「お絵かきしてくれたら助かるのに…」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
お絵かきって、静かに集中してくれるし、時間もかかるので、その間に家事ができたりして、親にとってはありがたい存在。
でも、わが子は全然描かない。
住宅展示場やお店のキッズスペースにお絵かきコーナーがあっても、スルー。
周りの子が楽しそうにクレヨンを動かしている中で、うちの子はあっちへ行ったりこっちへ行ったり…。
「なんで描かないの?」と、モヤモヤした気持ちになったことがある方もいるかもしれません。
でも実は——
お絵かきが好きな子には、描くこと自体が「気持ちの表現」になっているだけで、描かない子がダメなわけではありません。
表現の方法は本当に人それぞれ。
走ることが好きな子、話すことで気持ちを出す子、じっと観察することが得意な子。
「お絵かき」というツールが合うかどうかも、ひとつの個性なんです。
とはいえ、「うちの子、今どんな気持ちでいるのかな?」「いま本当に好きなことって何?」と、親としては知りたくなりますよね。
子どもの「好き」は、大人の「好き」とは少し違います。
そのときの気分や気持ちの揺れが反映されやすく、移ろいやすいもの。
でもその「好き」の奥にこそ、今の心の状態や自己表現が隠れていることも。
そこでおすすめなのが、「今いちばん好きなものを絵に描いてもらう」ワークです。
🎨 お絵かきワーク|「今いちばん好きなものを描いてみよう!」
声かけ例
「最近いちばん好きなものって何かな?何でもいいよ。おもちゃでも、ごはんでも、お友だちでも!」
自由に描かせてみると、子どもの心の中がじんわり見えてきます。
大事なのは、「何を描いたか」だけでなく、「どんなふうに描いたか」。
線の勢い、色づかい、描いた位置…そこに気持ちがにじみ出ているんです。

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🖍 こんな絵、描いていませんか?|子どもの気持ちとリンクする6つのサイン
① 大きくカラフルに描いている
→ 本当に「だいすき!」な気持ちがあふれているサイン
✔ 画用紙いっぱい
✔ 太い線・濃い色
【声かけ】
「こんなに大きく描いたんだね!どんなところが好き?」
子どもが自信をもって「好き!」と言える対象があるのは、心の安定にもつながります。
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② 小さく控えめに描いている
→ 好きだけど、どこか遠慮している?
✔ 画用紙の端っこ
✔ 薄い色や細い線
【声かけ】
「これ、〇〇くんの好きなものなんだね。他にも好きなものある?」
周囲の目を気にしていたり、「好き」と言いづらい気持ちが隠れていることも。
自分の気持ちに自信がもてるよう、あたたかく受け止めたいですね。
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③ 人(家族や友達)を描いている
→ 人とのつながりを大切にしたい気持ちのあらわれ
✔ 一緒に笑っている様子が多い
【声かけ】
「○○ちゃんとはどんなことして遊んだの?」
「好きな人を描く」ことは、その人との関係性が心の支えになっている証拠。
親や友達の存在が、安心や喜びの源になっているんですね。
④ 動物を描いている
→ 癒しや安心感を求めていることも
✔ ペットや動物キャラ
✔ やさしいタッチ・丸い形
【声かけ】
「このワンちゃん、どんなことして遊ぶの?」
忙しい日々のなか、子どもなりにホッとしたい気持ちがにじんでいるのかも。
優しい世界を求めているサインかもしれません。

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⑤ 乗り物やヒーローを描いている
→ 憧れや「強くなりたい」気持ちが見えてくる
✔ エネルギッシュな線やスピード感
【声かけ】
「どんなところがかっこいいと思う?」
強さ、速さ、勇気への憧れは、子どもが成長の中で獲得したいと思っている力。
その“ヒーロー心”を応援してあげましょう。
⑥ 食べ物を描いている
→ 食べることが好き! or 安心できるものへの愛着
✔ ふわふわ、まるい形(パンやケーキ)
【声かけ】
「このケーキ、いつ食べたときがおいしかった?」
好きなものを思い出すことで、安心感や幸福感がよみがえることも。
子どもにとって「食べること」は大事な心の栄養なんです。
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💡 親の関わり方がカギに
このワークでいちばん大切なのは、「子どもの好き」を否定せず受け止めること。
「どうしてこれを描いたの?」よりも、
「わあ、素敵だね!どんなところが好きなの?」と、会話を広げる問いかけが◎。
「好きなもの」がわからない場合は、「最近たのしかったこと」をテーマにしてもOKです。
🎁 心を育てるお絵かきセットもおすすめ!
お絵かきがもっと楽しくなる、お道具選びもポイント。
子どもが「描きたい!」と思える環境をつくってあげましょう。
🌱 まとめ|お絵かきは、心を映す鏡
「好きなものを描く」ことは、子どもにとっての自己表現であり、今の気持ちの投影。
言葉ではうまく伝えられない気持ちも、絵なら自然と表現できます。
子どもの「好き!」には、その子らしい理由がちゃんとある。
お絵かきを通して、そんな心の声に耳を傾けてみませんか?
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