こんにちは、ITTIです。
今日も、本当にお疲れ様です。
今この記事を読んでいるあなたは、もしかしたら、ついさっきまでお子さんの激しい癇癪(かんしゃく)や怒りの嵐の中にいて、ボロボロに疲れ果てた状態かもしれませんね。

2歳、3歳。 さっきまで笑っていたかと思えば、何かの拍子に突然スイッチが入り、顔を真っ赤にして泣き叫ぶ。床に転がって手足をバタバタさせたり、差し出した手を振り払われたり。
「そんなに怒らなくても……」
「どうしてそんなに泣くの?」と、なだめるこちらの心まで削られてしまいます。
そして、嵐が去った後。 静かになった部屋で、ぐったりと寝ているわが子の寝顔を見ながら、「また強く言い過ぎちゃったな」「もっと優しく受け止めてあげればよかった」と、自分を責めてしまう……。
でもね、これだけは最初に言わせてください。
あなたは十分すぎるほど、お子さんの感情に寄り添おうとしています。 どうでもよければ、こんなに悩んだりしません。 「ちゃんと向き合いたい」という強い愛情があるからこそ、逃げ場のない怒りの真っ只中で、こんなにも苦しくなっているんですよね。
今日は、2歳・3歳の「怒り」の正体を知り、ママ・パパの心を守りながら、今日からひとつだけ試せる「感情ケア」についてお話ししていきたいと思います。
この記事の内容
2歳の怒りに、どうしていいかわからなくなる瞬間
イヤイヤ期の中でも、特に「怒り」や「癇癪」は親のエネルギーを激しく消耗させます。「これってうちだけ?」と不安になることもあるかもしれませんが、大丈夫。全国の玄関先やスーパーの通路で、同じように立ち尽くしている仲間はたくさんいます。

ささいなことで大泣き・大怒り
「バナナが折れた」「積み木が倒れた」「靴下がうまく履けない」。 大人から見れば「そんなことで?」と思うような小さなきっかけが、彼らにとっては世界の終わりのような大事件になります。 「またやればいいよ」「大丈夫だよ」という励ましさえ、火に油を注ぐ結果になることも珍しくありません。
外出先での癇癪
公園から帰りたくない、スーパーで好きなお菓子を買ってほしい。 人目がある場所での癇癪は、親にとって最大の試練です。周囲の視線を感じ、「しつけができていないと思われるかも」という焦りから、こちらの心にも余裕がなくなってしまいますよね。
何をしても逆効果に感じるとき
抱っこしようとすれば「あっち行って!」と言われ、距離を置こうとすれば「抱っこ!」と泣きつかれる。 「じゃあどうすればいいの!?」と、出口のない迷路に迷い込んだような絶望感を感じる瞬間です。
2歳の怒りは「感情が育っている途中」
なぜ、2歳や3歳の子どもたちは、これほどまでに激しく怒るのでしょうか。それは、彼らの心の中で今、ものすごいスピードで「感情のビル」が建設されている最中だからなんです。

怒りをコントロールする力は、まだ育ち途中
脳科学的に見ても、感情を司る脳の部位(大脳辺縁系)は2歳頃に活発に動きますが、それを抑えたりコントロールしたりする部位(前頭前野)は、まだまだ工事が始まったばかり。 いわば、「アクセル全開なのにブレーキが壊れている車」に乗っているような状態なんです。 大人なら「悔しいけれど、今は我慢しよう」とブレーキを踏めますが、彼らにはまだその装置が備わっていません。
言葉より感情のほうが先に動く
「悔しい」「悲しい」「もっとやりたかった」「自分でやりたかった」。 心の中にはたくさんの感情が溢れていますが、それを説明する言葉が追いつきません。 言葉にならないモヤモヤしたエネルギーが、一番出しやすい「怒り」という形に変換されて、外へ噴出してしまうのです。

