こんにちは、ITTI-BLOG編集部いっちーです。
今日も一日、本当にお疲れさまです。
「どうしてうちの子は、こんなに手がかかるんだろう」
「私の育て方がいけないのかな……」。
そんな風に、自分を責めて、出口のない迷路に迷い込んでいるような気持ちになることはありませんか。
周りの子がスムーズにできていることが、うちの子にはどうしても難しい。
何度言っても伝わらない。
急に爆発する感情に、どう向き合えばいいかわからない。
今日は、そんな「育てにくさ」という名の、言葉にならないモヤモヤを抱えたあなたへ向けて、少しだけ心を軽くする視点をお届けしたいと思います。
この記事の内容
その「育てにくさ」を感じるのは、あなたが一生懸命な証拠です
「もう、いい加減にして!」 つい声を荒らげてしまった後、自己嫌悪でいっぱいになりながら眠る子どもの顔を見る。そんな夜を、あなたは何度繰り返してきたでしょうか。
- 同年代の子に比べて、とにかくイライラしやすい
- 宿題ひとつに、親がつきっきりでないと進まない
- 外では「いい子」なのに、家に入った途端に荒れ狂う
- 友達とのトラブルが多く、いつも謝ってばかりいる
こんな毎日が続くと、「育てにくい子」という言葉が頭をよぎり、同時に「そんな風に思ってしまう自分は、親失格なんじゃないか」という負い目を感じてしまうかもしれません。
でも、まずはこれだけは知っておいてください。
「育てにくい」と感じるのは、あなたがその子のことを「なんとかしてあげたい」と、誰よりも真剣に向き合っているからこそ生まれる感情です。
そのモヤモヤは、あなたの愛情が深いゆえの反応。決して、あなたが悪いわけでも、お子さんが悪いわけでもありません。今日は、その「育てにくさ」という言葉の裏側にある、お子さんからの「サイン」を一緒に読み解いていきましょう。
そもそも「育てにくい」とは何か?言葉の整理
「育てにくい」という言葉は、実はとても曖昧なものです。医学的な診断名ではありませんし、誰が決めた基準でもありません。
育てにくさの正体は「個性の振れ幅」
私たちが「育てにくい」と感じるとき、そこには多くの場合、「社会や周りが求める“普通”と、その子の個性のズレ」があります。普通って何だろう・・・。
- 落ち着きがない: 好奇心が旺盛で、エネルギーが溢れている
- 感覚過敏: 繊細で、周りの変化によく気づく力がある
- 切り替えが苦手: 一つのことに深く没頭できる集中力がある
- 失敗を恐れる: 慎重で、物事を真面目に捉える責任感がある
このように、短所に見える振る舞いは、視点を変えればその子の「強み」の種でもあります。
「困った子」ではなく「困っている子」
大切な視点は、お子さんがわざと親を困らせようとしているのではなく、「自分自身が、自分の特性や環境とうまく折り合いをつけられずに困っている」という可能性です。 「育てにくい」と感じる瞬間、それはお子さんが「自分でもどうしていいかわからない!」と、心の中でSOSを出しているサインなのかもしれません。
コラム:育てやすい=良い子、ではない
「育てやすい子」というのは、たまたま今の学校システムや親の価値観にフィットしているだけかもしれません。逆に「育てにくい」と言われる子は、それだけ既存の枠に収まりきらない、豊かなエネルギーや感性を持っているとも言えるのです。
日常で見落としがちな「育てにくさサイン」の整理

