「顔がない」「手が長い」子どもの絵にドキッとしたこと、ありませんか?
「最近描いた絵、顔がまったくないけど大丈夫かな…?」
「手や足がやたら長くて、ちょっと心配」

子どもが描く絵には、そのときの発達段階や心理状態が表れていることがあります。
この記事では、子どもの絵に「顔がない」「手が長すぎる」といった特徴が見られたときに考えられる理由と、親としてどのように見守ればよいかを解説します。
子どもの絵に「顔がない」のはなぜ?
年齢的な特徴のひとつかも
幼児期の子どもは、頭足人(とうそくじん)と呼ばれる、顔と手足だけのようなシンプルな絵を描くことが多いです。顔のパーツを描くようになるのは、3〜5歳ごろが一般的。
年齢に応じて少しずつ描写が細かくなっていくため、まだ顔が描かれていないこと自体は発達途中の自然な段階とも言えます。
「顔がない」などの特徴は、年齢による発達段階の一部であることも。
→ 詳しくは 年齢別 絵の発達段階 をご覧ください。
心に不安やストレスを感じている可能性も
一方で、以前は顔を描いていたのに急に顔を描かなくなった場合は、心に何らかの変化があった可能性も。
たとえば…
- 幼稚園や保育園での人間関係のストレス
- 家庭内の緊張感(夫婦げんかや引っ越しなど)
- 自己肯定感の低下
顔は「自分らしさ」や「感情」を表す部分なので、それを省略するのは気持ちを表現したくない、あるいはうまく表現できない状態を示している場合もあります。
周りが描き始めているのに、自分の子は描かない…そんな不安もよく聞きます。
→ 気になる方は 5歳でも絵を描かない? もぜひ読んでみてください。
子どもの絵に「手や足が異常に長い」のはなぜ?
体の部位への関心や表現のこだわり
子どもは特定の部位に興味を持つと、その部分だけを強調して描くことがあります。たとえば…
- 手を使った遊びが楽しい時期 → 手を大きく・長く描く
- よく走る、ジャンプする → 足を長く描く

こうした絵は、身体への関心が高まっている証拠であり、発達の一環といえるでしょう。
自分を「大きく」見せたい気持ちのあらわれ
手足を長く描くことには、「強くなりたい」「自分を認めてほしい」といった内面の願望が反映されていることもあります。
特に、弟や妹が生まれたばかり、親から注意されることが増えた…といった環境の変化があると、絵で自分を大きく見せようとする子もいます。
「絵が描けない」「顔を描かない」時期でも、ぬりえなどの遊びから表現力が育つこともあります。
→ ぬりえでぐんぐん伸びる力 を参考に、お子さんに合ったアプローチを見つけてみましょう。
気をつけて見たい絵の変化のサイン
いつもと違う?変化が続くときは要チェック
1回の絵だけで判断せず、しばらくの間、同じ特徴が続くかを見てみましょう。
以下のような変化があるときは、少し気に留めてみるとよいかもしれません。
- 顔のない絵が何週間も続く
- 色が極端に暗くなる
- 絵自体を描きたがらなくなる
子どもの絵は、「ことばでは言えない気持ち」の代弁者。親が気づいてあげることで、心のケアにつながるヒントが得られることもあります。
表情が描かれなくても、色づかいにその子の気持ちがにじむことも。
→ 子どもがお絵かきで使う色にも心理があらわれる をチェックして、色に注目してみましょう。
親ができるサポートとは?
「ちゃんと描いて」はNGワード
「顔を描こうね」「もっとちゃんと描いて」などと声をかけると、子どもは萎縮してしまうことがあります。
大人の基準を押しつけるよりも、「この絵すごいね!」「長い手は何してるのかな?」といった肯定的な声かけで、安心して表現できる環境を作ってあげましょう。
描きたい気持ちを大切にする
絵は「上手く描く」ためのものではなく、自分を表現するための手段です。
自由に描ける時間や素材を用意することで、子どもの内面も豊かに育ちます。
お絵かきに興味がなかったうちの子のエピソード✨
→ お絵かきが上手になるには? では、描くことがもっと楽しくなる工夫を紹介しています。
紙に書くのが苦手でもタブレットで描くのが好きなお子さんもいます。
→ デジタルお絵かきを始めるなら も参考に、いろんな表現手段を用意してあげると良いでしょう。
まとめ:絵は子どもの心の鏡。見守りながら、そっと寄り添って
子どもの絵に顔がなかったり、手足が極端に長かったりすると、大人は少し不安になりますよね。でも、多くは発達や好奇心の自然なあらわれです。
それでも、気になる変化が長く続く場合は、子どもの心が「気づいてほしい」とサインを送っているのかもしれません。
親ができるのは、「気づいてあげること」と「受け止めてあげること」。
絵を通して、子どもの心にそっと寄り添っていけたら素敵ですね。
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1 thought on “子どもの絵に顔がないのはなぜ?気になる心理と発達のサインを解説!”