つまり、彼らの怒りはママやパパを困らせるための「攻撃」ではなく、自分でも扱い切れない「心の爆発」なんですね。
「わかっているけど、受け止めきれない日もある」
「これは成長の過程なんだ」と理屈ではわかっていても、現実はそんなに甘くありません。
寝不足が続いていたり、仕事で疲れていたり、夕飯の支度で時間がなかったり……。 そんな極限状態の中で、全力の怒りをぶつけられて「よしよし、成長しているね」なんて仏のような心でいられる人は、まずいません。
「落ち着いて対応できない自分はダメな親だ」と自分を責めてしまうこともあるかもしれません。でも、「感情をぶつけられて、こちらも感情的になってしまう」のは、あなたが人間である証拠。 機械じゃないんです。痛みを感じるし、疲れもたまる。 まずは、毎日その嵐の最前線に立っている自分のことを、「本当によくやってるよ」と労ってあげてほしいのです。
怒りの場面で、ついやってしまいがちな対応
余裕がない時、ついやってしまう対応。でも、それは「なんとかしたい」というあなたの必死さの表れです。責めるのではなく、一度客観的に眺めてみましょう。
早く泣き止ませようとして説得してしまう
「そんなに怒らないの」「明日またやればいいでしょ?」 なんとか論理的に説明して、この状況を終わらせたい。でも、感情が爆発している時の子どもには、言葉はほとんど届きません。説明すればするほど、子どもは「わかってもらえない!」とボルテージを上げてしまうこともあります。
「泣かないの!」と止めてしまう
あまりの声の大きさに、つい「泣かないの!」「静かにして!」と感情を抑え込んでしまう。 これは、親としての限界サインです。それだけ、あなたの耳と心が限界を迎えているということなんですよね。
親も感情的になってしまう
「いい加減にしなさい!」「勝手にしなさい!」 売り言葉に買い言葉。大人だって、一方的に怒鳴られれば言い返したくなります。 これは「悪いこと」ではなく、「親の心も限界まで頑張っているサイン」だと捉えてみてください。
感情を育てるための基本の関わり方
では、実際に嵐が起きた時、どうすれば少しでも楽になれるのでしょうか。今日から試せる、元教諭の視点を交えた感情ケアのステップをご紹介します。

1. まずは“落ち着かせようとしない”
これ、実は一番大切です。 「泣き止ませなきゃ」と思うと、泣き止まない子どもに対して焦りとイライラが募ります。 まずは「今は泣く時間」「出し切るまで待つ」と決めてしまう。 危険なことがない限り、ただそばに座っているだけで十分です。「今は嵐が通り過ぎるのを待つ時間」と自分に言い聞かせると、少しだけ肩の力が抜けますよ。
2. 気持ちをそのまま言葉にする
子どもが少し落ち着いてきたり、こちらを見る余裕が出てきたりしたら、子どもの気持ちを「代弁」してあげてください。
- 「悔しかったんだね」
- 「もっと遊びたかったね」
- 「うまくいかなくて悲しかったね」
正解じゃなくていいんです。「あなたの心の中は、今こんな感じかな?」と探ってあげる。 自分の感情に名前をつけてもらうことで、子どもは「あぁ、このモヤモヤは『悔しい』っていうんだ」と学び、少しずつ自分で感情を整理できるようになっていきます。
3. 落ち着いたあとに、短い言葉で伝える
嵐が完全に去った後、あるいは落ち着いてから、短く伝えます。 「悔しかったね。でも、お友達を叩くのは痛いからダメだよ。次は『貸して』って言おうね」 ポイントは「短く」。説教タイムにならないように、サラッと伝えるだけで、子どもの心にはちゃんと残ります。
外出先・人前で怒ったときの考え方
外出先での癇癪は、本当に胃が痛くなりますよね。 そんな時、一番大切にしてほしいのは「周囲の目」よりも「あなたとお子さんの安全と安心」です。
周囲に申し訳ないと感じるかもしれませんが、無理にその場で言い聞かせようとしなくて大丈夫。 「すみません!」と一言残して、ひょいと抱えて車の中やトイレの個室、人気のない場所へ移動してしまいましょう。 「その場を離れる」ことは、逃げではなく、立派な対応のひとつです。 物理的な環境を変えることで、お子さんも、そしてあなた自身も、ふっと冷静になれるきっかけを掴めます。
怒りを受け止めても、すぐに変わらなくていい
こうした関わりを試しても、明日からピタッと癇癪がなくなるわけではありません。 「せっかく共感したのに、また怒ってる……」とガッカリすることもあるでしょう。
でも、感情のケアは「筋トレ」のようなものです。 今日明日で筋肉がつかないように、子どもの心も、何度も何度も繰り返しながら、数年かけてゆっくりと感情の扱い方を覚えていきます。
今日、うまく受け止められなくても大丈夫。 「受け止めようとした」というあなたの姿勢そのものが、お子さんの心の土台を作っています。
イヤイヤ期の怒りの中で育っているもの
この過酷な時期を乗り越える中で、お子さんの中には代えがたい力が育っています。

