「これ、捨てていいよ」って言われたとき、ちょっとだけ心がザワついた話
最近、子どもが描いた作品を前に、こんなことを言いました。
「これ、べつに捨てていいよ。だって、うまく描けなかったから」
おや?
そっか、捨ててもいいんだね……と受け止めるには、ちょっとだけ心に引っかかるものがありました。
子どもの作品って、完成度や見た目だけでは語れない“なにか”が詰まってる気がしませんか?
その「なにか」が、どうにもこうにも捨てづらい理由なんですよね。
この記事では、
- 子どもの「捨てていいよ」の本音ってなに?
- 完璧じゃない=価値がないってこと?
- 作品とどう向き合えばいいの?
……といったモヤモヤをほどきながら、
「子どもの作品の価値って、どこにあるの?」というテーマを、少しユニークに、でもまじめに掘っていきます。
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子どもの作品、みんなはどうしてる?〜冷蔵庫に貼る派、それとも箱に眠らせる派〜
子どもがせっせと作った絵や工作。
その情熱はすばらしいけれど、次から次へとやってくるので、家の中が小さな美術館と化しているご家庭もあるのでは?
「さすがに全部はとっておけないよ…」
「写真に撮ってから処分する派です」
「いや、全部箱に詰めてる。もはや“思い出のブラックホール”」
――なんて声も聞こえてきそうですね。
実は私も、「これは残す」「これは…また今度考えよう(=とりあえず置いておく)」を繰り返す日々です。
とはいえ、子ども本人が「これ、いらない」と言うとき、
その“判断”を真に受けていいのか……少し悩んでしまいます。
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「だって、上手に描けなかったもん」
「どうせママ、飾らないでしょ?」
「○○ちゃんの方が上手だったし…」
そんなふうに、ポロっとこぼれる子どもの一言。
これってただの「いらない宣言」じゃないことも多いんです。
大人でいうなら、
「あ、この資料、たいした内容じゃないんで見なくていいです~(←見てほしい)」
「この服、似合ってないから捨てよっかな~(←ほんとはちょっと気に入ってる)」
みたいな、“照れ”や“期待”の裏返しだったりしますよね。
子どもの「捨てていいよ」も、もしかすると、
「大したもんじゃないけど…ほんとはちょっと見てほしい」
という気持ちのにじみ出たひと言なのかもしれません。
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「うまく描けなかったもの」は価値がないの?
子どもが「失敗作」だと思っている作品でも、
大人の目から見れば味わい深い“最高傑作”に見えることってありますよね。
線がブレブレでも、色が飛び出していても、
そこに「その子にしか描けない世界」が広がっていたりする。
それを「完璧じゃないからいらない」と切り捨ててしまうのは、
なんだかもったいないなぁと思うのです。
世の中、完璧なものばかりじゃないし、
むしろ“ちょっとヘン”だったり“予想外”だったりするものに、人の心は動かされるものです。
(私なんて、家族にとっては“完璧とは程遠い人間”ですが、それでも愛されてるんです…きっと…たぶん)
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作品との向き合い方、親にできることってなんだろう?
子どもが「これ捨ててもいいよ」と言ったとき、
ただ「そうなんだね~」と受け入れるだけが正解じゃない気がしています。
ときには「えっ、私はこの作品、すごく好きだけどなぁ」と言ってみる。
あるいは「ここ、面白い表現だね!」とちょっと褒めてみる。
すると子どもが「ほんと?」と、ふふっと笑ったりするんです。
(照れてたりしてね)
子どもの自己肯定感って、
こういうちょっとした「あなたの表現、いいね」の積み重ねで育つのかもしれません。
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✅まとめ:子どもの作品は、「心のカケラ」かもしれない
子どもの作品をどう扱うか――。
それは、出来栄え以上に子どもの気持ちや体験をどう受け止めるか、という話なのかもしれません。
たとえ「完璧」じゃなくても、そのとき感じたことや、工夫したこと、がんばったことは確かにそこにある。
「これ、捨てていいよ」
の一言の奥にある心に、
今日もちょっとだけ耳をすませてみようかな、と思うのです。
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