親が「何に困っているのか」を整理することは、解決への第一歩です。お子さんの振る舞いを、少し離れたところから観察してみましょう。
□ 1)行動面のサイン
- 切り替えの難しさ: 遊びを終えてお風呂に入る、宿題を始めるなどの「場面転換」で、毎回激しい抵抗やパニックが起きる。
- こだわり: いつもの道、いつもの手順、いつもの服。少しでも違うと、強い不安や怒りを示す。
- 不器用さ: 箸使いや着替えなど、同年代の子ができることが極端に苦手で、本人もイライラしている。
□ 2)感情面のサイン
- 感情のジェットコースター: さっきまで笑っていたのに、小さなきっかけで激しく泣き出す。あるいは、一度怒ると数時間も気持ちが収まらない。
- 表情の乏しさ: 何を考えているのか読み取りにくく、会話が一方通行になりがち。
- 言葉にできない不安: 具体的な理由はないけれど、学校へ行く前や夜寝る前に「怖い」「お腹が痛い」と訴える。
□ 3)関係性のサイン
- 距離感のズレ: 友達にグイグイ行きすぎたり、逆に一人でポツンといたりする。
- 指示が通らない: 「片付けて」という一言が、彼らにとっては「何を、どこに、どうすればいいか」が不明確な複雑すぎる命令に聞こえている場合もあります。
これらのサインは、お子さんの性格というよりも、「脳の処理の仕方の癖」や「心の疲れ」が表に出ている状態。まずは「あ、今サインが出てるな」と気づくだけで、私たちのイライラは少しだけ落ち着きを取り戻せます。
「何度言っても忘れてしまう」「急な予定変更でパニックになる」 そんな時、彼らの頭の中では何が起きているのか。この本は、それをマンガで分かりやすく視覚化してくれています。
マンガでわかる!発達障害とグレーゾーンの人が見ている世界大全文字だけでは伝わりにくい「感覚の違い」がパッと見てわかるので、パパや園・学校の先生と共有するのにも、とても心強い味方になってくれますよ。
「育てにくさ」の背景をやさしく紐解く
なぜ、あの子はあんな風に振る舞うのでしょうか。その背景を理解すると、関わり方のヒントが見えてきます。
1)気質・性格(生まれ持った色)
活動量が多い、感受性が非常に強い(HSC:ハイリー・センシティブ・チャイルド)、新しい環境に馴染むのに時間がかかる……。これらは生まれ持った「魂の色」のようなものです。色そのものを変えることはできませんが、その色が綺麗に見える「背景(環境)」を整えることはできます。
2)発達特性・感覚処理の違い

光が眩しすぎる、音が大きく聞こえすぎる、服のタグがチクチクして耐えられない。そんな「感覚の過敏さ」があると、子どもは常に戦場にいるような緊張状態で過ごしています。 また、注意の向く範囲が狭かったり、逆に広すぎたりすることも、「育てにくさ」として現れることがよくあります。
3)頑張りすぎによる「心のバッテリー切れ」

意外と見落としがちなのが、「いい子でいようとして疲れている」ケースです。 学校で先生の指示を完璧に守り、友達にも気を遣い……。外で120%の力を使い果たした子どもは、家に戻るとバッテリーがゼロになり、ちょっとしたことでショート(爆発)してしまいます。
4)環境とのミスマッチ
親の期待がその子の特性より少し高すぎたり、学校のルールが厳しすぎたり。その「ズレ」がストレスとなり、問題行動として噴出している場合があります。
気質は変えられなくても、関わり方は変えられる
お子さんの性格を無理に矯正しようとするのは、猫を犬に育てようとするようなもの。でも、「猫が心地よく過ごせる家」を整えることは、今日からでも始められます。

親の接し方:安心感を育む具体的アクション
「育てにくさ」を解消する魔法はありませんが、日々の関わりを少し変えるだけで、親子の風通しは劇的に良くなります。
□ 1)「肯定」のポイントをずらす
「テストで100点を取った」「忘れ物をしなかった」という結果を褒めるのではなく、「取り組もうとした姿勢」や「小さな変化」を言葉にします。
- 「今日は、自分からランドセルを開けたね」
- 「イライラしたけど、深呼吸しようとしたね。見てたよ」 行動そのものを変えようとする前に、まず「あなたの頑張りに気づいているよ」というメッセージを届けます。
□ 2)「兆し」を実況中継する
子ども自身も、自分の感情の波に飲み込まれて困っています。
- 「あ、今ちょっと顔が赤くなってきたね。少し疲れちゃったかな?」
- 「この音、ちょっとうるさく感じるかもしれないね。あっちの部屋に行く?」 親が「今、あなたの中で起きていること」を優しく言葉にしてあげる(実況中継する)ことで、子どもは自分の状態を客観的に捉える練習ができます。
□ 3)生活の中に「ゆとり」と「儀式」を
- 空白の時間: 習い事や宿題で埋め尽くさない「何もしなくていい時間」を15分でも作ります。
- 切り替えのルーティン: 学校から帰ったら、まずお気に入りのココアを飲む。宿題の前に、1回だけ好きな曲を聴く。「これをやったら次」という小さな儀式が、脳の切り替えを助けます。
□ 4)家族でつくる“安心セット”

