こう描きたい!」という理想がある証拠。向上心の表れです。「納得いくまで描いていいんだよ」と、画用紙を何枚でも用意してあげてくださいね。
まとめ|道の絵は「今の歩幅」を映している
お子さんが描いた道の絵。 それは「将来の不安」ではなく、「今、一生懸命に自分の足で進もうとしている歩幅」そのものです。
道がまっすぐでも、曲がっていても、途切れていても。 その道は、世界に一つだけの大切な成長の記録です。
親である私たちは、その道の先を無理やり照らそうとするのではなく、隣で一緒に「いい道だね」と歩いてあげる存在でありたいですね。
今日描いた道は、明日にはまた違う形になっているかもしれません。 そんな変化を楽しみながら、明日もお絵描きタイムをのんびり過ごしてくださいね。
→ [【次に読みたい】道の先に描かれた「家」の心理。家族との絆はどう見える?]
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今回の記事はいかがでしたか? 「道」という深みのあるテーマを丁寧にお届けしました。 お子さんが描く一筋の線が、あなたにとっても希望の道に見えてきますように。
🧭 心理テスト|この「道」をよく描く子はどんなタイプ?
Q.
お絵描きの中で、子どもがよく描く「道」はどれに近いですか?
いちばん多い・印象に残るものを選んでみてください。
- ① まっすぐ遠くまで続く道
- ② くねくね曲がった道
- ③ 分かれ道・交差点のある道
- ④ 途中で終わっている・行き止まりの道
- ⑤ 誰かと一緒に歩いている道
▼ 結果のヒント
① まっすぐな道が多い子
目標に向かって進みたい気持ちが強め。
今は「見通し」や「安心感」を大切にしているタイプ。
② 曲がりくねった道が多い子
好奇心旺盛で、試しながら考える探究タイプ。
迷いがあっても、それは成長途中の自然なプロセス。
③ 分かれ道をよく描く子
興味や選択肢がたくさんある状態。
「どれにしようかな?」と考える力が育っているサイン。
④ 行き止まりの道が目立つ子
少し慎重モード、または気持ちの整理中。
不安というより「立ち止まって考えている」時期のことも。
⑤ 誰かと歩く道を描く子
人とのつながりを大切にする安心志向タイプ。
一緒に進む存在が心の支えになっています。
※これは診断ではなく、気持ちを知るための“ヒント”です。
日や状況によって変わるのは、とても自然なことです。
▶他のモチーフとあわせて見ることで、より安心して読み取れます。
子どもの絵に出るモチーフ一覧
太陽・家・遊具・食べ物・木
ホーム » 子どもの絵「道」の意味|曲がる・途切れるは心配?
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正解を探すより、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まる時間を。
※唯一の正解はありません。その子に合うかどうかを、一緒に考えませんか。
\ 答えのない、子育ての迷いの中にいるあなたへ /
ブログでは「教育のヒント」を書いていますが、
実は私自身、毎日が迷いと後悔の連続です。
教科書通りの正解に傷ついたとき、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まって、
静かに自分と向き合える場所をnoteに作りました。
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いっちー
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい児の葛藤に、涙でティッシュの山を築きながら向き合っている現役の母です。
教育の現場を知っているからこそ、外側から「正解」を押しつけられることの息苦しさや、もどかしさを感じてきました。
キラキラした正解の中で、無理をして生きるのはしんどいですよね。
「こうすべき」の前に、「この子の場合はどうだろう?」と、一緒に立ち止まれる場所でありたいと思っています。
子どもの絵に宿るサインや、言葉にならない心の機微をそっと眺めて。
今日をなんとかやり過ごすための「余白」を、一緒に見つけにいきませんか。