自分の感情を否定されなかった記憶
「怒っている自分」も「泣いている自分」も、最後にはママやパパが受け止めてくれた。 その記憶は、「自分はどんな時でも愛されている」という深い安心感に繋がります。
安心して気持ちを出せる親子関係
外ではいい子にしているのに、親の前でだけ爆発する。 それは、お子さんが「この人の前なら、どんなに汚い感情を出しても見捨てられない」と、あなたを100%信頼している証拠です。 怒りの激しさは、信頼の深さでもある。そう思うと、少しだけ見え方が変わりませんか?
怒ってしまったあと、親はどうしたらいい?
最後に、感情的に怒ってしまって、夜、一人で反省しているあなたへ。
完璧な親なんて、どこにもいません。 もし強く当たりすぎてしまったと思ったら、あとで落ち着いた時に「さっきは怒鳴っちゃってごめんね。ママ(パパ)もイライラしちゃったんだ」と素直に謝ってしまえばいいんです。
親が失敗して、それを謝る姿を見せること。 それはお子さんにとって「間違えてもやり直せるんだ」「素直に謝ればいいんだ」という、最高のお手本になります。
謝れる親であること。それだけで、あなたはもう十分に素晴らしい親なんですよ。
まとめ
怒りは、決して「敵」ではありません。 それは、お子さんが「自分」という個性を必死に守ろうとしている、生きていくためのエネルギーでもあります。
今は毎日が戦場で、終わりが見えないように感じるかもしれません。 でも、いつか必ず、この嵐は凪(なぎ)になります。

「あんな時期もあったね」と笑える日が来るまで、どうか無理をせず、自分の心を一番大切にしながら、一日一日を乗り切っていきましょう。
あなたは、今日も本当によく頑張りました。 今夜はゆっくり、温かい飲み物でも飲んで、自分をたっぷり甘やかしてあげてくださいね。
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正解を探すより、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まる時間を。
※唯一の正解はありません。その子に合うかどうかを、一緒に考えませんか。
\ 答えのない、子育ての迷いの中にいるあなたへ /
ブログでは「教育のヒント」を書いていますが、
実は私自身、毎日が迷いと後悔の連続です。
教科書通りの正解に傷ついたとき、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まって、
静かに自分と向き合える場所をnoteに作りました。
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いっちー
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい児の葛藤に、涙でティッシュの山を築きながら向き合っている現役の母です。
教育の現場を知っているからこそ、外側から「正解」を押しつけられることの息苦しさや、もどかしさを感じてきました。
キラキラした正解の中で、無理をして生きるのはしんどいですよね。
「こうすべき」の前に、「この子の場合はどうだろう?」と、一緒に立ち止まれる場所でありたいと思っています。
子どもの絵に宿るサインや、言葉にならない心の機微をそっと眺めて。
今日をなんとかやり過ごすための「余白」を、一緒に見つけにいきませんか。