- 休む合言葉: 「今日はもう限界!」というときに、親子で使える合言葉(例:「電池切れ」「青信号」など)を決めておきます。その言葉が出たら、その日は無理をしない、とルール化するのです。
今の状況を整理する「気づき」のチェックリスト
今のあなたとお子さんの状態を、少し客観的に眺めてみませんか。
(※正解・不正解はありません。今の「現在地」を知るためのものです)
- [ ] 朝の準備中、子どもも自分もイライラが止まらない日が多い
- [ ] 帰宅後、ささいなことで親子喧嘩になってしまう
- [ ] 休日は、予定を詰め込むよりも家でダラダラしたいと感じる
- [ ] 誰かに「大変だね」と言われると、涙が出そうになる
- [ ] お子さんが「学校、疲れる」と言う回数が増えた
- [ ] 子どもの良いところよりも、直したいところばかりが目に付く
チェックが多いからといって、悲観しないでくださいね。それは「今、家族全員が少し頑張りすぎている」という優しいアラートです。まずは、今日のご飯を手抜きにしたり、少し早めに寝る準備をしたり。小さな「お休み」を自分に許してあげてください。
安心の総括と次の一歩
「育てにくい」と感じる日々は、本当に体力的にも精神的にもハードですよね。 でも、その育てにくさという「サイン」を丁寧に拾い上げ、観察し始めたとき、お子さんとの関係には必ず新しい光が差し込みます。
お子さんは、あなたを困らせるために「育てにくく」なったのではありません。
「自分らしく生きたい、でもうまくいかない、助けて」 そんな切実な想いが、今の振る舞いを作っているのかもしれません。
親である私たちが「この子のままで大丈夫」と、少しずつ肩の力を抜いていけたとき、お子さんもまた、自分の個性を愛せるようになっていきます。
「育てにくさ」は
子ども本人の心のサインであり、
親が気づくことで道が開けることがあります。
もし、
・その違和感が続く
・行動と心がしっくりこない
と感じるなら、ひとつ先の視点も参考にしてください。
👉 小学生の不登校は珍しくない|原因・前兆サイン・解決のヒント
まずは今日、一日をやり過ごした自分自身を「よくやったね」と褒めてあげてください。 私たちは、いつでもあなたの味方です。また疲れたときは、ここへ一休みしに来てくださいね。
次におすすめの記事: 「発達のグレーゾーンかも?」と不安になったときに、まず家庭でできる環境調整についてもお話ししています。焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。
ホーム » 育てにくい子…じゃなかった|親が気づきたい、子どもの心のサイン
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正解を探すより、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まる時間を。
※唯一の正解はありません。その子に合うかどうかを、一緒に考えませんか。
\ 答えのない、子育ての迷いの中にいるあなたへ /
ブログでは「教育のヒント」を書いていますが、
実は私自身、毎日が迷いと後悔の連続です。
教科書通りの正解に傷ついたとき、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まって、
静かに自分と向き合える場所をnoteに作りました。
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いっちー
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい児の葛藤に、涙でティッシュの山を築きながら向き合っている現役の母です。
教育の現場を知っているからこそ、外側から「正解」を押しつけられることの息苦しさや、もどかしさを感じてきました。
キラキラした正解の中で、無理をして生きるのはしんどいですよね。
「こうすべき」の前に、「この子の場合はどうだろう?」と、一緒に立ち止まれる場所でありたいと思っています。
子どもの絵に宿るサインや、言葉にならない心の機微をそっと眺めて。
今日をなんとかやり過ごすための「余白」を、一緒に見つけにいきませんか。







